更新日: 2019.01.07 その他暮らし

余計な手術を回避!医療費を無駄にしない!医師のセカンドオピニオン その前に…

余計な手術を回避!医療費を無駄にしない!医師のセカンドオピニオン その前に…
病気をした場合、治療法については、医師が選択肢を示し、患者に判断が委ねられる時代です。とはいえ、医療の知識もなにもなく、しかも病気という大問題によるストレスにさらされている時に、自分で判断しろと言われても難しいのが現実。
 
そんな時に判断材料にできるのが「セカンドオピニオン」と言われるもの。主治医ではない別の医師に意見を聞くことです。
 
もちろん、セカンドオピニオンを聞くにも、それなりに費用がかかります。その結論が手術となれば、なおさらです。
 
例えば虫垂炎の手術でもおよそ10万円はかかるといわれますし、それに入院費用がかさめば、たとえ医療保険に入っていても一時的には結構な金額が出ていくものです。
 
FINANCIAL FIELD編集部

Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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セカンドオピニオンが、「セカンド」にならないことがある

さて、患者に治療方針の選択が委ねられる今、治療法のメリットやデメリットを自分できちんと理解するためにも、セカンドオピニオンは有効な判断材料の一つになります。
 
「ほかの医師にセカンドオピニオンを聞きたい」と申し出ても、不快に思う医師はほとんどいません。また、主治医のいる病院から、セカンドオピニオン用のためのMRIやCT画像などの診断資料を出してもらうことも可能です。
 
しかし、この「セカンドオピニオン用の診断資料」が、実はセカンドオピニオンを無意味なものにしてしまうことがあることをご存知でしょうか。
 

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すんでのところで不要な開腹手術を回避!

「子宮筋腫と卵巣腫瘍の疑いあり」のため、主治医から子宮と卵巣の全摘手術を勧められた女性が、セカンドオピニオンを得るためにほかの婦人科を受診。この時持参したのが、主治医からの手紙とMRI画像の診断資料でした。
 
セカンドオピニオンを求められた2番目の婦人科の医師は、その手紙とMRI画像を見て、女性に対し、「なぜ手術が必要か」を丁寧に説明。「特に、卵巣がこわい。
 
卵巣腫瘍は取ってみて病理検査をしないと本当のところはわからないからだ」と話しました。女性は納得し、手術を受けることを決意しました。
 
ところが、手術を執刀するはずだった主治医が、多忙を理由に別の人に交代。新たに主治医となった医師の第一声は、「なぜ子宮と卵巣を全摘したいのか」という質問でした。
 
女性は、最初の主治医とセカンドオピニオンをくれた医師の話を繰り返し、「全摘したほうがいいと言われたから」と返答。すると新たに主治医となった医師は「MRI画像を見ても卵巣が腫れているようには見えない。本当に手術の必要があるか疑問」と告げたのです。
 
結局、再検査を行った末、手術は不要に。女性は第3の病院も受診し、「手術の必要なし」の太鼓判を押されました。今、手術しなくてもなんの支障もない日常生活を送る女性は、「医師にブンブンと振り回されたストレスフルな半年間だった」と振り返ります。
 

自分で決めるのは本当に難しい。失敗例からもしっかり学ぼう

セカンドオピニオンを振り返り、女性は「今思えば、セカンドオピニオンを仰いだ医師は、口調から、最初の主治医と懇意だったように感じられる。
 
セカンドオピニオンを仰いだ病院は友人からの紹介だったけれど、田舎の小さな都市だし、同じ科の医師同士、強いつながりがあるのだろう」と話します。
 
MRI画像をしっかりと見るよりは、手紙を読むことで、「セカンドオピニオン」が女性に手術を納得させるほうに動いてしまったと言えます。
 
ドクターショッピングと言われる、「自分がほしい診断をしてくれる医師」を探すような行為は、結局自分で自分の首を絞めかねません。主治医に大きな信頼を置くことができ、その治療法に納得でき任せられるなら、それが一番。
 
病気という大変な状態を抱えながら、自分で治療法を決めるのは本当に大変です。しかし、判断材料にしたいセカンドオピニオンにはさまざまな側面があります。できる限り有効にするには、あらかじめ失敗例も学んでおくことが一つの方法ではないでしょうか。
 
今回のように、手術を回避し、余計な出費も回避することができるのですから。
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部