2017.12.13 暮らし

母親がオレオレ詐欺に、お金って全額戻ってくるの?

Text : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 豊田 賢治

母親や祖父母がオレオレ詐欺の被害に遭ったという話が珍しいことではなくなりました。
その手口は巧妙で、「絶対に詐欺になんか遭わない」と豪語する人でも騙されてしまうほどです。

面識のない人がお金をだまし取る「特殊詐欺」に遭ったら、どうすればいいのでしょうか。

認知件数は減っているが被害額は増えている

振り込め詐欺(オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺および還付金詐欺)をはじめとする「特殊詐欺」の被害推移はどのようになっているのでしょうか。
 
警視庁による平成16年から平成28年までの推移で確認しました。平成28年の認知件数は14,154件。平成16年の認知件数25,667件から大きく減ってきてはいますが、前年度と比べると約2%増加という結果になりました。
 
また、平成28年の被害額は407.7億円。平成16年の283.8億円から大きく増額しています。前年度と比べると約15%減少していますが、ここ10年でみても良い数字ではありません。
 
平成16年から平成28年までの推移を見る限り、特殊詐欺の認知件数は減ってきているものの、被害額は増えています。
参考URL:http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki31/higaijoukyou.html

 

振り込め詐欺の主な3つの種類

振り込め詐欺には主に3つの種類があります。確認してみましょう。
 
オレオレ詐欺・・・ 電話口で「オレだけど」と、息子や孫になりすましてお金をだまし取る詐欺。
「会社のお金を使ってしまった」、「事故を起こしてしまって慰謝料を払わなければいけない」などと言って、お金を振り込ませることが多い。
 
架空請求詐欺・・・ 架空の料金請求をする詐欺。「インターネットの料金が未納」、「有料サイトに登録されました」などと言い、お金を振り込ませたり、名義貸しを求めたりする。
 
融資保証金詐欺および還付金詐欺・・・ 「いくら払うと融資する」や「手数料を払えば医療費が還付される」など、お金を払うことで融資を受けたり、お金が返還されたりするかのように偽る詐欺。
 

詐欺に遭ったらまずは警察に。賠償請求は個人で動かないといけない

オレオレ詐欺などの振り込め詐欺に遭ったと感じたら、まずは警察に届け出ましょう。詐欺と認識できた場合に、直ちに振込先口座を凍結してもらえます。
 
ただし、注意しなくてはいけないのは、だまし取られたお金の請求に警察は関与しないという点です。犯人が捕まった場合でも、個人で動かないとだまし取られたお金は返ってきません。弁護士に依頼して、早急に対応しましょう。
 

詐欺を防ぐには普段からコミュニケーション取ることが必要

高齢者がオレオレ詐欺などの被害に遭ってしまうのは、息子や孫に頼られて嬉しいという気持ちが原因のひとつにあります。
特に女性は母性があるため、自分の子供や孫が困っていれば助けたいと思うものです。
 
親元を離れてから、連絡をしたり顔を見せたりする機会が減った人も多くいるでしょう。普段からコミュニケーションを取って、お互いの状況を普段からよく知っておくことが、振り込め詐欺を防ぐことにつながります。

著:ファイナンシャル フィールド 編集部
監修:東京桜橋法律事務所 豊田賢治 弁護士

FINANCIAL FIELD編集部

Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

 

 

豊田 賢治

監修:豊田 賢治(とよた けんじ)

弁護士

開成高校卒、東京大学法学部卒。弁護士登録後、大手渉外法律事務所、外資系法律事務所での勤務を経て独立。現在は弁護士16名を擁する東京桜橋法律事務所の所長として、多数の企業や個人の法務顧問として活動。どんな相談に対しても「わからない」とは言わないことをスタンスに、日々クライアントのために奮闘中。
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