タンス預金「200万円」を達成! 自分で貯めても「税金」の対象になる可能性はある? 入金時の注意点もあわせて解説
配信日: 2024.06.16
しかし、せっかく貯めたお金を銀行口座などにまとめて預けた場合、税務署から通知が来ることがあります。自分で貯めたお金なのに通知が来るのは、納得できないと感じる人もいるでしょう。
本記事では、自分で貯めたタンス貯金に税金がかかる可能性について解説するので、気になる人は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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タンス貯金に税金がかかる可能性には贈与税が関係している
タンス貯金に税金がかかる可能性には、「贈与税」が関係しています。「200万円を本当に自分で貯めたかどうか」が、客観的に判断できるかがポイントです。銀行などに定期的に預けているなら分かりやすいのですが、タンス貯金ではどうやって貯金してきたかの証明が難しいことがあります。
証明できないと、200万円を誰かから贈与されたと判断されて、贈与税の対象になる可能性が生じるのです。まとまった金額を預けて通知がきた場合、本当に自分で貯金したとの証拠を出さなければなりません。
贈与税は1月1日から12月31日までの1年間に受けた贈与が対象になり、基礎控除額である110万円を超えた分が対象になります。タンス貯金200万円が贈与とされると、200万円-110 万円=90万円に対して課税される可能性があります。
税務署から通知があった際に証明ができれば問題ありませんが、タンス預金は証明することが難しいのです。
タンス預金をするより銀行に預けたほうがよい?
基本的にはタンス預金をするよりも銀行に預けたほうがメリットは多く、特別な事情などがないなら預金を検討しましょう。
銀行では入出金がデータで管理されるので証拠として活用可能で、200万円貯めたとしても給料などから捻出しているのが分かれば何の問題もありません。自分でも各種管理がしやすいだけでなく、外出先などで緊急にお金が必要になっても対応が簡単といえます。
また、タンス貯金などで自宅にまとまったお金を置いておくのは、盗難や火災などで失うなどのリスクもあります。安全面から考えても、タンス貯金からできるだけ早いタイミングで銀行預金に変更をすることをおすすめします。タンス貯金は盗難被害や火災被害に遭った際の保障がないので、失われたお金は戻ってきません。
ほかにも、タンス貯金をしていることを本人や特定の人物しか知らない場合、遺産相続時などにトラブルにつながる可能性があります。銀行口座に預金しているなら情報として残されているため、スムーズな遺産相続にもつながるでしょう。
タンス貯金の入金方法
タンス貯金を銀行に入金する場合は、贈与とみなされないように200万円を一度に入金しない方法がおすすめです。
大きな金額を一度に入金する必要が特にないなら、少しずつ入金するなどの工夫をすると良いでしょう。貯めた方法の証明が難しく贈与を受けているように見えたとしても、1年間に110万円以内なら贈与税の対象にはなりません。
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まとめ
自分で貯めたタンス貯金200万円を一度に銀行口座に入金した場合、贈与とみなされ税務署から通知が送られてくる可能性があります。タンス貯金は本当に自分で貯めていても客観的に証明することが難しいことも多いため、特別な事情がないから最初から銀行口座に預けるのがおすすめです。
銀行口座に預ければ、盗難や火災などのリスクからも守られるので、トラブルを避けるためにも検討してみてください。すでに貯まっているタンス貯金を銀行に預ける際には、贈与税がかからない金額を意識することも大切です。
出典
国税庁 No.4402 贈与税がかかる場合
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー