「年収1000万円」は高年収だけど、タワマンに住んで「外車」を乗り回すには到底足りない!?“リアルな手取り”と生活コストを検証

配信日: 2025.06.19 更新日: 2025.10.21
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「年収1000万円」は高年収だけど、タワマンに住んで「外車」を乗り回すには到底足りない!?“リアルな手取り”と生活コストを検証
「タワーマンションに住み、高級外車を乗り回す」-このライフスタイル、年収1000万円あれば実現できると考える人もいるかもしれません。しかし、本当にそれで足りるのでしょうか?
 
本記事では、「タワマン+外車」生活にかかる費用をシミュレーションし、年収1000万円で実現できるのか、現実的なギャップを検証します。
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「タワマン+外車」はぜいたくなライフスタイル?

タワーマンションは、東京や大阪などの都市部で駅近・最新設備・眺望の良さといったステータス性から、社会的成功の象徴とされています。
 
一方、メルセデス・ベンツやBMW、ポルシェなどの高級外車もまた、富裕層の象徴です。車両価格に加え、維持費や保険料なども国産車より高くなりがちで、相応の経済力が求められます。
 

年収1000万円のリアルな手取りと生活費

一般に年収1000万円は高収入とされますが、所得税・住民税・社会保険料を差し引くと、手取りは約700~780万円、月換算で約58~65万円です。
 
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)1~3月期平均」によると、単身世帯の住居費を除いた平均消費支出は月15万円前後。これは一般的な水準であり、「ゆとりある生活」にはさらに費用がかかります。タワマンの高額な家賃や外車の維持費を考慮すると、年収1000万円でも余裕はありません。
 

「タワマン+外車」生活のコストはどれくらい?

東京都心(港区・渋谷区・中央区など)のタワーマンションの1LDK~2LDK家賃相場は月27~45万円が目安です。仮に月40万円とすると、手取り月収の6~7割を占める計算になります。
 
また、都心部の月極駐車場代は、条件にもよりますが月4~6万円が一般的です。マンションに付随するセキュリティの完備された駐車場だと月10万円を超えるケースもあります。
 
さらに、保有している外車は一括払いで購入したとしても、維持費がかかります。年間コストの目安は以下の通りです。


・自動車税、重量税、保険料: 16~19万円
・車検、メンテナンス、タイヤ交換など: 13~22万円
・ガソリン代: 月1~2万円程度

年間合計の維持費として41~65万円程度を見込む必要があります。特に輸入部品が多い車種は整備費が高額になりやすいです。
 

年収1000万円でタワマン+外車生活は可能?

都心のタワマンに住む単身者の月額ベースでの試算は以下の通りです。


・タワマン家賃 40万円
・駐車場代 5万円
・自動車の維持費 4万円
・生活費(食費・光熱費等) 15万円
・合計 約64万円

手取り月収が約58~65万円に対して、支出は約64万円となり、赤字になることが想定されます。外食や旅行、医療費、突発的な出費などを加味すると、さらに厳しい状況となるでしょう。
 

「タワマン+外車」のために年収いくら必要?

生活に無理なく「タワマン+外車」のライフスタイルを実現するには、手取りで最低でも月80万円以上、年収換算すると1400万円以上は必要となるでしょう。
 
もちろん、家賃や駐車場代を抑えたり、維持費の安い小型外車にしたりするなどの工夫をすれば、年収1000万円前後でも生活することは可能です。ただ、厳密な収支管理が重要となります。
 

まとめ

年収1000万円は高収入ですが、「タワマンに住み、外車に乗る」というぜいたくなライフスタイルを実現するには、金銭的な余裕はほとんどないといえるでしょう。
 
理想の暮らしを手に入れるためには、年収だけでなく、支出のバランス、将来の資産形成、そして、自分にとって本当に価値のあるものを見極める視点が重要です。まずは自身の収支を見直し、現実的な計画を立ててみましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査(家計収支編)調査結果
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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