父が買った宝くじが「1000万円」の高額当せん! 私に「200万円」くれるそうですが、宝くじは“非課税”ですよね? 税金がかかる場合もあるのでしょうか?

配信日: 2025.07.03
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父が買った宝くじが「1000万円」の高額当せん! 私に「200万円」くれるそうですが、宝くじは“非課税”ですよね? 税金がかかる場合もあるのでしょうか?
宝くじの当せん金は税金がかからないと聞いたことがある人もいるでしょう。しかし、当せん金を人にプレゼントした場合も税金がかからないのでしょうか?
 
本記事では、宝くじの当せん金を人に贈与した場合の税務上の取扱いについて解説します。
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宝くじの当せん金を人にプレゼントすると贈与税がかかる

結論から言うと、宝くじの当せん金を家族や友人にプレゼントすると、その金額に応じて贈与税が課されます。
 

宝くじの当せん金は確かに非課税です。「当せん金付証票法第13条」には、「当せん金付証票の当せん金品については、所得税を課さない」と記されています。
 
しかし、これはあくまでも宝くじを買った人の所得税が非課税になるだけです。宝くじ当せん金を含め、お金を人にプレゼントする場合、基本的に贈与税がかかります。
 

贈与税の税率

贈与税の税率には、「一般税率」と「特例税率」の2種類があります。
 
特例税率は、18歳以上の人が親や祖父母などの直系尊属から贈与を受けた場合に適用される税率です。一般税率はそれ以外のケースで適用されます。
 
一般税率と特例税率は、それぞれ図表1、図表2の通りです。
 
図表1 一般税率

図表1

国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)
 
図表2 特例税率
図表2

国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)
 
贈与税の額は、課税価格に図表の税率をかけて求めます。
 
なお、贈与税には「110万円」の基礎控除が設定されています。そのため、1年間の贈与額が110万円以下であれば、贈与税はかかりません。
 

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200万円の贈与に対する税金はいくら?

それでは、実際に200万円の贈与を受けた際の贈与税額を計算してみましょう。今回のケースでは親から子どもへの贈与なので、「特例税率」を用いて計算します。
 
まずは、「基礎控除後の課税価格」を求めます。200万円から110万円を差し引くと「200万円-110万円=90万円」です。
 
次に、図表2から課税価格200万円以下の場合の税率は「10%」だと分かります。したがって、贈与税額は「90万円×10%=9万円」となります。
 
なお、贈与税は1年間に贈与によって受け取った金額の合計をもとに計算されます。もしも200万円以外にお金を受け取っていた場合、贈与税額は変わるので注意してください。
 

宝くじの当せん金をプレゼントする際は贈与税に気をつけよう

宝くじの当せん金は非課税ですが、当せん金を人にプレゼントすると贈与税がかかります。父親の当せん金から200万円を受け取る場合、親から子どもへの贈与では「特例税率」が適用されるので、贈与税額は「9万円」になる計算です。
 
なお、贈与税は所得税のように源泉徴収されるわけではありません。贈与を受けた年の翌年2月1日から3月15日までに自分で申告しなくてはならないので、忘れないようにしてください。
 

出典

国税庁 No.4408 贈与税の計算と税率(暦年課税)
国税庁 No.4429 贈与税の申告と納税
総務省 宝くじ・公営競技・サッカーくじの実効還元率
 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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