彼女と結婚を考えています。私の年収が「500万円」で、彼女の年収が「300万円」の場合、生活費は年収に応じて自分が多めに出すべきでしょうか?
「全部出してあげるべき? 」「折半は不公平? 」「他の夫婦はどうしてる? 」など、答えのない問題に戸惑う方は多いはず。この記事では、年収差のあるカップルにおすすめの負担方法や、よくある実例、考慮すべきポイントを解説します。
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目次
年収差があるカップルの生活費、どう負担するのが正解?
結論から言うと、生活費の負担に「唯一の正解」はありません。ただし、「お互いに納得できる分担方法」を選ぶことが大切です。
たとえば、あなたが年収500万円、彼女が300万円の場合、年収差は200万円。単純に「収入が多い方が多く負担する」のが公平に思えるかもしれません。一方で「結婚したら生活費は折半で」と考えるカップルもいます。
株式会社リクルートが行った同棲カップルの支払い分担方法は、37.8%が総額を折半、27.6%収入が多い方が多く払うと回答しています。
つまり、重要なのは「金額」そのものではなく「2人の納得感」です。そのためには、収入や支出、ライフスタイルに応じた分担の考え方を知り、話し合うことから始めましょう。
年収に応じた「比率分担」がもっとも納得しやすい理由
よく採用される方法のひとつが「プロポーショナル方式(収入比率での分担)」です。これは、2人の収入比に応じて生活費を負担するというもの。
今回のケースでは、
あなたの年収
→500万円(全体の62.5%)
彼女の年収
→300万円(全体の37.5%)
となります。たとえば生活費が月25万円なら、
あなた
→25万円 × 62.5% = 約15.6万円
彼女
→25万円 × 37.5% = 約9.4万円
このように、負担の比率を明確にすることで、収入の多い方が多く支払いながらも、双方が無理をしないバランスがとれます。さらに、金額ではなく比率で決めておくことで、収入が変わったときにも柔軟に見直しやすくなるのも利点です。
他の家庭ではどうしてる? 実例とよくある分担方法
同アンケートによると、分担方法は以下の方式を取り入れているカップルが多いようです。
・プロポーショナル方式(比率で負担)
収入に応じた分担方法として多く紹介されています。
・共通口座方式
各自が決まった金額を共通の口座に入金し、生活費を支払う方法です。
・項目別分担方式
家賃は夫、食費は妻など、項目ごとに担当を決める方法です。たとえば「家賃や光熱費などの固定費はあなたが担当、食費や日用品は彼女が担当」というように分ける家庭もあります。
重要なのは、「今の生活スタイルに合った形を見つける」こと。完璧な分担方法を一度で決めようとせず、まずは話し合って決め、半年ごとに見直していく柔軟さも必要です。
話し合いが大切。負担以外にも大事なポイントとは?
生活費の分担を考えるとき、つい「金額」だけに注目しがちですが、それだけでは公平を欠くことになるかもしれません。たとえば、家事や育児の分担。収入が少ないほうが家事を多く担うことでバランスがとれる場合もあります。
また、「お互い自由に使えるお金(お小遣い)」の確保も重要。あまりに生活費にすべてを回してしまうと、ストレスがたまりやすくなります。
そして何より大切なのが、「将来を見据えた会話」。結婚後の働き方、貯金の目的(マイホーム・子ども・老後など)についても、できるだけ早い段階で話し合っておくと、後々のトラブルを防げます。
大切なのは「公平感」と「話し合い」
年収が500万円と300万円という関係性では、「自分が多めに生活費を出すべきか?」という疑問が生まれるのは自然なことです。
おすすめは、収入比率に応じた分担。具体的には、あなたが62.5%、彼女が37.5%を負担する方法です。これなら、お互いが無理をせずに、納得して生活を続けられます。ただし、最終的に大切なのは「公平であること」と「お互いの気持ちを尊重すること」。
生活費の話をするのは勇気がいりますが、結婚後の信頼関係を築く第一歩にもなります。無理のない形で、2人の未来に向けた家計の話を始めてみてください。
出典
株式会社リクルート 同棲の生活費っていくら?分担や節約方法を経験者にアンケート!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
