「メガバンク」の営業職で“年収1000万円”という30代の友人。銀行員ならそれくらいの年収は珍しくないのでしょうか?

配信日: 2025.09.24 更新日: 2025.10.21
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「メガバンク」の営業職で“年収1000万円”という30代の友人。銀行員ならそれくらいの年収は珍しくないのでしょうか?
メガバンクで営業職をしている友人から「30代で年収1000万円を超えた」と聞くと、それが特別なケースなのか、それとも銀行業界では一般的な水準なのか気になる方もいるでしょう。
 
本記事では、銀行の営業職の平均年収やメガバンクと地方銀行の違い、さらに収入を伸ばすための方法について解説します。銀行の営業職の年収が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
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銀行の営業職の年収はどのくらい?

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、金融営業職業従事者の平均年収は631万1200円でした。また、年齢別に平均年収を見てみると、表1の通りでした。
 
表1

年齢 平均年収
~19歳 237万7700円
20~24歳 380万4700円
25~29歳 525万9800円
30~34歳 644万5800円
35~39歳 746万4100円
40~44歳 802万4600円
45~49歳 740万4000円
50~54歳 753万3400円
55~59歳 717万300円
60~64歳 510万6800円
65~69歳 504万9600円
70歳~ 357万2700円

出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
このデータから、30代で年収1000万円は、全体の平均年収や30代の平均年収より高いといえるでしょう。
 
しかし、このデータは金融営業職全体の金額です。メガバンクだけでなく、地方銀行なども含まれている点に注意が必要です。
 

メガバンクと地方銀行では年収が異なる?

メガバンクは、全国規模で事業を展開しているため給与水準が高い傾向にあります。特に営業職や総合職は、成果や昇進に応じて若いうちから収入が伸びる可能性があります。そのため、メガバンクの営業職で30代のうちに年収1000万円を稼ぐのは珍しくないといえるでしょう。
 
一方で地方銀行は、地域の経済規模や人口などに左右されやすく、全体的に給与は都市銀行より低めです。
 
多くの地方銀行では年功序列の色が濃く、キャリア序盤の給与は控えめで、長く勤めて少しずつ昇給していく形が一般的です。そのため、30代で1000万円に届くケースは少なく、役職者や定年間近になってようやく大台にのる例が中心となるようです。
 

銀行の営業職が収入アップする方法

銀行員として年収を伸ばすには、いくつかの方法があります。
 

昇進・昇格を目指す

一般的に銀行は新卒入行者が多く、常に競争がつきものです。出世には一定の年功序列が残っており、評価も厳しい傾向にあります。減点方式で管理されることもあるため、一度評価を落とすと巻き返しが難しいかもしれません。
 
役職を上げるには、昇格試験や指定資格の取得が必須とされる場合もあり、早い段階から準備しておくことが重要です。
 

資格を取得して専門性を高める

銀行業務は法律・税務・投資など幅広い知識が求められるため、資格取得は収入アップに直結するといわれています。
 
日商簿記やFPといった基礎的な資格はもちろん、証券アナリストやFRM、公認会計士など専門性の高い資格は特に高く評価されるでしょう。企業によっては取得手当や支援制度があり、資格を武器にすることで昇進のチャンスやボーナスの増額につながる可能性があります。
 

部署異動でチャンスを広げる

部署異動を活用するのも有効です。収益に直結する法人営業や投資関連部門、プロジェクトファイナンス部門などは、成果が年収に反映されやすい分野です。
 
さらにメガバンクでは海外支店勤務の機会もあり、駐在手当などによって収入が大幅に増えるケースもあります。異動を実現するには、現在の部署で成果を積み上げつつ、将来の希望を上司や人事に伝えておくことが大切です。
 

メガバンクであれば30代で年収1000万円は稼げる可能性がある

銀行の営業職は、金融業界全体の平均年収を見ても高水準であり、特にメガバンクでは30代で年収1000万円に届くことも珍しくないでしょう。一方、地方銀行では昇給のスピードが緩やかで、同じ水準に到達するのは管理職や定年間近といったケースが多いのが現実です。
 
収入を伸ばすには、昇進・資格取得・収益部門や海外勤務への異動といった具体的なキャリア戦略が不可欠です。努力の方向性を見極め、自身の強みを生かすことで、銀行員としてより高い報酬を実現できるでしょう。
 

出典

e-Stat政府統計の総合窓口 厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 表番号1 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)、表番号5 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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