夏ボーナス「平均80万円超」にショック! 私は「50万円」でしたが、中央値で見ると“多いほう”ですか?「平均値・中央値」にはギャップがある? 中小企業のリアルな相場を確認

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夏ボーナス「平均80万円超」にショック! 私は「50万円」でしたが、中央値で見ると“多いほう”ですか?「平均値・中央値」にはギャップがある? 中小企業のリアルな相場を確認
夏のボーナスが支給される頃に「夏のボーナス平均は80万円超」といった報道を目にし、「自分は50万円だし平均以下なのでは」と落ち込んでしまう人は少なくありません。
 
「うちの会社は業績が悪いのだろうか」「もっと条件の良い会社へ転職したほうがいいのでは」と不安になることもあるでしょう。しかし、ニュースで取り上げられる華やかな数字と、日本全体の実態には大きな違いがあります。
 
本記事では、統計データの「平均値」の見方や注意点をふまえながら、夏のボーナス50万円という金額が客観的に見てどの程度の水準なのかを解説します。
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ニュースで報じられる「平均88万1000円」の正体

毎年ボーナスの時期になると、ニュースでは「今年の夏のボーナス平均額」が大きく取り上げられます。一般財団法人 労務行政研究所が行った2026年の夏季ボーナスに関する調査結果に基づく報道でも、「平均88万1000円」といった景気の良い数字が目立ちました。
 
しかし、こういった数字を見る際には、「どの企業を対象に調査しているのか」を確認することが重要です。この「88万1000円」という結果は、東証プライム上場の限られた大手企業によるデータで集計されています。
 
日本企業の大半は中小企業であり、大企業は全体のごく一部に過ぎません。中小企業庁のデータでも大企業は全体の0.3%であるのに対し、中小企業は99.7%という集計結果が報告されています。
 
そのため、ニュースで紹介される平均額は、高いボーナスを支給する企業が多く含まれたデータであり、日本全体のボーナス事情をそのまま表しているわけではありません。
 

中小企業を含めた全体平均は「47万7000円」

では、日本で働く多くの人を含めた実際のボーナスの相場はどのくらいなのでしょうか。
 
企業の信用調査を行う帝国データバンクの「2026年夏季賞与の動向アンケート」によると、正社員1人あたりの夏季ボーナスの平均支給額は47万7000円となっています。この調査は全国の1043社と幅広い企業を対象としているため、実態に近い水準を把握するうえで参考になるデータと言えるでしょう。
 
このデータと比較すると、夏のボーナスが50万円だった場合、全国平均を上回る水準にあることが分かります。同アンケートでも、実際に最も多い支給額は「30万~50万円未満」で37.0%となっています。
 
ニュースで報じられる大企業の平均額と比べると「夏のボーナス50万円」は少なく感じるかもしれませんが、日本全体で見れば決して低い金額ではなく、平均以上の支給額だということが分かります。
 

「平均値」と「中央値」の違いが印象を変える

ボーナスの金額を考える際には、「平均値」と「中央値」の違いも知っておきたいポイントです。平均値は、一部の高い金額の影響を受けやすい特徴があります。
 
例えば、4人のボーナスが「220万円」「30万円」「25万円」「25万円」だった場合、全員の合計(300万円)を4で割った平均額は「75万円」になります。しかし、実際に75万円近くを受け取っている人はおらず、4人のうち3人は平均額を大きく下回っています。1人の突出した高額支給者が、全体の平均を強引に押し上げてしまうのです。
 
一方、中央値とは、金額を順番に並べたときに中央に位置する値を指します。所得やボーナスのように、一部の高額支給者が平均を押し上げやすいデータでは、中央値は平均値より低くなる傾向があります。
 
そのため、「平均より少ない」と感じていても、中央値で比較すると決して低い水準ではないケースも少なくありません。
 
実際に先ほど紹介した帝国データバンクの調査結果でも、平均は47万7000円でしたが、中央値は「40万円」です。金額の割合も「30万~50万円未満」が37.0%で最も高く、次いで「50万~75万円未満」が26.2%、「15万~30万円未満」が19.4%となっていることからも、中央値の重要性が分かります。
 

ボーナス50万円は決して低い金額ではない

ニュースで報じられる2026年の夏のボーナス平均「88万1000円」は、主に東証プライム上場企業など一部の大手企業を対象とした調査結果です。一方、帝国データバンクの調査による中小企業を含めた正社員全体の平均支給額は47万7000円となっています。
 
このことから、夏のボーナスが50万円であれば、全国平均を上回る水準であると考えられます。また、ボーナスのように高額支給者が平均値を押し上げやすいデータでは、中央値は平均値を下回る傾向があるため、50万円という金額は実態に照らしても十分に評価できる水準でしょう。
 
ニュースで紹介される大企業の平均額だけを見て一喜一憂するのではなく、「どのような調査なのか」「自分と比較すべき対象はどこなのか」を理解したうえで、自身のボーナスを客観的に判断することが大切です。
 

出典

一般財団法人 労務行政研究所 東証プライム上場企業の 2026年夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査
中小企業庁 中小企業・小規模事業者の数(2021年6月時点)の集計結果を公表します
株式会社帝国データバンク 2026年夏季賞与の動向アンケート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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