「警備員」として働きたい! 施設警備や交通誘導などの業務で「年収差」はどのくらいある?

配信日: 2025.09.22 更新日: 2025.10.21
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「警備員」として働きたい! 施設警備や交通誘導などの業務で「年収差」はどのくらいある?
警備員は、事故や混乱などから人々を守る仕事をしています。警備員には、おもに施設や事務所、工場などで働く「施設警備員」のほか、工事現場などで車両や通行人の誘導を行う「交通誘導警備員」などがいます。
 
同じ警備員でも、その仕事内容や年収には差があるようです。どのような警備を担いたいのかによって、勤め先の選び方は変わってくるでしょう。本記事では、施設警備員と交通誘導警備員の職務内容や年収について解説します。
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施設警備員と交通誘導警備員の職務内容

施設警備員は、クライアントに依頼された場所(オフィスや工場、商業施設など)で労働します。常駐ないしは巡回を行い、事故や火災、不法侵入といった危険を、防止・早期発見・対応します。
 
「警備業法」によれば、施設警備は「1号業務」に当たる業務です。施設警備員は警備会社に雇用されることが一般的です。交通誘導警備員は、道路工事の現場や建築現場などの付近で、交通整理の仕事に従事します。
 
一般的には誘導灯を持って、近くを通る車や通行人を安全に誘導したり、交通規制を行ったりします。「警備業法」によれば、交通誘導警備は「2号業務」に当たる業務です。
 

施設警備員と交通誘導警備員の年収

ここからは、2種類の警備員の年収をそれぞれ見ていきましょう。厚生労働省が行った、令和6年の「賃金構造基本統計調査」を基に、両職業の給与をご紹介します。
 

施設警備員の年収

施設警備員(警備員)の年収は表1の通りです。
 
表1

金額(男女) 金額(男) 金額(女)
きまって支給する現金給与額(12ヶ月合計) 321万9600円 323万7600円 300万7200円
年間賞与その他特別給与額 31万8500円 32万5200円 23万4100円
合計 353万8100円 356万2800円 324万1300円

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
男性の収入が約32万円、女性の収入より高いです。
 

交通誘導警備員の年収

交通誘導警備員(その他の保安職業従事者)の年収は表2の通りです。
 
表2

金額(男女) 金額(男) 金額(女)
きまって支給する現金給与額(12ヶ月合計) 301万5600円 291万9600円 358万2000円
年間賞与その他特別給与額 27万6500円 21万1400円 66万400円
合計 329万2100円 313万1000円 424万2400円

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
交通誘導警備員を含むその他の保安職業従事者については、女性の給与の方が男性の給与を上回っています。
 

施設警備員と交通誘導警備員の年収差は状況により変わる

施設警備員の年収は「353万8100円」で、交通誘導警備員の年収は「329万2100円」でした。年収差は24万6000円です。しかし男女別に見ると、状況は異なります。男性の施設警備員の年収は356万2800円であり、交通誘導警備員の313万1000円を上回っています。
 
一方、女性の場合は交通誘導警備員の方が100万円ほど高い金額です。このように、性別によっても年収が変わってくるといえるでしょう。
 
また、勤め先の規模によっても年収が変わる可能性が高いです。例えば施設警備員(男女合計)で、企業規模が1000人以上の場合、年収は378万8100円となっています。一方、企業規模が10~99人の場合、年収は304万2900円でした。
 

男女合計の平均値では施設警備員の方が高年収

統計データによれば、同じ警備員でも、施設警備員の方が24万円ほど年収が高いということが分かりました。ただし、これは男女合計の平均値を基にした結果に過ぎません。
 
性別や企業規模によっては年収の幅が大きくなり、結果的に交通誘導警備員の方が高い年収をもらえる可能性もあるといえるでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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