40歳で年収1000万円に到達!周囲の40代と比較すると上位層なの?

配信日: 2025.06.23 更新日: 2025.10.21
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40歳で年収1000万円に到達!周囲の40代と比較すると上位層なの?
「年収1000万円」に憧れを持つ人もいるでしょう。特に40歳という人生の節目でこの大台に到達したとなれば、成功したイメージを持つ方も多いかもしれません。実際のところ、40代の中で年収1000万円を超える人はどのくらい存在するのでしょうか。また、年収1000万円の手取りや生活レベルには、どれくらいの余裕があるのでしょうか。
 
この記事では統計データを参考に、年収1000万円の生活実態について解説します。
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年収1000万円の手取りと生活レベル

年収1000万円の手取り額は約723万円(月額約60万円)です。額面の約27%が、税金や社会保険料などで差し引かれている計算となります。
 
また、年収額がボーナス込みである場合、月々の給与はさらに少なくなります。ボーナスの割合によっては、手取り月収が40万円台まで下がることもあるでしょう。
 

生活レベルは家族構成により変わる

生活レベルは独身か既婚かで変わりますが、子どもの有無でも大きく変わります。例えば、独身で実家暮らしの場合は月10万円程度の支出で済むケースもあり、手取り額が60万円であれば月に50万円以上を自由に使える余裕が生まれます。貯蓄や投資などへ積極的にお金を回せるでしょう。
 
一方、子どもが一人いれば、教育費や住宅費の負担が重くなります。子どもが私立小学校や中学校に通う場合、年間の教育費が200~300万円になることも少なくありません。
 
そうなると年収1000万円でも貯蓄は難しく、奨学金や親からの支援に頼らざるを得ないケースも出てくるでしょう。つまり、生活にどれだけ余裕があるかは家族構成次第というわけです。
 

40代で年収1000万円は何人に一人?

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得の平均年収は460万円です。年代ごとに見ると、40代前半の平均年収は501万円、40代後半で521万円です。この数字と比較すると、年収1000万円は40代男性の中でもかなり上位に位置することが分かります。
 
給与所得者全体の割合で見ると、年収1000万円以上の給与所得者の割合は全体の約5.5%で、約20人に1人です。つまり、40歳で年収1000万円を超えている人は、同世代の中でも上位層であるといえるでしょう。
 

年収1000万円のライフスタイル

年収1000万円の人が享受できる生活には余裕があるかもしれません。高級マンションに住んだり、高級車を所有したり、毎年の海外旅行を楽しんだりできるでしょう。しかし、実際にはすべてを同時に満たすことは難しい場合もあります。
 
家賃20万円の都心のマンションに住み、教育費や交際費が重なると、手取りの月収61万円はあっという間に消えていきます。
 
子どもが二人以上いる家庭では、教育費が年間200万円を超えることも珍しくなく、貯金ができない可能性もあります。また、保育園・幼稚園の保育料も無償化なども対象外になる場合があり、損をしていると感じる家庭も少なくありません。
 
さらに、年収1000万円が残業代やボーナス込みである場合も多く、毎月の固定収入としては安心できない面もあります。収入の高さに比例して支出も増える傾向があるため、堅実な資産形成のためには、計画的な貯蓄・投資が不可欠です。
 

年収アップを目指すための40代からのキャリア戦略

40代からさらに年収を上げたいと考える方にとって、キャリア戦略は非常に重要なことです。年収1000万円を超える層は、業種や職種が限定される傾向にあります。
 

転職したほうがいい場合も

現在の職場で昇進を目指すよりも、転職によって年収アップを実現する方が現実的な場合もあります。
 
転職エージェントやスカウト型サイトは、自分の市場価値を把握する上でもおすすめのプラットフォームです。転職活動のタイミングや自身のスキルセットの棚卸しが、成功のカギを握るでしょう。
 

年収1000万円に余裕があるかどうかは人それぞれ

40歳で年収1000万円に到達することは、統計的に見ても限られた上位層に属することが分かります。しかし、年収が高くても生活に余裕があるとは限らず、家族構成や支出の管理次第でその実態は大きく変わります。
 
見かけの年収にとらわれず、手取りと支出のバランスを正しく把握し、ライフスタイルやキャリア戦略を見直しましょう。
 

出典

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-(16、20、22ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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