社会人2年目の娘が「夏のボーナスが15万だった」と嘆いていました。「夏のボーナス」「冬のボーナス」の平均額はどれくらいなのでしょうか?また、もらったボーナスはみんな何に使っているの?
この記事では、厚生労働省のデータを基に、ボーナスの平均額や支給時期の傾向を解説します。実際の使い道についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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夏と冬のボーナス、平均額はいくら?
厚生労働省「毎月勤労統計調査」によると、2024年夏に支給されたボーナスの平均支給額は前年比2.3%増の41万4515円でした。賃上げの流れがボーナスにも反映されていると思われます。
一方、令和7年2月の「毎月勤労統計調査」によると、2024年冬に支給されたボーナスの平均支給額は前年比2.5%増の41万3277円でした。夏と冬に支給されたボーナスの平均額の差は1238円で、大きな違いはなかったといえるでしょう。
なお、ボーナス額は業種によって大きな違いがあります。例えば「電気・ガス業」「情報通信業」「金融・保険業」などの分野では、2024年夏のボーナスで平均支給額が70万円超えとなっています。
一方、「飲食サービス業」「生活関連サービス業」などは、支給額が比較的低い傾向です。また、企業の規模や勤務地などによっても変動すると考えられます。
ボーナスの使い道TOP3
もらったボーナスが何に使われているのか気になる方がいるかもしれません。株式会社SOKKINが2024年に実施した「【会社員限定】夏のボーナスに関する簡単アンケート」を基に、多くの人の使い道を見ていきましょう。
3位 趣味・娯楽
3位にランクインしたのは、自分の趣味や楽しみにボーナスを使うという回答です。「自転車関連のアイテムを買いたい」「車にお金をかけたい」「普段行かないエステに行きたい」といった声があり、日常では手が出しにくい楽しみに充てる傾向が見られました。
また、「夏休みの旅行費用に使う」「妻への誕生日プレゼントを買う」といった回答もあり、趣味やレジャーに加えて、大切な人への感謝や家族との時間を大切にする姿勢もうかがえます。
2位 投資・資産運用
使い道2位となったのは、ボーナスの一部を投資や資産運用に充てることでした。新NISAやiDeCoといった制度の普及も後押しし、「将来の資産形成」を目的とした活用が広がっているようです。
実際の回答には、「新NISAを始めたのでできるだけ入金したい」「投資信託として運用に回す」などがありました。
また、「物価も上昇して何かと不安定なので、貯金を基本としつつ増やせれば増やしたい」「給与の大幅アップが望めないため、副業・投資で総収入の底上げを図りたい」といった声も見られ、将来の不安や収入の伸び悩みに備える実用的な選択肢として、投資を重視する傾向が強まっていることが分かります。
1位 貯金
アンケート結果で最も多かった使い道が「貯金」です。将来の教育費や老後の備え、万一のための資金としてボーナスを蓄える人が多数派でした。
「先行きが見えないので貯金する」「そこまで大きな額でもないため、今後のために貯金する」などの現実的な声のほか、「満足できる金額ではないので消費意欲がわかない」「臨時収入を当てにしてお金を使うのはよくない」といった回答もあり、慎重な姿勢が貯蓄という選択につながっているようです。
2024年夏のボーナス平均支給額は41万4515円、冬のボーナス平均支給額は41万3277円|最も多い使い道は貯金
2024年のボーナスは、夏のボーナス平均支給額が41万4515円、冬のボーナス平均支給額は41万3277円でした。
支給額は企業や業界によって差があるものの、多くの人がこの臨時収入を「貯金」や「投資・資産運用」といった、将来を見据えた使い道に充てている傾向が見られます。収入の使い道を見直すよい機会として、ボーナスを計画的に活用していきたいところです。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年9月分結果速報等 p14
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年2月分結果速報等 p14
株式会社SOKKIN【会社員限定】夏のボーナスに関する簡単アンケート
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
