4月に入社したばかりの新入社員です。入社して“2ヶ月”しか経っていませんが、ボーナスはもらえるのでしょうか?
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新入社員でもボーナスはもらえるの?
4月入社の新入社員じゃ「ボーナスはもらえるのかな? 」と気になる方も多いと思います。しかし、ボーナスは法律で支給が義務付けられているものではありません。企業の業績や就業規則、個人の勤務成績などによって支給の有無や金額が決まります。
株式会社産労総合研究所が行った「2024年度 決定初任給調査」によると、新入社員へ「何らかの夏季賞与を支給する」と回答した企業は77.5%でした。
新入社員の場合、就業開始からの期間が短いため、ボーナスの対象期間に満たないことがよくありますが、約7割の企業は何かしらの形でボーナスを支給していることが分かります。しかし、試用期間中の社員には支給しないと規定している企業もあります。そのため、入社して2ヶ月ほどの段階では、満額のボーナスが支給されないケースが多いです。
夏のボーナスは寸志程度、冬から本格的に支給されることが多い
多くの企業では、夏と冬の年2回ボーナスを支給しています。夏・冬のボーナスの査定期間は企業によって異なりますが、夏のボーナスは直前の半年間(例:前年10月~3月)、冬のボーナスは4月~9月の勤務実績を評価対象とする企業が多いです。
4月入社の場合、夏のボーナスの査定期間に勤務実績が含まれないため、夏のボーナスが支給されないか、寸志(数万円程度の少額)が支給されることが一般的です。
一方、冬のボーナスは4月からの勤務実績が評価対象となるため、支給の可能性が高まります。ただし、入社から半年では十分な評価期間とはいえないため、支給額は控えめになるのが一般的です。それでも、初めてのボーナスを受け取ることで、社会人としての実感が強まり、モチベーションアップにもつながるでしょう。
業界や企業によって異なるボーナス事情
ボーナスの支給額や頻度は、業界や企業の規模によっても大きく異なります。たとえば、金融やメーカーなど業績が安定している業界では、平均より高いボーナスが支給される傾向があります。一方、サービス業やベンチャー企業などでは、そもそもボーナス制度がなかったり、業績によって支給が見送られたりすることも珍しくありません。
また、公務員や大手企業では、就業規則に沿って毎年決まった時期にボーナスが支給されるため、初年度であっても在籍月数に応じた額を受け取れます。自分が働く会社がどのようなルールを採用しているのか、就業規則や先輩社員からの情報をもとに確認しておきましょう。
初年度のボーナスは控えめ、2年目以降に期待を
新入社員として入社してすぐに、ボーナスがもらえるかどうかは企業ごとの規定によって異なります。夏のボーナスは支給されないか、寸志程度となることが多く、冬から本格的な支給が始まるのが一般的です。
ボーナスの支給額は業界や企業規模によっても差があります。まずは自分の会社の就業規則を確認し、今後どれくらいのボーナスが見込めるのかを把握しましょう。初年度は控えめな支給でも、2年目以降は実績が反映され、支給額が増えることが期待できます。将来のモチベーションにつなげるためにも、今は日々の業務にしっかり取り組むことが大切です。
出典
株式会社産労総合研究所 2024年度 決定初任給調査
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
