2025年夏ボーナス、大企業は「平均60万円」超と聞きうらやましい! 支給額「30万円」は少なすぎますか?“企業規模・年齢・男女”での違いを確認

配信日: 2025.09.19 更新日: 2025.10.21
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2025年夏ボーナス、大企業は「平均60万円」超と聞きうらやましい! 支給額「30万円」は少なすぎますか?“企業規模・年齢・男女”での違いを確認
夏と冬のボーナスを楽しみにしている人は多いと思いますが、ボーナスの支給が一段落すると、「大企業のボーナスは平均60万円を超えた」などのニュースが聞こえてきます。
 
こういった話題を耳にすると、「自分は30万円しかなかったけど、これって少なすぎるの?」といった不安やもやもやした気分を抱える人も少なくないでしょう。
 
本記事では、2025年夏のボーナスに関する調査結果をもとに、企業規模や年齢、男女による違いなどを詳しく解説します。
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大企業は平均60万円超、全体平均は約45万円

バックオフィス支援クラウドERPシステムの「ジョブカン」が実施した2025年夏のボーナスに関する調査によると、全体の平均支給額はおよそ45万3000円でした。
 
その中でも、従業員500人以上の企業、いわゆる大企業では平均支給額が60万円を超えています。一方、従業員数が500人未満の中小企業では平均が40万円~45万円程度にとどまり、大企業との格差が依然として大きいことが浮き彫りになりました。
 
具体的には、企業規模(人)別の夏のボーナス支給額の平均は次の通りです。

●1~29人:40万8945円
●30~99人:41万4527円
●100~299人:42万8585円
●300~499人:44万8098円
●500人以上:60万863円

ニュースなどで聞かれる「平均60万円」という数字は、主に大企業に勤める人たちのボーナス水準を示しています。中小企業においては、30万円前後という支給額も決して珍しくなく、会社規模によって大きな差があると言えるでしょう。
 

年齢別のボーナス事情

ボーナスの支給額は年齢によっても大きく差が出ます。
 
ジョブカンの同調査によると、20代の夏季賞与平均支給額は20万円~30万円台前半、30代で30万円台後半~40万円台、40代以降は50万円台以上です。
 
しかし、定年が近づくと役職定年や再雇用制度の影響もあるため、支給水準のピークは50代前半となっています。「最後のボーナスが一番多い」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、必ずしもそうではないようです。
 
特に、一般的に定年を迎える60歳以降は平均的な支給水準も一気に下がります。
 

男女差も依然として存在

ジョブカンの調査では男女によるボーナスの支給水準の差も確認できます。
 
全体平均は45万3000円ですが、男性の平均は56万6000円、女性は31万3000円とおよそ25万円程度の差があります。この背景には、依然として役職者に男性が多いことや、女性は産休・育休などでキャリアが中断しやすいといった構造的な問題が影響していると考えられます。
 
個人の努力だけでは埋めづらい差であるため、企業に対する制度設計や社会全体の意識変化も求められています。
 

まとめ

2025年夏のボーナスが「平均60万円超」と聞くとインパクトがあるかもしれません。しかし実際には、企業規模・年齢・性別などによって支給額には大きな開きがあります。したがって、自身の支給額が30万円だからといって「少なすぎる」と一概には言えず、むしろ中小企業では平均的な水準と言えます。
 
大切なのは、単純に他人の数字と比べて落ち込むのではなく、「自分の立場や環境に照らして適正かどうか」を冷静に捉えることです。
 
もし納得できない場合には、スキルアップや転職を視野に入れてキャリアを見直すのも1つの方法です。今年のボーナスをきっかけに、自分の働き方や将来設計について考えてみるのも良いでしょう。
 

出典

株式会社DONUTS 2025年夏季賞与・ボーナスの支給動向について
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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