平均給与が高い「業種」TOP3!「金融」や「情報通信」をおさえて1位になったのは?

配信日: 2025.09.04 更新日: 2025.10.21
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平均給与が高い「業種」TOP3!「金融」や「情報通信」をおさえて1位になったのは?
日本にはさまざまな業種があり、業種によって平均年収に差が出ることがあります。
 
一般的に「最も高収入の業種」と聞くと、金融関係や情報技術(IT)系などのイメージがあるかもしれません。しかし政府の統計によると、平均給与が最も高い業種は、そのどちらでもありませんでした。
 
本記事では、国税庁の「民間給与実態統計調査」を基に、高収入の業種について解説します。
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平均給与が高い業種トップ3

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、平均給与(平均給料・手当・平均賞与の合計)が高い業種上位3つは次の通りです。

1位:電気・ガス・熱供給・水道業(775万円)
2位:金融業・保険業(652万円)
3位:情報通信業(649万円)

金融系やIT系をおさえて1位だったのは、水道光熱関係の業種でした。2位と3位は650万円前後で競っていますが、電気・ガス・熱供給・水道業はそれより100万円以上も高く、775万円を記録しています。
 
なお平均給与が低い3業種は、宿泊業・飲食サービス業(264万円)、農林水産・鉱業(333万円)、サービス業(378万円)です。
 

「電気・ガス・熱供給・水道業」は高収入階級の割合も多い

1位の「電気・ガス・熱供給・水道業」の給与階級別分布を調べると、高収入を得ている従事者の割合が多いことも見て取れます。
 
表1は、同業種の給与階級別割合です。
 
表1

給与階級 全体に対する割合(%)
100万円以下 0.5
100万円超200万円以下 1.4
200万円超300万円以下 3.0
300万円超400万円以下 5.2
400万円超500万円以下 10.7
500万円超600万円以下 14.2
600万円超700万円以下 13.6
700万円超800万円以下 10.3
800万円超 41.1

出典:国税庁長官官房企画課「令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
 
800万円を超える給与所得者が41.1%もいます。これは調査対象の業種の中で最も高い数値です。また同業種では、収入が低い従事者の割合が相対的に低いことも特徴です。
 

電気・ガス・熱供給・水道業はどんな業種? 給与が高いのはなぜ?

ここからは、平均給与1位の電気・ガス・熱供給・水道業のおおまかな仕事内容と、給与が高い理由について解説します。
 

仕事内容

電気・ガス・熱供給・水道業の主な仕事は次の通りです。

●電気業:必要に応じて電気の供給に携わる
●ガス業:一般の需要に応じてガスを供給する
●熱供給業:需要に応じて蒸気、温水、冷水などを媒体とした熱エネルギー、あるいは蒸気・温水などを供給する
●水道業:必要に応じて給水や、汚水・雨水の排除などを行う

電気やガス・水道などは、私たちの生活に欠かせないものです。したがって、電気・ガス・熱供給・水道業は、生活に密着したインフラ産業といえるでしょう。
 

平均給与が高い理由

電気・ガス・熱供給・水道業の平均給与が高い理由として、次のような点が考えられます。

●市場規模が大きい
●安定した需要がある
●施設や規制などにおいて新規参入障壁が高い
●景気に左右されにくい
●大企業が多い

 

平均給与1位は「電気・ガス・熱供給・水道業」

平均給与が最も高い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」でした。その額は775万円で、2位の金融業・保険業(652万円)や3位の情報通信業(649万円)を大きく引き離しています。
 
高収入の給与階級に属する従事者の割合も多く、比較的安定した年収を狙える業種といえるようです。
 
平均年収の高い業種への就職・転職を考えている人は、電気・ガス・熱供給・水道業の業界動向や雇用状況、詳しい仕事内容を調べてみるのもいいでしょう。
 

出典

国税庁長官官房企画課 令和5年分 民間給与実態統計調査-調査結果報告 (19、25ページ)
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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