「夜勤もあって大変」と話す「看護師」の友人。激務のようですが「年収500万」くらいはもらえるのでしょうか?

配信日: 2025.07.15 更新日: 2025.10.21
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「夜勤もあって大変」と話す「看護師」の友人。激務のようですが「年収500万」くらいはもらえるのでしょうか?
みなさんの中には、看護師の給与や働き方について気になっている人もいるでしょう。
 
収入の仕組みや職場による違いを理解することは、看護師として働く身近な人への理解を深めるきっかけにつながることもあります。
 
そこで今回は、看護師の平均年収について解説します。
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看護師の平均年収

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、企業規模10人以上の施設に勤務する看護師(正社員)の「きまって支給する現金給与額」は36万3500円です。また、「年間賞与その他特別給与額」は83万5000円となっています。
 
「きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」を平均年収とすると、519万7000円です。
 
なお、公益社団法人日本看護協会の「2024 年 病院看護実態調査 報告書」には、新卒で就職した看護師の月額給与総額は、課程別で次のように示されています。

●高校卒業+3年課程の新卒看護師:27万6127円
●大学卒業の新卒看護師では28万4063円

※通勤手当や住宅手当、夜勤手当などの諸手当が含まれており、時間外勤務の手当は含まれていません

一方、勤続10年(年齢31〜32歳)の非管理職看護師の月額給与総額は33万4325円です。
 
これらの月額給与を年額に換算すると、以下のようになります。

●高校卒業+3年課程新卒:27万6127円×12ヶ月=331万3524円
●大学卒業新卒:28万4063円 × 12ヶ月=340万8756円
●勤続10年看護師:33万4325円 × 12ヶ月=401万1900円

キャリアを重ねるとともに収入が上昇し、10年勤務後には新卒時よりも約60万円から70万円ほど増加する傾向があるようです。
 

夜勤手当について

公益社団法人日本看護協会の「2024年度 「看護職員の賃金に関する実態調査」 結果」では、夜勤手当の1回あたりの平均額が明記されています。

●三交代制・準夜勤:4567円
●三交代制・深夜勤:5715円
●二交代制:1万1815円

なお、看護師の1ヶ月あたりの夜勤の平均回数は三交代制で7~8回未満、二交代制で4回超〜5回未満となっています。
 

職場によっても給料が変わる

看護師の給料は、勤務する施設の種類や規模によって異なる傾向があります。大学病院や総合病院などの大規模な医療機関では、教育体制や診療体制が整っている分、給与水準も比較的高めとされることがあります。
 
一方で、クリニックや中小規模の病院では、業務量や夜勤回数が少ない代わりに、給与水準が少々おさえられている場合もあるようです。こうした要素が複合的にかかわるため、同じ経験年数でも勤務先によって収入に差が生じる可能性があります。
 

看護師の平均年収は約520万円だが、勤務年数や学歴、職場によって幅があると考えられる

今回は看護師の平均年収や夜勤手当、勤務先による給与の違いを解説しました。看護師の平均年収は約520万円です。
 
また、経験年数や学歴によっても収入には差があり、新卒の看護師の場合、高校卒業+3年課程修了者で月収およそ27万6000円、大学卒業者で月収およそ28万4000円となっています。勤続10年になると月収およそ33万4000円にまで上昇し、キャリアを重ねることで着実に収入が増える傾向が見られます。
 
一方で、勤務する施設の種類や規模によって給与に差が生じることもあるようです。看護師の給与水準を把握し、仕事への理解を深めていきましょう。
 

出典

e-Stat 政府統計の総合窓口 賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
公益社団法人日本看護協会 2024 年 病院看護実態調査 報告書
公益社団法人日本看護協会 2024年度 「看護職員の賃金に関する実態調査」 結果
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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