年収2000万円超の人は「ルイ・ヴィトン」を選ぶ? それとも“ブランドにこだわらない”層も多い? データで見る高収入層の嗜好
しかし「高収入の人はブランドものばかり買う」というイメージは、必ずしも正確ではないようです。
本記事では、高収入の人がブランドものにどのような意識を持っているのかをご紹介します。
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高収入の人はハイブランドを好む?
プレミアムクレジットカードブランドを運営する「ラグジュアリーカード」は「年収2000万円以上5000万円未満」の会員を対象にした調査を行いました。
同調査によると、会員には「自信の成長に寄与するコミュニティへの参加」や「上質な体験を求める」傾向が強く観察されているようです。
ルイ・ヴィトンを好む人の割合
そこで「お気に入りのハイブランド」について尋ねたところ、ルイ・ヴィトンを挙げた人の割合は表1の通りでした。表1には比較のために、ほかの代表的なハイブランドも挙げています。
表1
| 年収 | 「ルイ・ヴィトン」 を挙げた人 |
「プラダ」 を挙げた人 |
「エルメス」 を挙げた人 |
提示された20ブランドのうち 当てはまるものがない人 |
|---|---|---|---|---|
| 2000万円以上 2500万円未満 |
23.2% | 8.1% | 23.2% | 34.3% |
| 2500万円以上 3000万円未満 |
27.1% | 10.2% | 18.6% | 45.8% |
| 3000万円以上 5000万円未満 |
28.8% | 13.5% | 34.6% | 27.9% |
出典:Black Card Ⅰ株式会社 「アクティブ・ラグジュアリー層の消費意識や行動特性」についてのアンケート調査(PRTIMES)
ルイ・ヴィトンは、3つの年収階級において、10人中2人以上の割合で選ばれました。プラダやエルメスなども高い人気を誇っています。
ハイブランドに興味がない高収入の人も多い
しかし表1によると、特定のハイブランドを挙げなかった人も多く見受けられました。本調査で挙げられた20ブランドのうち、3000万円以上5000万円未満の階級では10人中3人近く、2000万円以上2500万円未満では約3人に1人、2500万円以上3000万円未満では半数近くが「当てはまるものがない」と回答しています。
興味のあるブランドがアンケートの選択肢になかった可能性も考えられますが、ブランドにこだわらない層も一定数いるようです。
高収入の人は「ユニクロ」を好む傾向がある
高収入の人の中には、ユニクロを好んで着る人がいるといわれることがあります。ユニクロはハイブランドというより大衆的なブランドのイメージが強いかもしれません。そのため「高収入の人がユニクロを選ぶ理由が知りたい」と考える人もいるでしょう。
ユニクロを選ぶ理由は人それぞれであるため定かなことはいえませんが、以下のような理由が指摘されているようです。
・シンプルでコーディネートしやすい
・良質で機能性が高い
・全国で購入しやすい
・お金に関する話題を避けやすい
ユニクロはシンプルなデザインのアイテムで知られており、ほかのアイテムと合わせやすいという声があります。ブランドものと組み合わせても悪くないため、好む人がいるようです。
ヒートテックやエアリズムなど機能性が高いアイテムを比較的手が届きやすい価格で販売している点も評価されています。また全国に店舗があり、すぐに購入できることもポイントのようです。
ユニクロを着ていると「お金に関する話題を避けられる」と感じる人もいるようです。このような合理的な理由でユニクロを選ぶ人が一定数いるのかもしれません。
ルイ・ヴィトンを好む高収入の人は多いが興味を示さない人も多い
アンケート調査によると、たしかに年収2000万円超の人の一定割合は、ルイ・ヴィトンをお気に入りのハイブランドとして挙げています。
しかしルイ・ヴィトン始めさまざまなハイブランドに興味を示さない層も多くいるようです。
高収入の人の中にはユニクロを好んで着る人が意外と多いといわれています。その背景には、さまざまな合理的な理由が考えられます。
出典
ラグジュアリーカード 「アクティブ・ラグジュアリー層の消費意識や行動特性」についてのアンケート調査(PRTIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
