27歳の息子は「ボーナス40万円」もらったそうですが、若い人ってそんなにもらえるもの?20代の平均額ってどのくらい?
本記事では、最新の調査データをもとに、20代の平均ボーナス額、業界別の傾向、そして「40万円は多いのかどうか」をわかりやすく解説します。
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20代の平均ボーナス額は? 「40万円」は多いのか?
結論からいうと、27歳で「ボーナス40万円」というのは決して珍しい額ではありません。
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、25~29歳(正社員・正職員)の年間ボーナスの平均額は75万4500円とされています。つまり、夏・冬の2回で支給される場合、1回あたり38万円前後が平均的といえます。
したがって、「40万円」は、それが1回分であれば平均~やや多め、年間合計であれば少なめという位置づけになります。
一方で、パーソルキャリア株式会社が運営する「転職サービスdoda」が実施した「ボーナス平均支給額の実態調査」によると、20代の3人に1人(33.8%)が、2023年9月~2024年8月の1年間で100万円以上のボーナスを受け取っているとされています。
ボーナスは、勤めている業界や企業の業績によっては、支給ゼロという場合もあるため、「もらって当たり前」ではなく、会社の制度や成果によって大きく差が出るものです。
業界や会社の規模によってボーナス額はどう変わる?
ボーナスの金額は、業種や企業の規模によっても大きく左右されます。
たとえば、以下のような傾向があります。
●大企業やインフラ、金融・保険業界:年間100万円以上も珍しくない
●情報通信、製造、不動産業界:年間80万~100万円程度
●教育、介護、飲食サービス業界:年間50万円以下のケースもある
●中小企業全般:夏冬合計で50万円台というケースも多数
加えて、「ボーナス=給与○ヶ月分」といった会社も多く、基本給が高ければボーナスも高くなる傾向があります。逆に基本給が抑えられている会社では、支給率が同じでも総額は少なく見えるかもしれません。
このように、たとえ同じ20代であっても、業界・企業や会社の規則などによってボーナスの水準には大きな差があるのが実情です。
まとめ:ボーナス40万円は平均的? 今どきのボーナス事情とは
27歳の息子さんが「40万円のボーナスをもらった」という話、内容次第では平均的またはやや上の水準といえます。年2回支給のうちの1回分ならほぼ平均、年1回のみの支給なら少なめでしょう。
また、ボーナスは年齢だけでなく、会社の規則や業績、評価制度、業種や規模によっても大きく異なります。「40万円ってどうなの?」と思ったときは、「何回支給か?」「どんな業界か?」という前提を踏まえて考えることが大切です。
そして、収入だけでなく、働き方や将来性も含めて見ると、数字だけにとらわれずに適切な評価ができるようになります。
出典
厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 雇用形態別
パーソルキャリア株式会社 doda ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
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