「掛け捨て型保険」と「貯蓄型保険」どちらに入るか迷っています。保険料を抑えるなら掛け捨てなのですが老後にも備えたい……。双方のメリット・デメリットを教えてください

配信日: 2025.03.16

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「掛け捨て型保険」と「貯蓄型保険」どちらに入るか迷っています。保険料を抑えるなら掛け捨てなのですが老後にも備えたい……。双方のメリット・デメリットを教えてください
20代のAさんは、来年結婚するにあたって生命保険の加入を考えています。インターネット等で情報を探していますが、メリット・デメリットがいろいろあって決められません。
 
将来的には住宅の購入も考えていますし、最近の物価高の影響もあり保険料の節約に努めたいと考える反面、老後の生活も考えると貯蓄性の高い商品も気になっています。
 
今回は掛け捨て型保険と貯蓄型保険それぞれの特徴や代表的な商品、メリット・デメリット、それぞれの保険の向き・不向きを見ていきましょう。
田久保誠

執筆者:田久保誠(たくぼ まこと)

田久保誠行政書士事務所代表

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、特定行政書士、認定経営革新等支援機関、宅地建物取引士、2級知的財産管理技能士、著作権相談員

行政書士生活相談センター等の相談員として、相続などの相談業務や会社設立、許認可・補助金申請業務を中心に活動している。「クライアントと同じ目線で一歩先を行く提案」をモットーにしている。

掛け捨て保険と貯蓄型保険、それぞれの特徴は?

まず、掛け捨て型保険の特徴です。
 
最大の特徴は、期間内に万が一のことがあった場合に保障があることです。ライフステージの変化によって必要となるお金の額は変わってきます。
 
実際に、今回のAさんのように結婚することによって家族が増えればその分保障額が増え、さらに子どもができればその分保障の上積みが必要となってきます。
 
一般的に住宅ローンを組む際に団体信用生命保険(団信)に加入することによって、その分の保障額を減額することになり、子どもが社会人になればまた保障額を減額できるといった場合です。
 
よって、特定の期間内のみの充実した保障を受ければよく、その分保険料も安く済むので、家計への影響は少ないという特徴があります。また、掛け捨てですので払い込んだお金が戻ってくることは基本的にはないのも特徴です。
 
代表的な保険の種類と主な保障内容は表1のとおりです。
 
【表1】

表1

 
次に、貯蓄型保険の特徴です。
 
いざという時の保障に加えて、将来の資産形成や特定のライフイベントへの資金準備の両方を行えるのが特徴で、保険加入によって保険効果と貯蓄を保険会社に任せるというイメージです。
 
代表的な保険の種類と主な保障内容は表2のとおりです。
 
【表2】
表2

 

メリット・デメリットは?

それぞれのメリット・デメリットの例は表3のとおりです。
 
【表3】

表3

 

掛け捨て型保険、貯蓄型保険金それぞれどのようなタイプの人にお勧めなの

最終的には個々人の判断になりますが、それぞれの保険がお勧めの方の具体例は表4のとおりです。
 
【表4】

表4

 

最終的にはご自身の考え方です

Aさんが結婚を控えているのであれば、保険は教育資金や住宅資金、老後資金に次ぐくらいの大きな出費になる可能性があります。相手の方とライフプランを練って、保険の保障が過不足なく掛けられるように一緒に考えるのがよいのではないでしょうか。
 
執筆者:田久保誠
田久保誠行政書士事務所代表

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