空港でグランドスタッフとして働く友人は“キャビンアテンダント”を夢みています。仕事内容は違っても同じ会社なのに、キャビンアテンダントのほうが「年収100万円」も高いって本当でしょうか?

配信日: 2025.12.05
この記事は約 3 分で読めます。
空港でグランドスタッフとして働く友人は“キャビンアテンダント”を夢みています。仕事内容は違っても同じ会社なのに、キャビンアテンダントのほうが「年収100万円」も高いって本当でしょうか?
空港で勤務することに、憧れを抱いている人は多いでしょう。同じ航空業界でもさまざまな職種があるため、「仕事内容や年収にどのくらい違いがあるのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
 
本記事では、空港で働くグランドスタッフとキャビンアテンダントを比較し、年収や仕事内容にどのような違いがあるのかご紹介します。また、グランドスタッフやキャビンアテンダントになる方法についてもまとめました。
FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

グランドスタッフとキャビンアテンダントの年収の違い

厚生労働省が実施している「賃金構造基本統計調査」の職業分類では、空港グランドスタッフは「運輸・郵便事務従事者」に分類されています。
 
「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、運輸・郵便事務従事者の「きまって支給する現金給与額」は34万4800円、「年間賞与その他特別給与額」は92万2400円です。年収を「きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額」で計算した場合、506万円になります。
 
一方のキャビンアテンダントは「航空機客室乗務員」に分類されます。「きまって支給する現金給与額」は40万5000円、「年間賞与その他特別給与額」は110万700円です。同じように年収を計算すると596万700円になります。
 
この結果から、キャビンアテンダントのほうがグランドスタッフよりも年収で90万円以上高いことが分かります。ただし、就職先の企業や勤続年数、年齢などによって給料は変わってくるため、あくまでも目安として覚えておくとよいでしょう。
 

グランドスタッフとキャビンアテンダントの仕事内容の違い

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、グランドスタッフとキャビンアテンダントの主な仕事内容には、次のようなものがあります。
 

【グランドスタッフ】

・搭乗手続きなどのカウンター業務
・搭乗の案内や誘導などのゲート業務
・航空券の発券や乗り継ぎ客の案内、誘導などのトランジット業務

 

【キャビンアテンダント】

・航空機内における乗客への世話やサービスの提供
・緊急時の保安対応
・到着後の乗客の送り出し、忘れ物の点検、破損設備の点検

 
このように、グランドスタッフは空港での仕事を、キャビンアテンダントは飛行機内での業務を主に担当します。
 

グランドスタッフやキャビンアテンダントになるには?

グランドスタッフもキャビンアテンダントも、仕事に就くにあたって特別な資格は必要とされていませんが、航空会社によっては視力や健康状態、英語力、通勤条件などの基準が設けられています。
 
グランドスタッフとして働く場合は、航空会社に就職して空港に配属されるか、航空会社から空港旅客業務を委託されている関連会社に入社するケースが一般的です。学歴については、専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院を卒業していることが応募資格となる場合が多いです。
 
一方のキャビンアテンダントも、専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院の卒業資格が必要とされる場合があります。航空会社に就職して専門的な訓練を受けてから、乗務員として勤務する流れが一般的です。
 
どちらも英語力が求められる仕事なので、英語(TOEIC(グランドスタッフは550点、キャビンアテンダントは600点程度)または英検2級程度)や外国語に関する資格を取得しておくと就職に有利になると考えられます。
 

キャビンアテンダントはグランドスタッフより90万円以上年収が高い場合もある

キャビンアテンダントもグランドスタッフも同じ航空業界の仕事ですが、キャビンアテンダントの年収はグランドスタッフより90万円以上高い水準です。ただし、就職先や勤続年数、年齢によって年収は異なるため、一概にはいえない部分もあります。
 
グランドスタッフは空港での仕事、キャビンアテンダントは航空機内での仕事というように、仕事内容も異なります。仕事への就き方にも違いがあるので、それぞれどのような流れで働くことになるのか確認しておくとよいでしょう。
 

出典

厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 表番号1
厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag 空港グランドスタッフ
厚生労働省 職業情報提供サイトjob tag 客室乗務員
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

  • line
  • hatebu
【PR】 SP_LAND_02
FF_お金にまつわる悩み・疑問