2018.05.04 暮らし

先行き不透明な時代、「金」投資であなたの資産を守る!金を購入するポイントとは?

日本ではマイナス金利の状況下ですので、定期預金にお金を預けていても、ほとんど利子がつきません。
 
また、世界経済の先行き不透明感が増しています。資産防衛の観点から、「金」保有を検討してみてはいかがでしょうか。
 
金投資にはさまざまな種類があります。金投資の特長などポイントをお伝えします。

金投資の特長

●信用リスクがない
株や債券、通貨等のペーパー資産は、発行体である企業や国などの破たんによって紙くずになるリスクがあります。しかし、金には発行体がないので、信用リスクがありません。また、その希少性のため無価値になることもありません。
 
●換金性に優れている
金地金や地金型金貨は、世界中どこにでも自由に持ち運びができ、世界中のマーケットで取引されているので、お金に容易に換金できます。
 
●品質が劣化しない
腐食することもなく、耐火性に優れています(融点は1063℃)。
 
●インフレに強い
インフレは物価の持続的な上昇のことですが、同時に貨幣価値の低下を意味します。通貨安は輸入物価を上昇させ、インフレが高進すると金利の上昇を通じて、株価や債券価格の下落など景気に悪影響を及ぼします。インフレに備えて、金に分散投資しておくことが大切です。
 
●デフレにも強い
デフレは物価の持続的な下落のことですが、同時に貨幣価値の上昇を意味します。金は実物資産ですから、金の価格も下落します。しかし、デフレが長期化し、景気の悪化が顕著になると、企業や国への信用不安から金が買われる傾向にあり、金価格の上昇要因になります。
 
●円安に強い
金の国際価格は、1トロイオンス(31.1035g)あたりのドル建てで表示されます。国内価格は、1gに対して円建てで表示されます。したがって円安は国内価格にプラスに作用します。
 
●宝飾品としての価値
金には宝飾品としても需要が高く、世界人口第1位、2位の中国、インドでの消費が旺盛です。今後もこの傾向は続くでしょう。
 
●金利がつかない
預金などに金利がつくのは、発行体に信用リスクがあるからです。発行体がない金には金利がつきませんが、信用リスクもありません。
 

金への分散投資の必要性

資産のすべてを預貯金だけで保有しているのでは、インフレにより資産価値が目減りしますので、株式などに分散投資することが大切です。万一、日本が破たんした場合には、通貨も無価値になってしまいます。
 
したがって、インフレにも強く、価値がゼロにならない金を保有することは資産防衛の観点からも大切です。では、資産のなかでどのくらい金を保有したらよいのでしょうか。一般的に、資産の10%以内が金保有の目安といわれています。
 

金を購入するときのポイント

金を購入する方法には、金の現物(金地金など)を購入、純金積立、金ETF、金先物取引などさまざまありますが、投資に不慣れな人は、純金積立や金ETFから始めるのがよいでしょう。
 
●金地金
販売会社によって異なりますが、売買単位は5g、10g、20g、100g、500g、1kgなどです。小口資金で購入できる反面、500g未満の金地金の購入では、売買手数料(スプレッド)、消費税のほかにスモールバーチャージ(加工手数料)がかかります。したがって、500g以上で購入することをお勧めします。また、保管方法やコストなどもよく検討しましょう。
 
●地金型金貨(コイン)
金地金の500g未満の購入にかかる、スモールバーチャージのようなものはありません。一方、金地金にはない加工料(鋳造コスト)など「プレミアム」が上乗せされますので、同じ重さの金地金より購入時に割高となります
 
(売却時にはプレミアム分が上乗せして換金されます)。金地金同様、保管方法やコストなどもよく検討しましょう。
 
●純金積立
金地金を毎月、一定額を継続的に購入する方法です。積み立てた金地金の売却のほか、ジュエリーなどとの等価交換も可能です。純金積立は「ドルコスト平均法」の機能が働きます。
 
すなわち、金価格が高いときは少なく、安いときは多く買い付けるので、平均「買付価格」を安くすることが可能です。月々3000円からと手軽にできますが、年間1万円程度の口座管理料が必要です。500g未満の買付でもスモールバーチャージはかかりません。
 
●金ETF
金ETFは、金価格に連動した上場投資信託です。株と同じように、自由に売買できる機動性が最大の魅力です。また、比較的少額から購入でき、信託報酬も安いというメリットもあります。金現物の裏付けのある銘柄と裏付けのない銘柄があります。
 
●金先物取引
総代金の30~40分の1の資金で取引ができます(証拠金取引)。少ない投下資金で大きなリターンを得られるのが最大の特徴ですが、相場が予想と反対に動いた場合、証拠金を失うだけではなく、新たな資金を追加しなければならない場合もあります。
 

分散投資としての金

「卵は1つのカゴに盛るな」という格言をご存知でしょうか。卵を1つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまう可能性があります。
 
しかし、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの1つのカゴを落としても、最悪、カゴの卵が割れて駄目になるだけで、ほかのカゴの卵は影響を受けずにすむという意味です。
 
つまり、特定の商品だけに投資をするのではなく、値動きの異なる複数の商品に投資を行い、リスクを分散させたほうがよいという教訓です。金も投資対象に加えてみてはいかがでしょうか。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。

新美 昌也

Text:新美 昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。
http://fp-trc.com/

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