高収入の代名詞「医師vsパイロット」それぞれ“給与”はどれだけ違う? 厚生労働省のデータをもとに比較

配信日: 2025.08.29 更新日: 2025.10.21
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高収入の代名詞「医師vsパイロット」それぞれ“給与”はどれだけ違う? 厚生労働省のデータをもとに比較
高年収な職業と聞いて、医師とパイロットを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。どちらも、人の命を預かる責任の重い仕事であることは共通していますが、年収や仕事内容、やりがいはそれぞれ異なります。
 
本記事では、日本の医師とパイロットの平均年収を比較し、仕事の大変さや責任の重さ、働く上でのやりがいや魅力について紹介します。年収が高い職業に興味がある人は、参考にしてください。
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医師とパイロット、平均年収が高いのはどっち?

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、パイロットの平均年収は約1697万円、医師は約1338万円というデータがあります。単純な平均値だけをみると、パイロットのほうが年収は高いという結果です。
 
しかし、医師の年収は雇用形態や年齢、病院の規模によって異なります。例えば、25~29歳での平均年収は約698万円、55歳~59歳では約1978万円といった年収の差がみられます。
 
パイロットの場合も、年齢に応じて年収は増えていく傾向がみられます。25~29歳の場合は平均年収が約696万円と医師の年収とほぼ変わりませんが、55~59歳になると約2910万円に増加するといった結果がみられました。
 
このことから、医師とパイロットの平均年収は、パイロットのほうが多い傾向があるが、年齢や役職によって異なり、どちらの年収のほうが高いとは一概に言い切れません。
 

高年収の理由は? 仕事の大変さや責任の重さを解説

医師は「患者の命に関わる仕事」として、社会的責任が大きいことが高収入の理由の1つです。また、仕事の大変さでは、緊急時の患者対応や事務作業、当直勤務などの身体的な負担および、医療知識の習得や技能向上にむけたスキルアップの必要性もあげられます。
 
パイロットの高収入の理由は、取得が難しい「ライセンス(航空従事者技能証明)」の保有と、厳しい試験に合格した人のみ業務を行える希少性と専門性の高さです。
 
加えて、医師と同じく「多くの人の命を預かる仕事」であり、安全なフライトを保障する責任の大きさも収入に反映されていると考えられています。
 

大変さ以外にも魅力がある

医師としての仕事の魅力は、人の命を助ける使命感と専門分野を極めていくやりがいです。さらに、病気やけがが治っていく患者の姿を見て、社会貢献や達成感がある点も魅力の1つです。
 
パイロットの場合は、チームと協調して高度な技術で空を飛ぶといったやりがいがあります。乗客を安全に目的地まで送り届けたときの達成感、非日常的な景色に出会えること、毎回違ったルートや気象条件に対応する挑戦がある点も魅力の1つといえそうです。
 

年齢や責任により収入が変動する

医師とパイロットでは、パイロットのほうが高年収である傾向がみられました。しかし、どちらも雇用形態や年齢、施設の規模などの要因によって、平均給与に大きな差があります。そのため、パイロットのほうが高年収であるとは一概に言い切れません。
 
また、医師もパイロットも高収入の背景に社会的責任の大きさや専門性の高さなどがあり、やりがいも非常に大きい職業といえます。高年収な職種の代表として知っておくとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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