年収「500万」オーバーも余裕? 「銀行員」vs「証券マン」!社員の平均年収が高いのはどちら?

配信日: 2025.06.24 更新日: 2025.10.21
この記事は約 3 分で読めます。
年収「500万」オーバーも余裕? 「銀行員」vs「証券マン」!社員の平均年収が高いのはどちら?
就職・転職先として銀行と証券会社は高い人気があります。どちらも金融のプロフェッショナルですが、仕事内容や求められるスキルには違いがあります。中でも多くの人が気になるのは「年収の差」ではないでしょうか。
 
本記事では、銀行と証券会社の営業職を対象に、仕事内容や平均年収を比較しながら、その違いを解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

銀行員の仕事内容と年収

銀行員の営業担当は、おもに地域の法人や個人事業主、一般の顧客に向けた金融サービスを提供します。基本業務としては、預金や融資、保険、為替取引に加え、投資信託や債券、各種保険商品の提案や販売などの資産運用など、顧客の資産管理や資金調達のサポートも含まれます。
 
雇用の安定性や福利厚生の整っている点が銀行員の魅力ですが、営業職には一定のノルマが課される場合もあり、目標達成へのプレッシャーを感じる場面もあるようです。
 
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によれば、営業担当の銀行員を含む「金融営業職業従事者」(従業員10人以上の企業に勤める)の「きまって支給する現金給与額」(平均月収)は40万1900円、「年間賞与その他特別給与額」は148万8400円です。これを基に試算した銀行員の平均年収は631万1200円となります。
 

証券マンの仕事内容と年収

証券会社の営業担当、いわゆる「証券マン」は、株式や債券、投資信託といった金融商品を個人や法人の顧客に提案し、売買の仲介を行うことが主な業務です。顧客の資産運用ニーズを丁寧にヒアリングしたうえで最適な金融商品を紹介し、売買注文の取り次ぎを行います。
 
個人顧客だけでなく、法人の財務相談や資産運用の提案を担当することもあり、幅広い金融知識と柔軟な提案力が求められます。また、金融市場は日々激しく変動するため、経済ニュースや市場動向を常にチェックし、迅速に対応する能力も重要です。
 
厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、証券マンを含む「販売類似職業従事者」(従業員10人以上の企業に勤める)の「きまって支給する現金給与額」は42万3600円、「年間賞与その他特別給与額」は154万200円です。したがって、証券マンの平均年収は662万3400円となります。
 

銀行員と証券マンの年収に差が生じる理由

以上より、銀行員の平均年収は631万1200円、証券マンの平均年収は662万3400円で、その差は31万2200円です。この違いの背景には、営業スタイルや業績評価の仕組み、報酬制度の違いが挙げられます。証券会社では、個々の営業成績が給与に直結するインセンティブ制度を導入している企業も多く、成果次第で収入が大きく伸びるケースがあるようです。
 
一方、銀行ではこれまで年功的な給与体系や職能評価に基づく安定した報酬制度が主流とされており、こうした人事制度の違いが年収格差の一因になっていると考えられます。
 

銀行員の平均年収は約630万円、証券マンの平均年収は約660万円|証券マンの方が約30万円高い

証券マンの平均年収は、銀行員より約30万円高い結果でした。しかし、実際の差は勤務先や制度によって大きく変動します。余裕ではありませんが、ケースによっては十分年収500万円を超えられるでしょう。
 
証券会社ではインセンティブ制度により営業成果がダイレクトに収入へ反映されやすく、高収入を得るチャンスも広がります。一方、銀行は比較的安定した報酬制度が主流で、地域密着型の営業を通じて長期的な信頼関係を築く働き方が特徴です。
 
どちらが適しているかは、年収だけでなく自身の価値観やキャリア志向に応じて見極めることが大切です。
 

出典

総務省統計局 政府統計の総合窓口 e-Stat 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 第1表 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問