「証券マン」vs「商社マン」“年収1000万円プレイヤー”を目指しやすいのはどっち? それぞれの「平均年収」を比較!

配信日: 2025.11.28
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「証券マン」vs「商社マン」“年収1000万円プレイヤー”を目指しやすいのはどっち? それぞれの「平均年収」を比較!
大手の「証券会社」「総合商社」といった企業に勤務する人は、その事業規模の大きさから「高収入」「優秀」「手堅い」といったイメージを持たれやすい職業です。実際に「どちらが稼げる」のか、を考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
 
本記事では証券会社、総合商社の営業職の平均的な年収を試算し、「年収1000万円プレイヤーを目指しやすいのはどちらなのか?」という点について検証します。
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大手「証券会社」の年収は“約755万円”

厚生労働省の「job tag」によれば、「証券会社」に勤める営業職の人は「証券外務員」という職種に該当します。「証券会社の営業員として、株式、債券、投資信託などの有価証券を投資家に提案し、売買取引の委託業務などを行う」ことが主な仕事内容です。
 
さらに、職業分類において証券外務員は、「その他の販売類似の職業、 金融・保険営業員」に区分されます。これを念頭に置き、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」から、証券外務員を含む「販売類似職業従事者」の「企業規模1000人以上」のデータを用い平均年収を試算してみました。
 
年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額の式で計算します。
 
43万9300円×12ヶ月+227万4600円=754万6200円
 
以上から、職務内容にもよりますが「約755万円」が大手証券会社の平均的な年収だといえそうです。
 

大手「総合商社」の年収は“約705万円”

続いて「総合商社」について、仕事内容や平均年収を見てみましょう。「job tag」では、「国や地域、会社の間に立って、原材料や製品の売り買いの仲介役をするのが基本的な仕事」として「商社営業」を紹介しています。
 
大手商社については、「取引の約半分は国内取引、残りの半分は貿易取引で、我が国の輸出・輸入だけでなく、我が国を経由しない外国と外国との第三国間取引も行っている」を業務内容とし、商社営業は、職業分類「その他の販売類似の職業、その他の営業の職業」に区分されます。
 
前記の令和6年賃金構造基本統計調査における「その他の営業職業従事者」「企業規模1000人以上」のデータを用いて、同様の計算式で平均年収を求めると結果は以下のとおりです。
 
44万400円×12ヶ月+176万2900円=704万7700円
 
以上から「約705万円」が大手総合商社の平均的な年収だといえそうです。
 

「証券会社」vs「総合商社」、“年収1000万円プレイヤー”を目指しやすいのは?

国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」によれば、給与所得者の平均給与は「478万円」です。ここからも「大手証券会社」や「大手総合商社」勤務は、比較的高収入の職種であるといえるでしょう。
 
証券営業では一般的に、成果主義に基づく報酬体系が採用されており、努力次第で年収1000万円以上の早期実現も可能といわれています。
 
一方、商社営業については、いわゆる「5大商社」に数えられる大手総合商社は特に年収が高いといわれており、海外取引や海外赴任の経験を通じ、30代でも年収1000万円を突破するケースもあるようです。
 
所属企業や昇進ペースなどにもよるため、どちらが「年収1000万プレイヤーを目指しやすい」のかはケースバイケースでしょう。しかし、「大手証券会社」「大手総合商社」のどちらであっても、努力次第で「年収1000万プレイヤー」を目指せる環境だといえるでしょう。
 

まとめ

「大手証券会社」「大手総合商社」に対して、漠然と「稼げそう」などのイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。公的なデータなどから見ても、どちらも「高収入」の職業であることが読み取れます。
 
平均年収に関しては、両職種ともに「年収1000万円」は超えていませんが、どちらも努力次第で「年収1000万円プレイヤー」を目指せる環境といえそうです。
 

出典

厚生労働省 賃金構造基本統計調査/令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種
国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省 job tag 証券外務員
厚生労働省 job tag 商社営業
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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