街中で「国産のスポーツカー」を見かけます。乗っている人の年収はどのくらいなのでしょうか?

配信日: 2025.09.12 更新日: 2025.10.21
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街中で「国産のスポーツカー」を見かけます。乗っている人の年収はどのくらいなのでしょうか?
街中で国産のスポーツカーを見かけると、つい「この人はどれくらい稼いでいるのだろう」と想像してしまう人も多いのではないでしょうか。
 
国産スポーツカーは輸入車に比べて手に届きやすいものの、一般的な車に比べると価格は高めで、新車価格は200万円台~1000万円前後まで幅広いのが特徴です。
 
本記事では、国産スポーツカー所有者の年収の目安や、購入・維持に必要な費用について解説します。
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街中で見かける国産スポーツカー、購入するにはどれくらいの年収が必要?

車の購入目安としてよくいわれるのが「年収の半分までに収める」という考え方です。
 
これは頭金を入れずにローンを組む場合に用いられる指標で、年収700万円であれば350万円程度までの車が現実的とされます。国産スポーツカーの多くは300~350万円前後の価格帯にあるため、この層なら無理なく選べるモデルも多いといえます。
 
一方で、頭金を準備してローンを組む場合は、より高価な車種も選択肢に入ります。自動車ローンでは、「毎月の返済額を手取り月収の15~20%以内に抑える」ことが安全な基準といわれています。
 
年収700万円の手取り月収はおよそ45万円とすると、毎月の返済額は7~9万円が上限の目安です。5年ローンで計算すると、総額400~500万円程度までなら十分に対応可能となります。
 
つまり、頭金100万円を用意できれば、500~600万円クラスのスポーツカーも選択肢に入ります。ただし、燃費や保険料、車検費用など維持費がかかる点を忘れてはいけません。年収だけで判断するのではなく、日々の生活費や将来の支出を考慮して、無理のない範囲で選ぶことが大切です。
 

スポーツカーを選ぶ人の年収ラインは?

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によれば、日本で年収2000万円以上の人は全体の0.6%ほどで、いわゆる富裕層にあたります。輸入高級スポーツカーはこうした層が中心ですが、国産車の場合はもっと幅広い層がターゲットです。
 
例えば年収500~600万円の会社員でも、ローンをうまく組めば300万円台のスポーツカーを購入することは十分可能です。
 
また、中古車市場も豊富なので、年収400万円台でもローン返済額を月5~6万円に抑えられれば現実的に手が届きます。つまり、街中でスポーツカーを見かけたからといって、必ずしも高収入とは限らないのです。
 

年収別に見る、国産スポーツカーの購入可能ゾーン

スポーツカーを購入するには具体的にどれくらいの年収が必要なのか、数字で示すとよりイメージしやすくなります。ここでは年収別に購入できるモデルや金額の目安を整理してみましょう。
 
■年収400万円台
中古車やコンパクトなスポーツカーなら、選択肢に入ります。ローンを利用する場合は、返済額を手取りの20%以内に抑えると無理のない範囲といえます。
 
■年収500~600万円台
新車で300万円前後のモデルなら、ローンを利用しても無理のない範囲で購入を検討できるゾーンです。ただし、維持費は年間で数十万円かかることもあるため、生活費とのバランスをしっかり考える必要があります。
 
■年収700万円以上
この年収帯になると、多くの国産スポーツカーを無理なく選べるようになります。現金購入も視野に入れやすく、ローンを組んでも負担は比較的軽く済みます。
 
なお、車の購入にあたり予算を組む際には、維持費も忘れてはいけません。スポーツカーは燃費がやや悪く、タイヤやブレーキの交換頻度も高めです。年間で保険料・税金・車検などを含めると30~40万円程度はかかることがあります。
 
したがって、購入時には本体価格だけでなく、維持費も考慮し年収に合った選択をすることが大切です。
 

生活に合った範囲でスポーツカーを楽しもう

街中で国産スポーツカーを見かけると、高収入の人にしか無理だろうと思いがちですが、実際には年収500~700万円程度の人でも十分に購入可能です。さらに中古車を選んだり、ローンの組み方を工夫したりすれば、年収400万円台の人でもスポーツカーに乗ることは夢ではありません。
 
重要なのは、自分の生活に無理のない範囲で楽しむことです。スポーツカーは趣味性が高く、所有すれば毎日の暮らしにワクワク感を与えてくれます。
 
もし憧れの国産スポーツカーがあるなら、年収だけで諦めず、維持費やローンの返済シミュレーションまで含めて具体的に計画してみることをおすすめします。そうすることで、憧れを現実に近づける第一歩になるでしょう。
 

出典

国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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