更新日: 2023.06.19 葬儀

お墓は「跡継ぎ不要」タイプを購入する人が増えている!? 納得の「理由」とは

お墓は「跡継ぎ不要」タイプを購入する人が増えている!? 納得の「理由」とは
「終活でお墓を準備したいが、どのようなものを選べばよいか分からない」などと悩んでいませんか。初めての経験に、戸惑ってしまう人もいるでしょう。
 
本記事では、同調査の結果を紹介するとともに、多くの人が跡継ぎ不要タイプを選んでいる理由を解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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約7割が跡継ぎ不要のお墓を選択

お墓を準備するときに参考にしたいのが、アットセル株式会社(東京都渋谷区)が実施した「お墓選びの実態調査(2023年)」です。同調査は2023年1~3月に、お墓の購入を検討している123名、すでにお墓を購入した209名を対象に実施されました。詳細は次の通りです。
 

・検討しているお墓の種類

検討中のお墓で、最も割合が高かった種類は樹木葬(32.5%)です。以下、一般墓(27.6%)、納骨堂(12.2%)、合祀(ごうし)墓(11.4%)が続きます(その他の永代供養は16.3%)。
 

・購入したお墓の種類

購入したお墓で、最も割合が高かったお墓の種類は樹木葬(34.9%)です。以下、一般墓(29.2%)、納骨堂(14.8%)、合祀墓(6.2%)が続きます(その他の永代供養14.8%)。
 

・跡継ぎ不要タイプが7割を占める

以上の結果を整理すると、お墓の購入を検討している人において、跡継ぎ不要タイプ(樹木葬儀・納骨堂・合祀葬・その他の永代供養墓)を選択した人の割合は72.4%。
 
すでにお墓を購入した人において、跡継ぎ不要タイプを選択した人の割合は70.7%です。ともに7割を超す人が、跡継ぎ不要タイプを選択しています。
 

跡継ぎ不要タイプのお墓を選択する人が多い理由

「お墓選びの実態調査(2023年)」によると、次の世代が受け継ぐ一般墓よりも跡継ぎ不要のお墓が人気を集めています。どのような理由が考えられるのでしょうか。
 

・お墓に対する価値観の変化

理由の一つとしてあげられるのが、お墓に対する価値観の変化です。厚生労働省が発表している「2021年国民生活基礎調査の概要」によると、65歳以上の人がいる三世代世帯の割合は大きく減少しています(1986年44.8%、2021年9.3%)。
 
子どもとは別に暮らすライフスタイルが確立されたことで、次の世代が受け継ぐ一般墓に疑問を感じる人が増えたと考えられます。
 

・一般墓は経済的な負担が大きい

お墓の購入にかかる費用の差も、跡継ぎ不要タイプが選ばれている理由といえます。具体的な金額はケースで異なりますが、墓石がついている一般墓を都内で購入すると土地の賃借に50~200万円程度、墓石の購入に50~200万円程度(工事費込み)かかります。
 
樹木葬にかかる費用の目安は20~80万円程度、納骨堂にかかる費用の目安は30~250万円程度、合祀墓にかかる費用の目安は5~30万円程度です。ケースによっては大きな金額差になることも、跡継ぎ不要タイプが支持されている理由と考えられます。
 

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価値観にあわせてお墓を準備しましょう

ライフスタイルの変化などを受けて、お墓の選び方が多様化しており、跡継ぎ不要タイプが主流になってきています。ただし、一般墓が劣っているというわけではありません。
 
お墓は、自分の価値観や家族の価値観にあわせて選ぶことが大切です。この記事を参考に、自分や家族が納得できるお墓選びを進めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

アットセル株式会社 お墓選びの実態調査(2023年)
厚生労働省 2021年国民生活基礎調査の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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