転勤で“東京”に引っ越したら「夏休み1ヶ月半」で驚き! 札幌は「30日」くらいだったけど、“親の収入・働き方”はどう変わる? 家計への影響をシミュレーション

配信日: 2025.08.14 更新日: 2025.10.21
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転勤で“東京”に引っ越したら「夏休み1ヶ月半」で驚き! 札幌は「30日」くらいだったけど、“親の収入・働き方”はどう変わる? 家計への影響をシミュレーション
小学生の夏休みは、地域によって日数に差があることをご存じでしょうか。例えば、札幌市では30日程度ですが、東京都では40日を超える学校もあります。
 
転勤や引っ越しに伴って住む地域が変わると、子どもの生活だけでなく、親の働き方や収入にも影響が出る可能性があります。
 
本記事では、主要都市ごとの夏休みの長さを比較しつつ、夏休み中の収入シミュレーションを行いました。保護者にとっての働き方や対策について解説します。
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夏休みなどの長期休暇はどうしている? 仕事を調整する?

子どもが小学生の場合、長期休暇の間は、どちらかの保護者が仕事を一時的にセーブすることは珍しくありません。
 
具体的には、以下のような工夫が必要になることがあります。

●勤務時間の調整(時短勤務や在宅勤務)
●学童保育や民間のサマースクールの活用
●有給休暇の計画的取得

子どもの夏休みは楽しいイベントの時期である一方で、家庭のスケジュールや収入面にも大きな影響を与える可能性があります。
 

地域によって夏休みの長さが違う? 東京都・札幌市・長野市・那覇市を比較

全国の公立小学校では、教育委員会の方針により夏休みの長さが異なります。2025年度(令和7年度)の主要都市における夏休み期間を図表1にまとめました。
 
図表1

地域 夏休みの期間
東京都(足立区) 7月19日~8月31日
札幌市 7月26日~8月24日
長野市 7月24日~8月25日
那覇市 7月19日~8月25日

筆者作成
 
同じ日本国内であっても、地域によって10日以上の日数の違いがあるケースもあります。
 

夏休み期間は収入にどのくらいの差が出る?

通常通りに働くことができないと考えられる夏休み期間。この期間は、収入にどのくらいの影響があるのでしょうか。計算してみましょう。

条件

●状況:札幌から東京へ引っ越した
●通常勤務(夏休み以外):平日5日間、1日8時間労働
●夏休み期間の勤務:平日5日間、1日4時間労働
●1ヶ月の労働日数:20日間
●賃金:1086円(北海道と東京の最低賃金の平均)

図表2

通常勤務 夏休み期間の勤務 収入の差
17万3760円 8万6880円 8万6880円

厚生労働省 地域別の全国一覧 より筆者作成
 
このように、通常通りに働いていた場合の収入が約17万3760円だったのに対し、夏休み期間は半日勤務に短縮することで約8万6880円に減少します。わずか1ヶ月の変化でも、家計にとっては無視できないでしょう。
 
これが7月下旬~8月末の約1.5ヶ月間にわたるとすれば、差額は合計で13万円超になる可能性もあります。
 
また、時給労働だけでなくフリーランスや個人事業主の場合も、子どもの在宅時間が増えることで作業時間が確保できず、結果として月の収益が減ってしまうケースもあります。
 
このような背景からも、夏休み期間中の働き方や収支の見直しは重要です。次の章では、子どもと保護者がどのように夏休みを過ごすべきなのか、対策と工夫について解説します。
 

夏休み中の子どもと保護者の過ごし方

夏休みは、子どもにとっては自由な時間が増える一方で、親にとっては「仕事との両立」という課題が発生します。
 
主な対応方法は、以下があげられます。

●学童保育を利用する(公立・民間)
●祖父母にサポートを依頼する
●市のイベントやサービスを利用する
●サマーキャンプや短期習い事を活用する
●有給休暇をずらして取得する

特に都市部では、民間学童の利用が一般的になっており、夜まで預かってくれるサービスもあります。ただし、費用は月額3~6万円程度と高額になりやすく、家計に影響を与える可能性も否定できません。
 
小学生の夏休みは、地域によって最大で2週間以上の差があります。特に転勤や引っ越しで新しい環境に移る際には、学校行事のスケジュールだけでなく、家庭内の働き方や収入計画についても見直すことが重要です。
 
働き方改革や柔軟な就労制度が進む中、長期休暇を乗り越えるための工夫は年々多様化しています。家計の負担と子どもの時間、どちらもバランスを取りながら過ごしていくために、今から準備しておくことが大切です。
 

出典

厚生労働省 地域別最低賃金の全国一覧 令和6年度地域別最低賃金改定状況
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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