投手と捕手で年俸が「500万円」も違う!? 高校生の息子は捕手としてプロ野球選手を目指していますが、ポジションで年俸はそんなに変わるものなのでしょうか?
今回は、プロ野球選手の球団別、ポジション別の平均年俸や、プロ野球選手の年俸の決まり方などについてご紹介します。
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目次
プロ野球選手の平均年俸はいくらくらい?
野球選手の平均年俸は一般社団法人日本プロ野球選手会により公表されています。令和7年度の球団別平均年俸は以下の通りです。
・A球団:7800万円
・B球団:6956万円
・C球団:5799万円
・D球団:4977万円
・E球団:4853万円
・F球団:4466万円
・G球団:4379万円
・H球団:4216万円
・I球団:4062万円
・J球団:4007万円
・K球団:3898万円
・L球団:3744万円
・全体平均:4905万円
平均年俸は4905万円ですが、球団によって大きな差があることが分かります。例えば、最も平均年俸が高いA球団と最も低いL球団を比較すると、平均年俸の差は4056万円です。平均年俸を調べる際は、全体だけでなく自身が興味のある球団も確認してみるとよいでしょう。
ポジションによって平均年俸はどれくらい異なる?
一般社団法人日本プロ野球選手会によると、球団ごとのポジション別平均年俸は表1の通りです。
表1
| 投手 | 捕手 | 内野手 | 外野手 | |
|---|---|---|---|---|
| A球団 | 5120万円 | 9500万円 | 1億3847万円 | 5783万円 |
| B球団 | 5157万円 | 1554万円 | 8943万円 | 1億3864万円 |
| C球団 | 5465万円 | 4401万円 | 6919万円 | 6103万円 |
| D球団 | 4114万円 | 2881万円 | 1億486万円 | 1995万円 |
| E球団 | 3902万円 | 9729万円 | 3786万円 | 5495万円 |
| F球団 | 4248万円 | 2727万円 | 5608万円 | 5047万円 |
| G球団 | 3944万円 | 2080万円 | 6200万円 | 4008万円 |
| H球団 | 4781万円 | 3083万円 | 3668万円 | 3891万円 |
| I球団 | 4851万円 | 2844万円 | 2426万円 | 4685万円 |
| J球団 | 4202万円 | 4071万円 | 3844万円 | 3673万円 |
| K球団 | 3971万円 | 2796万円 | 4500万円 | 3681万円 |
| L球団 | 4319万円 | 1962万円 | 4462万円 | 2195万円 |
| 全体平均 | 4503万円 | 4023万円 | 6196万円 | 4919万円 |
出典:一般社団法人日本プロ野球選手会「支配下公示及びポジション別」を基に筆者作成
全体平均で見てみると、捕手が最も年俸が少ない結果です。しかし、球団別に見てみると、投手よりも捕手の方が低い球団が多いものの、どのポジションよりも高い球団もありました。
つまり、ポジションによって年俸の基準額が決まっているのではなく、ポジションに関係なく選手ごとに年俸が決められていると考えられます。そのため、一概に捕手だから年俸が低い、投手だから高いとはいえません。
プロ野球選手の年俸の決まり方
プロ野球選手の年俸は、ポジションごとに一律で決まるのではなく選手本人の実績やポテンシャルなどを加味して、選手と球団側の契約交渉により決められます。試合で高い成績を残していれば、それだけ年俸も高くなる可能性があるでしょう。
また、試合中の実績だけでなく球団内での立ち位置や将来性、人気度合いなども関係しているとされています。年俸の具体的な査定基準や評価方法は球団ごとに異なるともいわれているため、実際にプロ野球選手となった際には、所属する球団がどのような基準で評価しているかを確認しておくとよいでしょう。
年俸はポジションだけでなく球団や選手本人の実績などで大きく変わる可能性がある
プロ野球選手の平均年俸は4905万円、また捕手のみに限定すると平均年俸は4023万円です。平均年俸と比較すると、捕手の年俸は低く感じるかもしれません。しかし、実際の年俸は球団ごとに大きく異なります。
ポジションを問わない全体の平均年俸だけで見ても、最も平均年俸が高い球団と低い球団では4056万円の差です。ポジション別で見ても、やはり球団によって年俸に差があります。
プロ野球選手の年俸は実績やファンからの人気などさまざまな要素を考慮したうえで、契約交渉により決定されるそうです。年俸の査定基準や評価方法は球団によって異なるため、プロ野球選手として球団に所属した際には、その球団の査定基準を確認しておくとよいでしょう。
出典
一般社団法人日本プロ野球選手会
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
