駅前にできた「タワマン」に住んでみたい…! 住むにはどれくらいの“年収”が必要なのでしょうか?

配信日: 2025.08.05 更新日: 2025.10.21
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駅前にできた「タワマン」に住んでみたい…! 住むにはどれくらいの“年収”が必要なのでしょうか?
駅前にそびえ立つタワーマンション。眺望のいい部屋、ホテルのような共用施設。
 
「一度でいいから住んでみたいな…」と思ったことはありませんか?
 
けれど、実際に住もうとすると気になるのが「自分の年収で本当に住めるのか? 」という疑問。
 
この記事では、購入・賃貸のそれぞれの費用感、必要な年収の目安、さらに頭金・管理費などの維持費まで、リアルな数字をもとに詳しく解説します。
 
タワマン生活があなたにとって「夢のまま」か「現実になるか」、読み終えるころには判断の材料がきっと見つかるはずです。
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駅前タワマンに住むには「最低でも年収900万円」は必要?

株式会社コラビットの調査によると、2024年時点で、東京23区の中古マンションの平均価格は8985万円です。駅前となるとより高くなる傾向にあるので、5000万円~1億円以上の物件も存在します。
 
この価格帯の物件を住宅ローンで購入する場合の支払い例は以下のとおりです。
 
・頭金
 
1500万円(物件価格の約20%)

 
・借入額
 
6000万円

 
・返済期間
 
35年

 
・金利
 
1.0%(変動)
 
と仮定すると、月々の返済額は約17万円になります。ここに管理費・修繕積立金(月3万〜5万円程度)や固定資産税(月換算で約1.5万円)もかかるため、月22万〜24万円ほどの支払いが必要になるイメージです。
 
無理なく返済するための目安は、「年収の30〜35%以内」の返済比率といわれています。このケースでは、年収900万〜1100万円程度が安全な目安になるでしょう。
 

賃貸なら年収800万円でも可能? 購入との違いを比較

「購入は厳しそう…」という方でも、賃貸なら手が届くケースも多いです。
 
以下の賃貸タワマンの一例で比較してみましょう。
 
・物件
 
目黒駅徒歩5分・築浅タワマン1LDK(45㎡)
 
・家賃
 
月20万円前後
 
・共益費
 
1〜2万円
 
手取りの30%以内に家賃負担を収めようと思うと、年収800万〜900万円が必要になります。
 
【表1】

比較項目 購入 賃貸
初期費用 頭金+諸費用=1000万〜2000万円 敷金・礼金・仲介手数料など=60万〜80万円
月額負担 返済17万+管理費など5万前後=22万〜24万円 家賃20万前後+共益費1〜2万円
固定資産税 毎年20〜30万円程度 不要
住宅ローン控除 あり なし

※筆者作成
 
一方、賃貸は更新料や原状回復費用がかかり続けるため、「数年以上住むなら購入の方が得になる」ケースもあります。
 

無理なくタワマンに住むには「年収」より「計画」がカギ

駅前タワマンに住むには、年収900万〜1100万円+頭金1000万円以上、賃貸の場合は、年収800万円前後が現実的な目安になります。
 
ただし、年収が届いていても、頭金・維持費・生活費とのバランスをしっかり取ることが大切です。背伸びしすぎると、ローンや毎月の支払いに追われ、タワマン生活がかえってストレスのもとになることも。
 
一方で、「タワマンに住むことで暮らしの質が劇的に上がった」と感じる人も少なくありません。将来の資産価値や、生活利便性を考えても、じっくり検討する価値はある住まいです。
 
「年収が足りないかも…」と思った方でも、賃貸からスタートしたり、中古物件を選んだりすることで、実現の可能性はぐっと広がります。
 
大切なのは、“住みたい理由”と“将来のライフプラン”をはっきりさせてから、無理のない選択をすることです。
 

出典

株式会社コラビット 東京23区の中古マンション売却相場価格が最も高い・安い区は?相場上昇が予想される5つの要因も解説
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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