旅行をきっかけに、子どもが「客室乗務員になりたい」と言うようになりました。進路を考えるうえで、「年収水準」はどのくらいでしょうか?

配信日: 2025.08.29 更新日: 2025.10.21
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旅行をきっかけに、子どもが「客室乗務員になりたい」と言うようになりました。進路を考えるうえで、「年収水準」はどのくらいでしょうか?
客室乗務員は幅広い世代に人気のある職業です。進路を考えるにあたり、収入面の目安を把握しておくことは大切です。
 
本記事では、客室乗務員の年収と初任給の水準を解説します。
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客室乗務員の収入水準、全国平均はどのくらい?

厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)によると、客室乗務員の平均年収は596.1万円です。これは、賃金構造基本統計調査の令和6年データをもとに示された数字で、年齢や経験によっても差があります。
 
全国の平均年収(460万円:令和5年、国税庁調査)と比べるとやや高めで、専門性や不規則な勤務を伴う職種ならではの水準といえるでしょう。
 

大手の公式情報にみる初任給と手当の目安

航空会社の募集要項を確認すると、初任給や手当の水準が分かります。ANAは2024年4月から客室乗務職の学卒初任給を21万221円に改定しました。JALでは新卒の基本給が22万1000円で、乗務手当は乗務時間70時間の場合で約5万円と示されています。賞与は別に支給され、JALは年3回(2023年度実績)と公表しています。
 
試しにJALの数字を単純計算すると、基本給22万1000円と乗務手当約5万円を12ヶ月分で325万2000円になります。ここに賞与や深夜・宿泊などの各種手当が加わるので、実際の年収はさらに上振れするでしょう。
 
統計の全国平均596.1万円と比べると、経験や勤務条件を重ねることで収入が大きく伸びる職種であることが見えてきます。
 

年収が上下する主な要因

客室乗務員の年収は、固定給だけでなく手当や賞与で大きく動きます。乗務手当は飛行時間に応じて変わり、深夜や早朝、宿泊を伴うフライトでは手当が出るようです。賞与も業績や評価の影響を受けるため、固定ではありません。
 
さらに、路線やスケジュールにより乗務時間が増えると手当が増える傾向があります。このように条件によって幅が出る点は、進路を考える上で知っておくと安心です。
 

客室乗務員の全国平均年収は596.1万円

厚生労働省のデータによると、客室乗務員の全国平均年収は596.1万円です。初任給は20万円台前半が目安とされ、ここに乗務時間に応じた手当や賞与が加わることで、年収は大きく変動します。
 
全体としては経験や勤務条件によって幅が出る職種であり、統計や公式情報をあわせて確認することで、おおよその収入イメージを持つことができるでしょう。
 

出典

厚生労働省 職業情報提供サイト jobtag 客室乗務員
日本航空(JAL)「職種別募集要項 客室乗務職(新卒)」
ANA ANAの初任給引き上げについて
国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査結果について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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