婚活中の友人が「年収800万円よりも安定職」と言うのですが、本当に収入より“職業の安定”を重視すべきでしょうか?
実際に、年収800万円という水準は高収入といえるのか、また安定職のほうが将来的な安心につながるのかは、統計や調査結果を踏まえて考える必要があります。
本記事では、民間給与の実態や婚活に関する調査をもとに、収入と職業の安定性のどちらを重視すべきかを整理します。
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年収800万円は統計上どの水準か
まず、収入水準を確認します。国税庁「令和6年分民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円とされています。男女別では男性587万円、女性333万円です。これと比較すると、年収800万円は平均を大きく上回る水準であり、統計上は上位層に位置するといえます。
もっとも、年収が高いことと、将来にわたり安定して同水準の収入が続くことは別問題です。企業規模や雇用形態、業界の景気動向などによって、収入の変動リスクは異なります。そのため、単年の年収額だけで将来の生活設計を判断することは慎重であるべきといえます。
婚活の調査結果に見る「安定職」志向
株式会社Presiaが実施した「結婚相手の『職業』と『婚活』に関する実態調査2025」によると、20代~40代の女性180名に「結婚相手として最も理想的な職業」を尋ねたところ、1位は「会社員(大手企業)」33.9%、2位は「公務員」25.0%となり、この2つの職業で約6割を占めました。
一方、「医師・歯科医師」は7.8%、「経営者・会社役員」は1.7%にとどまっています。理由としては、以下のようなものが多く挙げられていました。
・福利厚生がしっかりしていて育休なども取りやすそう
・不景気でも給料が下がったりリストラにあったりする可能性が低い
高年収よりも、雇用の安定やワークライフバランスを重視する傾向が示されています。
同様に、20代~40代の男性180名への調査では、1位が「公務員」20.6%、次いで「会社員(一般職・事務)」19.4%、「看護師」17.8%となりました。理由としては、以下のようなものが挙げられています。
・共働きでも家庭との両立がしやすそう
・手に職がありどこでも働けるイメージ
・生活リズムが合いそう
安定性や生活の調整のしやすさを挙げる回答が目立っています。
さらに、「結婚相手を選ぶ上で職業はどれくらい重要か」との問いには、女性の86.1%が「非常に重要」または「やや重要」と回答しました。男性では60.0%が「重要」(非常に重要+やや重要)と回答しており、女性のほうが職業を重視する傾向がみられます。
収入と安定性をどう考えるか
年収800万円は平均と比べれば高水準ですが、雇用の安定性や福利厚生といった要素は別軸の評価です。例えば、公務員や大手企業勤務は、景気変動の影響を比較的受けにくいと認識されているほか、育児休業制度や各種手当が整備されているケースが多いと考えられます。
一方で、高収入であっても、業績変動の大きい業界や成果報酬型の働き方では、将来の収入見通しに不確実性が伴うことがあります。婚姻後の生活設計では、住宅ローンや子どもの教育費など長期的な支出を前提とするため、安定した収入見通しが重視されるのは合理的な判断ともいえます。
もっとも、安定職であれば必ず安心というわけでもありません。収入水準が低い場合には、生活費や貯蓄形成に制約が生じる可能性もあります。したがって、年収と安定性は対立概念ではなく、両者のバランスをどう評価するかが重要です。
まとめ
国税庁の統計によれば、給与所得者全体の平均年収は478万円であり、年収800万円は統計上高水準といえます。しかし、株式会社Presiaの調査では、婚活においては高年収よりも大手企業勤務や公務員といった「安定職」が支持を集めている実態が示されています。
結婚後の生活は長期にわたるため、現在の年収額だけでなく、雇用の安定性や将来の収入見通し、ワークライフバランスといった要素も重要な判断材料になります。
収入と安定性のどちらを優先すべきかは一概に決められませんが、統計や調査結果を踏まえると、「安定」を重視する考え方には一定の合理性があると整理できるでしょう。
出典
株式会社Presia 結婚相手の「職業」と「婚活」に関する実態調査2025(PR TIMES)
株式会社Presia 結婚相談所Presia 婚活でモテる人気職業ランキングTOP10【結婚相手/モテない職業】
国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー