30歳で「年収450万円」だけど、大企業勤務の同級生は「年収700万円」でうらやましい! 大企業ってなぜ年収が高いのでしょうか? 企業規模別の“平均年収”も比較

配信日: 2025.06.24 更新日: 2025.10.21
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30歳で「年収450万円」だけど、大企業勤務の同級生は「年収700万円」でうらやましい! 大企業ってなぜ年収が高いのでしょうか? 企業規模別の“平均年収”も比較
30歳というとそろそろ社会人10年目くらいになり、周りとの給料の差が大きくなっていると感じる人もいるかもしれません。30歳で年収450万円は決して低い水準ではありませんが、同年代の大企業勤務者が年収700万円台と聞くと、どうしても差を感じてしまうのではないでしょうか。
 
本記事では、30歳で年収450万円の水準を確認しつつ、企業規模による年収差や、大企業が高い年収を出せる理由を探ります。
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30歳で年収450万円の水準

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の平均年収は約460万円です。
 
そして、年代別の平均年収を見てみると、25~29歳は394万円、30~34歳は431万円です。「30歳で年収450万円」であれば、同年代と比べると決して低い水準ではなく、むしろ高めの収入だといえるでしょう。
 

企業規模で平均年収はどれくらい違う?

続いて、企業規模別の収入の差を見てみましょう。同調査において、従業員の人数別の平均年収は次の通りです。

●10人未満:約382万円
●10~29人:約421万円
●30~99人:約425万円
●100~499人:約447万円
●500~999人:約494万円
●1000~4999人:約527万円
●5000人以上:約521万円

このように、基本的には傾向として、企業規模が大きくなるにつれ、平均年収も高くなっています。
 

大企業の年収が高い理由

それでは、なぜ大企業の年収は高いのでしょうか。主な理由をいくつか見ていきましょう。
 

生産性が高い

大企業は、最新の設備投資や業務フローの自動化、効率化された管理体制などにより、少ない労働力で高い成果を上げられる体制を整えています。中小企業庁も、従業員1人あたりの労働生産性について、大企業は中小企業よりもかなり高いと試算しています。
 
生産性が高いとその分、高い利益を生み出しやすくなりますので、従業員にも給料として還元しやすいといえるでしょう。
 

ブランド力がある

大企業は、多くの場合長年にわたり信頼を築いてきた企業ブランドを持っており、そのネームバリューによって商品やサービスに高価格を設定することが可能です。
 
また、知名度の高さによって有利な取引条件を引き出すことができたり、安定した利益を確保しやすかったりする傾向にあります。
 

協力体制が充実

大企業は、グループ会社や外部パートナーとのネットワークを活用し、分業と専門化によって効率的なビジネス体制を築いています。各部署が明確な役割を担い、プロジェクト単位で業務が回るため、リスク分散とスピード感を両立できます。
 
この協力体制が、安定した利益と社員への還元を可能にしている面があるでしょう。
 

新規事業に挑戦しやすい

企業が発展していくためには、新たな挑戦は不可欠です。
 
大企業は資金、人材、時間といった経営資源に余裕があり、新しい事業への投資も中小企業よりしやすい環境にあります。
 
例えば、AIや海外展開など将来の成長分野に早くから関与することで、収益を拡大しやすくなるでしょう。
 

まとめ

同じ30歳でも、勤務先の企業規模によって年収には大きな差が生じることがあります。大企業の年収が高い背景には、単なる規模の大きさだけでなく、高い生産性やブランド力、整った業務体制、将来を見据えた事業投資といった複合的な強みがあります。
 
とはいえ、30歳で年収450万円は決して低い水準ではありません。そのため、今の会社での成長を描いても良いですし、高年収が見込める大企業への転職を検討しても良いかもしれません。自身の今後の生活や価値観を踏まえ、後悔のない選択を検討しましょう。
 

出典

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-
中小企業庁 2022年版 中小企業白書 第6節 労働生産性と分配
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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