息子が「自衛官」になりました。気になる年収は、「民間企業」と比べてどうなのでしょうか? 年代別の“年収差”を詳しく解説!

配信日: 2025.06.30 更新日: 2025.10.21
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息子が「自衛官」になりました。気になる年収は、「民間企業」と比べてどうなのでしょうか? 年代別の“年収差”を詳しく解説!
自衛隊の仕事は収入が安定しているイメージがありますが、実際に民間企業と比較すると年収にどのくらい差があるのか気になる人もいるでしょう。
 
また、給料以外にも金銭的なメリットがあるようなので、その点も確認しておくとよいかもしれません。
 
本記事では、自衛隊と民間企業の平均年収を比較するとともに、自衛隊が給料以外にもらえる手当についてもご紹介します。
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自衛隊と民間企業の平均年収の差は?

自衛隊帯広地方協力本部によると、民間企業の全国平均年収と自衛隊の平均年収を年代別に比較すると図表1のようになっています。
 
図表1

年代 民間企業の全国平均年収 自衛隊の平均年収
20~24歳 293万2000円 約374万円
25~29歳 382万8000円 約428万円
30~34歳 434万2000円 約440万円
35~39歳 471万2000円 約509万円
40~44歳 502万4000円 約599万円
45~49歳 522万8000円 約637万円
50歳~ 577万4000円 約652万円

防衛省 自衛隊帯広地方協力本部 自衛官のお給料について を基に筆者作成
 
どの年代でも民間企業より自衛隊のほうが平均年収は高く、特に「45~49歳」では110万円以上と、大きな差があることが分かります。
 

自衛官が給料以外にもらえる手当にはどのようなものがある?

自衛隊では、令和6年は6月と12月にそれぞれ給料の2.235ヶ月分のボーナスが支給されています。また、給料とボーナスのほかに図表2のような手当が支給されるため、確認しておくとよいでしょう。
 
図表2

自衛官任用一時金 特例退職手当
支給対象 自衛官候補生として入隊し、
3ヶ月経過に2等陸士に任官された翌月に支給される
自衛官候補生として入隊した場合に、
任期満了ごとに支給される
支給金額 22万1000円 陸上自衛官
約63万5100円(1任期目=2年)
約156万8000円(2任期目=2年)

海上・航空自衛官
約103万8460円(1任期目=3年)
約161万8666円(2任期目=2年)

防衛省 自衛隊帯広地方協力本部 自衛官のお給料について を基に筆者作成
 
このような手当は、民間企業では支給されないと考えられ、平均年収に差がつく原因の1つになっているのかもしれません。
 

自衛官として働くうえでの実質的な金銭メリット

自衛官として働いていると、民間企業より高い年収を得られる可能性があるだけでなく、収入以外にも実質的な金銭メリットがあるようです。
 
例えば、駐屯地内に住むことで毎月の生活費がかかりません。民間の賃貸住宅などに住む場合にかかる家賃や水道・光熱費がかからないため、自由に使えるお金が多いでしょう。駐屯地内の食堂で食べることができるため、食費もかからずに済みます。
 
また、大型自動車運転免許や自動車整備士(2級)、臨床検査技師など、業務に必要な資格を取得するための費用もかかりません。
 
そのほか、格安な掛け金で有利な保障が受けられる保険に加入できたり、共済組合が契約しているホテルや旅館に安く宿泊できたりすることなども、金銭メリットといえるでしょう。
 

年代によっては自衛隊が民間企業より平均年収が110万円以上高い場合もある

自衛隊と民間企業の平均年収を年代別に比較してみると、自衛隊のほうが高いことが分かります。年代によっては民間企業よりも110万円以上高い場合もあるようです。自衛隊の年収が高い理由には、民間企業では支給されない手当の支給があることも挙げられるでしょう。
 
また、自衛官として働いていると生活費がかからなかったり、無料で資格を取得できたりするなどの金銭メリットもあるため、興味のある人はぜひ一度チェックしてみてください。
 

出典

防衛省 自衛隊帯広地方協力本部 自衛官のお給料について
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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