2018.04.15 暮らし

金利が高いと物価も高い?経済成長率だけで暮らしやすさを比べない

先日、豪州に出かけた筆者が感じたことを、家計の点から日本での日ごろの暮らしについて振り返って、参考にできそうなところを紹介したいと思います。
 

低金利で利息がつかないのは悪いことばかりではない

よく「今は低金利だから金融機関に預けても利息がつかない」と嘆く声を耳にしますが、そう悪いことばかりでもないと思われます。
 
先日の豪州旅行で筆者が痛感したことは、物価の高さです。
 
例えば500mlのペットボトル。日本のコンビニでは600mlなどの大ボトルで120円、新製品や特定健康商品と指定されているような機能性商品であれば150円するものもありますが、豪州では一般的なミネラルウォーターで約3.5豪ドル、日本円では1豪ドル=80円換算で280円という考えられない金額になります。
 
暑いからと2本、3本買うことになれば、ペットボトル飲料だけで日本の1000円札が1枚消えてしまうことになります。
 
日本ではディスカウントストアがひしめき合っていて、そこで購入すればかなり安価で手に入れることができるものがたくさんありますが、豪州ではスーパーなどでのディスカウントは通常バルク買い、つまりまとめて10本を購入して1本あたりの価格を抑えるという工夫が必要です。
 
ちなみに豪州にも出店している日本でよく見かける100円ショップでも、日本で普及している緑茶は1本当たり150円程度でした。金利が高い国では物価も高いのです。
 

生活費を安く抑えて高い金利を実現というおいしいところどりは非現実的

外貨投資、外国籍の金融商品に投資をするということは、どういうことでしょうか。
 
日本の経済成長は力強さに欠けるために、金利が低く抑えられているのです。そのおかげで、100円以下でペットボトル飲料を購入することができています。そこで外国の金融商品に投資することによって日本より高い金利を享受するということになるわけです。
 
もともと金利というのは、その国の経済成長率を反映しているのです。なぜなら経済成長が行き過ぎて、過熱することを防ぐために金利を引き上げるからです。
 
経済が成長する、経済が過熱するというのは、物価で判断できますから、日本の金利が上昇する前に物価が上昇していることが前提条件として必要になります。
 
1本280円のペットボトルをとるか、0%の金利をとるかという二者択一だと、どちらを選びますか。
 

安価な物価環境下で高金利国の金融商品のメリットを受けたければ要手数料

日本から外貨投資をするとなれば「金利は高いかもしれないけれど為替差損で損をするから」という反論が必ずでてきますが、どうしても抵抗があるならば為替ヘッジ機能を付加すればいいだけです。
 
ただし、そもそも為替は日々刻々と変動するのが当たり前なものです。その動きに人為的に枠を設定するのですから、当然不自然な枠設定には、手数料を支払わなければなりません。あれもこれも満たされた魔法の商品はないのです。
 
投資をするときに、何を優先するのかを考えてから、商品の絞り込みをしましょう。
 
Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP(R)認定者
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)、
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表

柴沼 直美

Text:柴沼 直美(しばぬま なおみ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
日本証券アナリスト協会検定会員、MBA(ファイナンス)
キャリアコンサルタント、キャリプリ&マネー代表
大学を卒業後、日本生命保険に入社。保険営業に従事したのち渡米。米国アリゾナ州、Thunderbird School of Global ManagementにてMBAを修得。帰国後外資系証券会社、投資顧問会社にてアナリスト、日本株ファンドマネジャーを経験。出産・母親の介護を機に退職。三人の子育ての中で、仕事と主婦業の両立を図るべく独立。キャリアカウンセラー、CFPの資格を活かしつつ、それぞれのライフステージでのお金との付き合い方を、セミナーや個別相談により紹介。子どもの教育費・留学費から介護に至るまで経験を交えた実行可能な幅広いストライクゾーンで対応。
http://www.caripri.com

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