東京の友人は、自分より「年収200万円」も高くてうらやましい!「出費も多い」と言いますが、それだけ高年収なら“東京で働く”ほうが得ですよね? 東京・地方の「収支バランス」を確認

配信日: 2025.10.01 更新日: 2025.10.21
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東京の友人は、自分より「年収200万円」も高くてうらやましい!「出費も多い」と言いますが、それだけ高年収なら“東京で働く”ほうが得ですよね? 東京・地方の「収支バランス」を確認
「地方よりも東京のほうが収入が高い」という話を聞いたことがある人も多いでしょう。
 
例えば、大分県で働く人と東京都で働く人を比べると、平均年収にしておよそ200万円ほどの差があります。地方在住者としては、東京で働く友人の年収を聞いて「うらやましい」と感じることがあるかもしれません。
 
しかし東京都民からすれば、「収入が多い分、出費も多い」と感じている人もいます。
 
本記事では、東京都と地方(今回は大分県とする)の収入と支出のバランスについて確認し、どちらのほうが「得」なのかを解説します。
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東京と大分の収入差

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、東京都民の平均年収は約644万円です。一方、大分県民の平均年収は約447万円です。
 
つまり、両者の間には約200万円もの収入差があります。
 

東京と大分の支出差

続いて支出面ですが、総務省の2024年の家計調査(2人以上の世帯)によると、東京都区部に居住する2人以上世帯の1ヶ月の平均的な消費支出は約35万円です。
 
そして、大分県の県庁所在地である大分市の場合は約29万5000円ですので、その差は約5万5000円です。年間にすると約66万円の差になります。
 
単純に平均だけを比べると、東京のほうが約200万円収入が高く、支出は約66万円多いだけにとどまるため、トータルで見ると得になりやすいといえるでしょう。
 

住居費は別次元

ここで注意すべき点は住居費です。前述した消費支出にも住居費は含まれていますが、持ち家の場合もあれば、賃貸の場合もあります。
 
不動産情報サイトSUUMOによると、東京23区で2LDKを借りる場合、家賃の相場は20万~25万円です。一方で大分県では、同じ広さでも5万~6万円程度で借りられます。そのため、月々の差額は15万円以上、年間で200万円もの違いが生まれるかもしれません。
 
この金額差を見ると、場合によっては東京の収入面での優位性が帳消しになることもあるといえます。特に家族向けの広めの賃貸物件を希望する人にとっては、東京暮らしは「収入が高いけれど余裕がない」と感じやすいでしょう。
 

金額以外の都心のメリット・デメリット

お金の面だけでなく、東京で暮らすことにはメリット・デメリットの両面があります。主なメリットは次の通りです。
 

・仕事の選択肢が豊富で、キャリアアップの機会が多い
・医療機関や教育機関、文化施設などインフラが充実している
・趣味や娯楽の選択肢も幅広く、生活の刺激が多い

 
一方で次のようなデメリットもあります。
 

・通勤時間が長く、満員電車によるストレスが大きい
・自然や広々とした住環境に乏しい
・人口密度が高く、人間関係もドライになりやすい

 
家賃などの状況にもよりますが、地方に比べるとお金の面では得をすることが多いものの、暮らしやすさの面では一長一短だと感じる人もいるでしょう。
 

まとめ

東京都と大分県を比較すると、平均年収で約200万円の差があり、支出の差を差し引いても東京のほうが「お得」といえる状況です。ただし住居費に関しては東京の負担が大きく、ライフスタイルによっては大分との年収の差が帳消しになる可能性もあります。
 
また、生活の面で東京にはメリットもデメリットもあります。結局は、お金の損得だけでなく、自分がどんな暮らしを大切にしたいかによって「得か損か」の答えは変わるといえるでしょう。

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査
総務省 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2024年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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