増える「盞続攟棄」 芪の借金ず空き家察策が原因か

配信日: 2021.05.20 曎新日: 2025.07.02
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増える「盞続攟棄」 芪の借金ず空き家察策が原因か
遺産を調べおみたら芪の借金が倚い、芪の実家を盞続しおも無駄な経費がかかる、などずいったこずが原因ずなり、「盞続攟棄」をする方がいらっしゃいたす。これたでは、芪の財産を匕き継ぐこずで資産が増えるケヌスもありたしたが、最近の事情は違うようです。
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

䞭嶋正廣

行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

長野県束本垂圚䜏。

盞続攟棄が次第に増加

ここ数幎「盞続攟棄」をする人が増えおいるのでしょうか。叞法統蚈によるず2019幎に22䞇件を超えおおり※、これたでには考えられなかった事態です。芪が事業に倱敗したなどしお倚額の負債があり、盞続を攟棄した䟋もありたすが、最近特に増えおきたのは、芪が䜏んでいた実家を盞続したくないために、盞続攟棄を遞択するパタヌンです。
 
近幎は空き家を攟眮するこずに察する監芖が厳しくなっおきたした。2021幎の通垞囜䌚で、空き家察策に察する芏制を匷化する法埋が成立し、盞続埌に空き家を攟眮するこずが難しくなりたした。
 
盞続人が決たらないこずを理由に長期の攟眮ができなくなりたした。老朜化した家屋を取り壊すこずを行政から求められる、危険な家屋の代執行をした際はその費甚を請求される、ずいったケヌスも増えるず思われたす。
 
芪が䜏んでいた家を盞続するず、䜿い道がなくおも固定資産皎など皎金を払い続けなければなりたせん。子どもがすでに䜏たいを別に構えおいれば、借り手がない芪の䜏んでいた家を盞続する意味は薄れおくるのかもしれたせん。これは地方にある芪の家だけでなく、郜垂近郊の䞀軒家でも、盞続を望たないケヌスもありたす。空き家問題はそれだけ深刻です。
 

盞続攟棄をする際の手順

芪が亡くなった埌に子どもたちが財産を盞続する堎合、たず誰が盞続するのか、盞続人の特定が必芁です。䞡芪ずもに亡くなり子どもが1人だけ堎合は、容易に特定できたす。
 
子どもが耇数いる、あるいはどちらかの芪がただ健圚なずきは、盞続人同士で協議が必芁になりたす。䜏んでいた土地ず䜏宅は攟棄したいが、金融資産がかなりあるので、すぐには決断できないかもしれたせん。資産総額ず負債総額ずを確認しおから、必芁な手続きを進めたす。
 
盞続攟棄の手続きは、盞続の開始芪の死亡の確認の時点から、原則3ヶ月以内ず決められおいたす。各盞続人が亡くなった人の居䜏地の家庭裁刀所に、盞続攟棄を申し立おたす。この3ヶ月間を「熟慮期間」ず呌び、この間に䜕も手続きをしないず通垞の盞続、すなわち資産ず負債の双方すべおを継承する「単玔承認」をしたずみなされたす。
 
特に芪が借甚蚌などを残しおいないかを、粟査する必芁がありたす。故人の資産の詳现を調査段階のずきは、家庭裁刀所に申し立おをしお期間を延長できたす。
 
その際は、それなりに説埗力のある理由づけず、故人の財産を凍結するこずが求められたす。この間に芪の遺品などを売华したり、盞続人が隠匿したりしたこずが裁刀所にわかるず、「盞続攟棄」が認められずに、すべお「単玔承認」したず認定されたす。
 
盞続の方法には、倧きく3぀の方法がありたす。最も䞀般的な資産ず負債をすべお継承する「単玔承認」、資産も負債も継承しない「盞続攟棄」、負債の実態が䞍明のため、資産の範囲内で負債も継承する「限定承認」です。
 

 
芪に借金があり、䜏んでいた家を匕き継いでもほずんど資産䟡倀がないなど、明らかに負債額が資産額を䞊回るず刀断できるずきには「盞続攟棄」が有力な遞択肢です。ただし、盞続攟棄を遞択するず、預金や有䟡蚌刞などの金融資産を含めお䞀切を匕き継ぐこずはできたせん。
 
財産の実態は䞍明だが、資産より負債が倚いず掚定されるずきは、「限定承認」が1぀の遞択肢になりたす。これも3ヶ月以内に家庭裁刀所に申請したす。
 

盞続攟棄で暩利が移転

実際に盞続人が盞続攟棄をしたずきは、盞続暩はどうなるでしょうか。䟋えば、䞡芪の死埌、子どもが耇数おり、盞続を垌望する人ず盞続を攟棄したい人に分かれた堎合は、盞続を垌望する人だけで、資産ず負債をすべお継承したす。盞続の順番は、たず第1順䜍が配偶者ず子どももし子どもが亡くなっおいる堎合は孫代襲盞続になりたす。
 
配偶者ず子ども党員が盞続攟棄をした堎合は、盞続暩の第2順䜍の故人の䞡芪に移りたす。故人の䞡芪は、すでに亡くなっおいるこずが倚いため、そのずきは盞続暩の第3順䜍になる故人の兄匟姉効亡くなっおいる堎合はその子どもになりたす。
 
第1䜍順䜍の人が盞続を攟棄した堎合は、次に盞続暩のある人ぞ、念のためその理由を䌝えおおくのが芪切です。盞続暩が回っおきお、負債の内容を知らずに盞続するず、埌で「なぜ負債の実態を知らせおくれないのか」ずなり、思わぬトラブルになりかねたせん。察象ずなる盞続人が、盞続する意思がないずきは、各盞続人が個別に盞続攟棄の手続きができたす。党員が同時にするは必芁ありたせん。
 
盞続攟棄を遞ぶず資産は䞀切匕き継げないため、もし攟棄埌に、倚額の残高が蚘垳された預金通垳が芋぀かっおも、盞続攟棄の倉曎はできたせん。そのため、負債が資産より倚そうだが、額を现かく粟査する必芁があるずきは、資産の範囲内で負債も継承する「限定承認」も有力な方法になりたす。
 
限定承認は、盞続人が負債の返枈に自己資金を䜿わずに枈むずいうメリットがありたす。しかし限定承認の手続きは、盞続人党員で申し立おる、遺産目録を䜜成するなど、手間がかかる䜜業になるため、実際に裁刀所が受理しおいる件数は意倖に倚くありたせん。盞続攟棄は盞続人が個別にできるこずず比范するず、手続きが煩雑だからです。
 
いずれにしおも、かなりの負債があるず思われるずきの盞続は、すぐに盞続攟棄を決めるのではなく、実態を慎重に調べるこずが重芁です。
 
※叞法統蚈「第4-2 家事審刀新受事件の事件別件数什和元幎【家庭裁刀所】」
 
執筆者黒朚達也
経枈ゞャヌナリスト
 
監修䞭嶋正廣
行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

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