2018.07.12 暮らし

2020年大学入試が大きく変わる事を知ってますか?志望校の入試動向を早めにチェックして対策を。

2020年度から大学入試センター試験に代わり、新たに「大学入学共通テスト」が導入されます。
 
新たに記述式が導入されるなど、これまで以上に思考力・判断力・表現力が問われるようになります。
 
各大学の入試選抜についても、各大学のアドミッション・ポリシー(大学が求める学生像)に基づき、学力の3要素(1.知能・技能 2.思考力・判断力・表現力 3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を多面的、総合的に判断するものへと変わっていきます。
 
大きく変わろうとしている大学入試について、ポイントをお伝えします。
 

なぜ、大学入試が大きく変わろうとしているのか

少子高齢化、グローバル化、IT化が進むなど、世の中は大きく、速いスピードで変化しています。今の子どもたちが社会人になる頃には、これまで以上に大きく社会が変化していることでしょう。
 
暗記した知識を試し、必ず正解のある入試問題を受けさせるだけでは、これからの社会では通用しないのでは、と国は考えています。
 
これまで以上に、自分の頭で考え、表現する能力を身に付けさせるように、大学入試改革が行われようとしています。
 

大学入試センター試験はどう変わるか

現行の大学入試センター試験の出願は9月下旬から10月上旬、試験は1月中旬に行われます。試験は文字の記述で解答せず、マークシートに正解を鉛筆で塗りつぶす方式です。
 
2020年度で大学入試センター試験が終了し、代わって「大学入学共通テスト」が施行されます(試験日は2021年1月中旬)。
 
大きく変わる点は、記述式の導入と民間の英語検定試験の活用です。
 
国語と数学では、これまでのマークシート式問題に加えて記述式問題が導入されます。記述式問題の出題範囲は、国語総合(古文、漢文除く)と数学Ⅰです。
 
国語は80~120字程度を3問程度、数学は3題程度です。記述式のみならず、マークシート式問題でも、全教科において思考力・判断力・表現力を重視した出題がされるようになります。
 
どのような問題が出されるのかは、サンプル(試行調査問題)が独立行政法人大学入試センターのホームページに掲載されていますので参考にしてください。
 
英語では、「聞く」「読む」に加え、民間の検定試験を活用することで「話す」「書く」も問われることになります。
 
大学入試英語成績提供システム参加要件を満たしている資格・検定試験には、実用英語技能検定(英検)、ケンブリッジ英語検定、GTEC、などがあります。受検回数は高3の4~12月の間で2回まで受検が可能です。
 
大学に提示する成績表示は、試験結果及びCEFR(セファール)の段階別成績表示になります。なおCEFRとは、外国語のコミュニケーション能力を表す指標です。欧米で広く使われている国際標準規格です。
 
では、実際に高校3年生の英語レベルはどうでしょうか。文部科学省「平成29年度英語力調査(中学3年生・高校3年生)」の概要によると、CEFRの最低「A1」のついた割合は、「聞くこと(29.1%)」「読むこと(28.8%)」「話すこと(33.1%)」「書くこと(46.8%)」となっています。
 
目標の50%には4技能とも達していません。なお、「A1」は、よく使われる日常的な表現や基本的な言い回しは理解でき、簡単なやり取りをすることができるレベルです。
 

AO入試・推薦入試・一般入試も変わる

国立大では、AO入試・推薦入試を入学定員の30%まで拡大する目標を掲げています。また、筆記試験が主体の一般入試においても、調査書や志望理由書・面接などが重視されるようになります。
 
「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をより積極的に評価するためです。
 
調査書も改善され、具体的な内容や生徒の特長について記載が求められるようになります。生徒は高校1年生から学習や課外活動などの履歴を記録していくことが大切になります。出願時の提出書類や調査書に反映させるためです。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。

新美 昌也

Text:新美 昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。
http://fp-trc.com/

ファイナンシャルフィールドとは?