45歳で年収700万円です。「約500万円」のキャンピングカー購入を考えていますが、問題なく払えるでしょうか?
本記事では、年収700万円の場合を例に、購入資金の考え方や返済シミュレーション、維持費のポイントを解説し、安心して検討できるよう、判断材料を整理してご紹介します。
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年収700万円で500万円のキャンピングカー購入は現実的?
一般的に車を購入する際の目安は「年収の半分以内」といわれています。年収700万円なら350万円程度が目安ですが、キャンピングカーは趣味性が高いため、生活資金に余裕があるなら500万円でも購入可能です。
ただし、大切なのは「現在の生活費と将来の資金計画に無理がないか」です。住宅ローンや教育費、老後資金の積み立てなどと重ならないかを確認することが重要です。現金一括で払える場合でも、貯蓄を大きく減らすと生活防衛資金が不足する恐れがあります。
ローンを組んだ場合の返済シミュレーション
では、500万円をローンで購入すると仮定し、三菱UFJ銀行の「マイカーローン返済額シミュレーション」を用いて試算した結果は以下のとおりです。なお、ボーナスはないものとします。
・10年ローン、金利2%の場合 → 月々の返済は約4.6万円
・7年ローン、金利2%の場合 → 月々の返済は約6.3万円
一般的に手取りは年収の75%~85%とされています。年収700万円の場合、手取りは約525万~595万円、月々にすると約44万~50万円です。そのうち5~6万円を車の返済に充てるのは不可能ではありません。ただし住宅ローンや教育費が重なる家庭では、返済比率が高くなりすぎるため注意が必要です。
車両代以外にかかる維持費やランニングコスト
購入費用だけでなく、年間にどのくらい維持費がかかるか考慮することも必要です。主な維持費の内訳は以下のとおりです。
・自動車税や重量税、車検費用
・任意保険料
・駐車場代
・燃料費
・メンテナンス・修理費
車両によって金額は異なりますが、これらを合計すると、一般的に年間30万~60万円程度の維持費がかかります。購入後のランニングコストを見込まずに契約してしまうと、「買ったはいいけれど維持できない」という事態にもなりかねません。
まとめ
年収700万円で500万円のキャンピングカーを購入することは不可能ではありません。ただし、現金一括であれば生活防衛資金を確保したうえで、ローンであれば返済が家計を圧迫しない範囲に収まることを確認する必要があります。
さらに、車両代以外にも年間30万~60万円程度の維持費がかかるため、「購入費+維持費」を含めた総合的な資金計画を立てることが大切です。趣味や家族との時間を楽しむ大きな魅力がある一方で、将来の教育費や老後資金を犠牲にしては本末転倒です。
キャンピングカーは人生を豊かにする投資にもなり得ますが、支出のバランスを見極めて、安心して楽しめる範囲で計画することが成功のポイントといえるでしょう。
出典
株式会社三菱UFJ銀行 マイカーローン返済額シミュレーション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
