60歳から「警備員」の仕事はきついでしょうか?定年後でどのくらいの収入を得られますか?
この記事では、60歳から警備員として働くことは実際にどれくらいきついのか、また、どの程度の収入が見込めるのかについて、わかりやすく解説していきます。
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60歳から警備員として働くことは本当にきついのか
「警備員の仕事は立ちっぱなしで体力が必要そう」「60歳から始めるにはきついのでは?」といったイメージを持たれがちですが、実際はそうでもありません。警備業務といっても内容は幅広く、すべてが体力勝負というわけではないのです。
たとえば、オフィスビルや病院、マンションなどの施設警備であれば、屋内勤務が中心となり、巡回や出入り管理、モニター監視などが主な業務となります。これらの仕事は、落ち着いた環境で作業できるため、体力面での負担が比較的少なく、60代の方でも無理なく続けられるケースが多く見られます。
一方で、交通誘導警備の仕事は屋外での勤務が多く、天候の影響を受けやすいため、暑さ・寒さへの耐性や体調管理が求められる仕事ではあります。しかし、その分日当が高めに設定されていることもあり、短時間で効率よく稼ぎたい方には適しています。
実際に60歳を過ぎてから警備の仕事を始めた方の中には、「思っていたより体力を使わない」「仕事のリズムが整って生活が安定した」という声も多く、自分に合った現場を選べば、きつさを感じずに長く働き続けることが可能です。
定年後に警備員として得られる収入の目安
60代で警備員として働く場合、月収や年収は勤務スタイルによって大きく異なります。フルタイムでしっかり働く方、週2〜3日でゆったり働く方など、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができるため、収入にも幅が出ます。
以下に、60〜64歳の警備員の平均的な収入データをまとめました。
表1
| 年齢 | 月収(男性) | 年収(男性) | 月収(女性) | 年収(女性) |
|---|---|---|---|---|
| 60〜64歳 | 約24万8千円 | 約318万円 | 約23万2千円 | 約288万円 |
この表からもわかるように、60歳を超えても月20万円以上の収入を得ている方は多く、定年後の再就職としては非常に安定した収入を確保できる職種といえます。また、勤務時間を調整すれば、年金とのバランスを取りながら、税金や社会保険料にも配慮した働き方が可能です。
さらに、夜勤や祝日勤務に対応できる方であれば、時給や日給が割増になることから、年収をさらに引き上げることも可能です。無理のない範囲で働きながら、年間100万〜300万円程度の副収入を確保できるのは、警備の仕事の大きな魅力のひとつです。
警備員の仕事を続けやすくするための工夫と考え方
警備の仕事を60歳から始めるにあたり、「続けられるかどうか」が不安材料になる方も多いと思いますが、実際には働き方次第で長期就業が可能です。そのためには、自分に合った職場環境と勤務条件を見つけることが何よりも重要です。
たとえば、夜勤が厳しいと感じる場合は、日勤中心の施設警備に応募することで、体の負担を軽減できます。また、長時間勤務がきつい場合は、4〜6時間程度の短時間勤務を受け入れてくれる企業を選ぶことも一つの方法です。
仕事を続けるためには、健康管理も欠かせません。水分補給、休憩の確保、こまめなストレッチなどを意識することで、体調を崩さずに日々の勤務をこなせます。また、警備会社によっては高齢者向けの研修制度や健康相談窓口なども設けており、60代からの新しい働き方を全面的にサポートしてくれる体制が整っています。
自分の体調や生活スタイルに合った現場を選び、無理をせずに「続けられる働き方」をすることが、定年後の仕事選びでは最も大切です。
まとめ
60歳から警備員の仕事を始めることは、決してきついことではありません。仕事内容によっては体への負担が少なく、生活リズムを整えながら働ける現場も多く存在します。施設警備や短時間勤務を選べば、60代でも長く安定して働き続けることができます。
また、収入面でも平均月収20万円以上、年収300万円前後を目指すことが可能で、定年後の生活に安心感をもたらします。働き方を柔軟に選べる警備業界は、まさにセカンドキャリアに最適な環境といえるでしょう。
今後の生活に不安がある方、まだまだ元気に働きたいと考えている方にとって、警備員という選択は無理なく続けられる、現実的で価値のある仕事です。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
