更新日: 2019.01.10 家具・片付け

片づけの美学㉒ スプーンから考える、食べる道具のありかた

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学㉒ スプーンから考える、食べる道具のありかた
ライフスタイルの変化とともに、食器の必要量は変わってきますね。家族の増減や、食器洗いをできる頻度も影響します。
 
今回はスプーンの数から、お箸やカトラリーなど、食べるときに使う道具の持つ種類や必要な量について考えてみたいと思います。
奥野愉加子

Text:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

食べるときに使う道具

日本の食にとって基本であるお箸。現代の生活に深くなじんでいるスプーン・フォーク・ナイフ。ほかにも出番は少ないけれど、あるとうれしい道具、麺類用のレンゲや和菓子用の黒文字など、細かな用途ごとにそろえていると膨大な量になります。
 
これらの道具を見直すときは、まず皆さんの食生活やライフスタイルを思い浮かべてほしいと思います。来客が多くおもてなしの機会が数ある場合は、細かな用途に合わせて道具を持つ必要があると思います。
 
一方、来客は少なくシンプルな生活が好みの場合は、道具の種類は少なくして、できるだけさまざまな場面で使いたくなるような、デザインのモノを選ぶようするという工夫ができます。
 
わが家の道具は箸、カトラリー各種、箸置きのみでシンプルにしていますが、小さな子供がいるので、カトラリーはすべて大きいモノ・小さいモノがあります。来客がある場合でも、自宅にある道具だけでおもてなしできるように考えています。
 
種類が多くなる場合は、道具を見つけやすい・取り出しやすい収納を作ることも大切です。最近はインテリアショップで、パーツを組み立てて自分にぴったりのカトラリー道具入れを作ることができます。
 
オリジナルですが、安価なのでぜひ挑戦してください。ただし、細かく分類しすぎると片づけが面倒になったり、見つけづらくなるので加減が必要です。
 

公式サイトで申し込み

【PR】アイフル

aiful

おすすめポイント

WEB完結(郵送物一切なし)
・アイフルならご融資可能か、1秒で診断!
最短1時間でご融資も可能!(審査時間込)

融資上限額 金利 審査時間
最大800万円 3.0%~18.0% 1秒診断(※)
WEB完結 無利息期間 融資スピード
※融資まで 30日間 最短20分
※お申し込みの時間帯により翌日以降になる場合があります。
※診断結果は、入力いただいた情報に基づく簡易なものとなります。
 実際の審査では、当社規定によりご希望にそえない場合もあります。

スプーンを基準に数を見直す

皆さんの家庭では、1日のなかでスプーンを使う回数はどのくらいでしょう。各ライフスタイルによって大きく違うと思います。1人暮らしの人は1回かもしれませんし、大家族は20本以上使うかもしれません。1日に使う量と洗う回数から、持つべき量を探っていきましょう。
 
わが家の例を紹介します。朝食で小スプーンを4本。昼食で大スプーン2本、小スプーン2本。夕食で小スプーン2本。おやつに小スプーン2本。合計すると単純に小スプーン10本、大スプーン2本が必要になります。
 
このようにたくさん使う日は、日中に食洗器を回すはずなので合計数は持つ必要がなく、小スプーンは現在8本、大スプーンは4本持っています。小スプーンは数年後に子どもが大きくなれば出番が減り、大スプーンを使うようになるだろうとの思いで現在の数になっています。大スプーンが4本あることで、来客があっても食事を用意できるという安心感もあります。
 
余りすぎず、困らないちょうどいい量を探ってみてください。スプーンの数が決まれば、ほかの道具にも当てはめて計算してみましょう。
 

箸・カトラリー類の道具置き場所

最後に収納場所についてもポイントがあります。調理をする場所からも食卓からも、便利なところに収納しましょう。食事の準備をするときはもちろん、食卓についてからも「スプーンがほしい」など駆け寄ることが多くあります。
 
和食中心で使うのはほぼ箸のみという家庭や、1人・2人暮らしの場合は、収納場所を作るより、レストランの卓上にあるようなカゴに、ざっくりと道具を入れておくのもおすすめです。数や種類もそう多くないので、仕切りのないカゴで十分です。
 

まとめ

家族の変化で、食べる道具の数はずいぶん変わってきます。回転が良くないなと思ったり、足りなくて困ることが起こるようになったら、見直しのタイミングです。小さな道具もあやふやにせず、スッキリ暮らしていきましょう。
 
Text:奥野 愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表、 整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)