「学資保険」は本当に必要? 「必要性が高い人」と「メリット・デメリット」について解説
配信日: 2025.03.14

本記事では、学資保険の概要をはじめ、学資保険のメリット・デメリットを詳しく解説します。記事の後半では、学資保険の必要性が高い人の特徴も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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学資保険とは? 基本的な仕組みを解説
学資保険とは、将来かかるお子さんの教育資金に備えることを目的とした保険商品です。
学資保険では、毎月決まった金額の保険料を支払うことで、お子さんの成長や進学のタイミングで進学準備金や満期奨学金などを受け取ることができるとされています。
また、契約する学資保険の種類によっては、学資保険の契約者が死亡したり、高度障害状態になったりした場合に、保険料の払い込みが免除される場合もあるようです。ただし、加入時に申告する健康状態によっては、希望の学資保険に加入できないケースや保険料払い込み免除の特約をつけられないケースなどもあるため、注意が必要です。
教育資金は、一度に必要となるわけではないものの、進学や進級するタイミングでまとまった金額が必要となる場合が多く、家計を大きく圧迫することが予想されます。
お子さんにかかる将来の教育資金に備えたいとお考えの人は、この機会に学資保険への加入を検討してみるのもよいでしょう。
学資保険のメリット
学資保険に加入する最大のメリットは、計画的に教育資金を準備できる点だと考えられます。長期間かけてコツコツと貯蓄するという目的では、通常の貯金と学資保険のどちらも同じといえます。しかし、貯蓄と学資保険の大きな違いは、自分たちの意思で自由に使えるかどうかという点だといえるでしょう。
多くの場合、保険料は指定口座から自動的に引き落とされるため、貯蓄が苦手という人も安心して教育資金をつくっていける可能性があります。
また、保険料払い込み免除の特約がついた学資保険に加入している場合、契約者に万が一のことがあった場合でも、同様の保障を受けられるとされているのも大きなメリットです。さらに、保険金を受け取れるタイミングを契約者の任意で設定できます。高校や大学進学時など、お金がかかるタイミングで保険金を受け取れるのも、学資保険の魅力といえるでしょう。
学資保険のデメリット
学資保険を途中で解約した場合、元本割れを起こす恐れがあります。
元本割れとは、過去に支払った保険料の合計額よりも、実際に受け取れる金額が少なくなる状態のことです。特に、契約してから短期間で解約すればするほど、元本割れするケースが多くみられます。解約返戻金を受け取れる場合もありますが、ほとんどのケースにおいて支払った保険料より受取金額が少なくなるようです。
契約する際は、保険料を払い込む期間中に保険料を確実に払い続けられるかどうかを慎重に見極めましょう。
学資保険の必要性が高い人の特徴
学資保険への加入をおすすめする人の特徴として、「貯金が苦手な人」「教育資金が必要となるまでにある程度期間がある人」、そして「親に万が一のことがあった場合に備えたい人」などが挙げられます。
計画的にお金を貯めるのが苦手な人でも、毎月自動的に保険料が払い込まれるため、着実に教育資金を積み立てられる可能性があります。
また、学資保険は加入してから保険金を受け取るまでの期間が長ければ長いほど、高い貯蓄効果が得られるといわれているようです。そのため、小さなお子さんをお持ちの人は、学資保険へ加入することで、メリットを受け取れる可能性があるといえるでしょう。
また、万が一のことがあった場合に安心の保障を受けたいと考える人にもおすすめだと考えられます。
家庭の状況に応じて学資保険に加入すべきかを判断しよう
学資保険は、教育資金を着実に準備できるとされている一方、元本割れを起こすリスクもあります。しかし、貯金が苦手な人や親の万が一に備えたい人、小さなお子さんのいる人は、加入することでメリットを得られる可能性があります。
複数の学資保険を比較しながら、ご自身に最適な商品を検討してください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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