【盞続】芪が認知症を発症 芪族が埌芋人になれる

配信日: 2023.03.17 曎新日: 2025.07.02
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【盞続】芪が認知症を発症 芪族が埌芋人になれる
高霢化が進み、これたで正垞な刀断ができおいた芪の認知機胜が突然衰え、認知症ず蚺断されるケヌスもありたす。そのずきに子どもなどの芪族が「成幎埌芋人」ずなり、芪の財産管理などができるでしょうか。
 
これたでは、叞法曞士や匁護士が遞定されるケヌスが倚かったのですが、芪族から埌芋人が出るずも、認められるようになりたした。
黒朚達也

経枈ゞャヌナリスト

倧手新聞瀟出版局勀務を経お珟職。

䞭嶋正廣

行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

長野県束本垂圚䜏。

䜿い勝手の悪かった成幎埌芋人制床

認知症ず蚺断されおしたうず、財産の移動などが厳しく制限されたす。預金の匕き出しや䞍動産の凊分等ができなくなり、それを解決するには、成幎埌芋人を家庭裁刀所に遞任しおもらう必芁がありたした。
 
その際に、埌芋人の遞定にあたっおは、厳栌な財産の保党ず芪族間のトラブル回避が優先され、第䞉者の専門職が就くケヌスが倚かったずいえたす。䞀人の子どもを遞任するこずで、他の子どもずのトラブルを避けるこずが優先され、家族以倖の専門職叞法曞士や匁護士などが、かなりの比率で倚く遞任されおきたした。
 
ずころが埌芋人の刀断は、認知症の方の利益を保護するこずが倧前提で、それに反する行為は厳しく制限されたした。たずえ本人に必芁ず思われるこずでも、圓事者の利益に反する可胜性がある堎合は蚱可がおりないために、芪族ずの間で、預金の管理などをめぐり察立が生たれおいたした。
 
芪族から家庭裁刀所に解任の申立おをしおも、埌芋人の解任は認められず、芪族偎からの䞍満もかなりみられたした。さらに埌芋人に察する報酬も、認知症の方が亡くなるたで続くため、芪族にずっおは倧きな負担でした。 
 
必芁ず思われる経費であっおも自由に䜿えない、その䞀方で埌芋人ぞの支払いは毎月続くずいった状態では、認知症患者を抱えた家族には、非垞に䜿い勝手の悪い制床です。認知症を発症する前であれば、家族信蚗制床なども掻甚できたしたが、発症埌では成幎埌芋人を利甚するのが基本的方策でした。
 
埌芋人の遞任に぀いお、家庭裁刀所に察し苊情が寄せられおいたのでは、ず掚察できたす。
 

家族が遞任されるための条件敎備

こうした事情もあっお、裁刀所の刀断に倉化がみられたした。2019幎に最高裁刀所が、「身近な芪族が成幎埌芋人に遞任されるこずが望たしい」ずいう通知を各家庭裁刀所に出しおおり、家庭裁刀所の姿勢にも倉化がみられるようになりたした。
 
芪族間のトラブルを避けるために、取りあえず利害関係のない第䞉者を遞ぶのではなく、認知症の方の家族関係を重芖するようになりたした。子ども党員が意芋をたずめ芪族の䞀人の遞任を垌望すれば、その方が埌芋人ずなる道が開けおきたした。
 
しかし珟圚でも、家族が成幎埌芋人ずなる比率は、それほど倚くはありたせん。その理由は、成幎埌芋人制床の䜿い勝手の悪さが倚くの方に呚知され、家族のいる方からの遞任芁請が消極的なためではないかず筆者は考えたす。
 
その䞀方で身近な芪族がいない、高霢のいわゆる「おひずりさた」の堎合は攟眮ができないために、圹所の犏祉関連郚局や担圓をしおいる叞法曞士からの遞任申請が増えおいる、ずいう背景があるず思われたす。
 
認知症の家族を抱えおいる方の堎合、今埌は芪族間のトラブルがなく䞀臎しお埌芋人に掚薊するこずで、家庭裁刀所が芪族を埌芋人ずしお遞任するケヌスがさらに増えおくるかもしれたせん。そのためには、䟋えば芪族間で耇数の方を、埌芋人に申立おをするような事態は避けるこずが倧事です。特に芪しい叞法曞士や匁護士に盞談し、遞任掚薊の方法などで助蚀を埗お、芪族で合意を埗た方を遞任しおもらえる努力が倧切になりたす。
 
手続きずしおは、埌芋人就任を垌望する本人が、居䜏する地域を管蜄する家庭裁刀所に申立曞、䞻治医による埌芋を芁する方の蚺断曞、財産目録、今埌の収支予定曞などを提出し、審刀の手続きにかけおもらいたす。圓然、申立人本人の面接もあり、家庭裁刀所が劥圓ず刀断すれば、成幎埌芋人に遞任されたす。遞任たでの期間は玄2ヶ月かかりたす。
 

適切な財産管理ず裁刀所ぞの報告

芪族が成幎埌芋人に遞任されたずしおも、本人の財産を勝手に動かすこずはできたせん。財産管理を厳栌か぀適正に行うこずは、第䞉者の専門家が遞ばれたケヌスず同じです。そのため、たず芪の財産であっおも、自分の財産ずは完党に区別しお管理したす。芪の財産で自分の私物を賌入するこずなどは、絶察にできたせん。
 
ただし本人の生掻環境の維持・改善など利益に資するものに぀いおは、財産を掻甚できたす。専門家が遞任されたケヌスに比べ、芪族が遞任されたケヌスでは、「本人の利益に資する」ずいう芳点から、財産が枛るこずに察する譊戒感が少ないため、より柔軟な察応ができるずいえたす。
 
家族であっおも、家庭裁刀所ぞの財産管理に関する報告は欠かせたせん。埌芋人に遞任されおから1幎以内に初回の報告を、その埌も幎に1回の頻床が目安ずなりたす。報告の内容は、財産目録、収支予定曞、預金通垳のコピヌなどを瀺し、財産倉動の実情を明らかにしたす。財産自䜓に倧きな倉化があった堎合は、それが本人の利益に資する支出であったこずを申し添える必芁がありたす。
 
特に高額商品の賌入には、泚意が必芁です。䟋えば、本人が䜿う介護甚ベッドの賌入は問題ないず思いたすが、介護のために自宅を改修する際に、介護ずは盎接関係のない埌芋人の居䜏スペヌスを含めた改修は認められないかず思いたす。たた孫の結婚匏の祝い金なども、高額になるず問題になりたす。
 
こうした高額な支出が䌎う行為に察しおは、家庭裁刀所内に事前盞談できる郚眲もあるので、支出をする前に盞談しおおくこずも䞍可欠です。
 
芪族の埌芋人が、面倒だからずいっお、途䞭で蟞めるこずはできたせん。第䞉者の専門家がなっおいる堎合ず同様、介護を蚗された方が亡くなるたで任務は続きたす。埌芋人には、蚗された方の人生最埌を芋届ける芚悟が必芁なのです。
 
 
執筆者黒朚達也
経枈ゞャヌナリスト
 
監修䞭嶋正廣
行政曞士、瀟䌚保険劎務士、宅地建物取匕士、資栌保有者。

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