最終更新日:2019.01.10 公開日:2018.08.26
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中学卒業後の進路を考えよう!20人に1人が通う通信制高校のメリット・デメリットとサポート校とは?

中学卒業後の進路は、全日制高校、定時制高校のほか、高等専修学校、高等専門学校、特別支援学校、通信制高校などさまざま。
 
全日制学校も普通科だけではなく、専門学科、総合学科、単位制など多様化、弾力化しています。さまざまな進路がある中、中学校での学力不足や不登校、病気など何らかの困難があり全日制に通学できない生徒の進学先として注目されているのが通信制高校です。
 
新美昌也

執筆者:

Text:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
http://fp-trc.com/

詳細はこちら
新美昌也

執筆者:

Text:新美昌也(にいみ まさや)

ファイナンシャル・プランナー。

ライフプラン・キャッシュフロー分析に基づいた家計相談を得意とする。法人営業をしていた経験から経営者からの相談が多い。教育資金、住宅購入、年金、資産運用、保険、離婚のお金などをテーマとしたセミナーや個別相談も多数実施している。教育資金をテーマにした講演は延べ800校以上の高校で実施。
また、保険や介護のお金に詳しいファイナンシャル・プランナーとしてテレビや新聞、雑誌の取材にも多数協力している。共著に「これで安心!入院・介護のお金」(技術評論社)がある。
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通信制高校の現状

文部科学省の調査によると2017年度、高校生全体の生徒数約345万人のうち、全日制高校約318万人(92%)、定時制高校約9万人(3%)、通信制高校約18万人(5%)と、20人に1人が通信制高校に通っています。通信制高校に通う生徒の約80%は10代です。通信制高校に生徒約18万人の内訳は公立約6万人、私立約12万人となっています。
 
学校数は、公立は78校(独立7校、併置校71校)、私立172校(独立100校、併置校72校)となっています。なお、その高校が全日制や定時制課程を開設している場合が併置校と呼ばれます。面接指導および試験等(ただし、添削指導は行わない)に協力する高等学校(協力校)は公立167校、私立175校となっています。
 
協力校は、自宅から入学している通信制高校まで距離があり、通うのが難しい生徒の助けとなっています。
 

通信制高校の特長

通信制高校の特長は、毎日登校する必要はなく自分のペースで勉強でき、自由な時間を確保できる点にあります。中学にほとんど行っていなくて基礎学力が身についていなくても入学でき、小中学校の勉強から始められます。
 
大学進学も可能です。週1日でも5日でも自分のペースで通学することも可能です。起立性調整障害など朝起きるのが苦手な生徒は午後からの通学も選べます。ダンスやアニメなどの勉強をしたい生徒は、普通科目と並行して専門科目も学べます。美容、動物、看護、情報処理、美術、ダンスなどの専門コースがあります。
 
通信制高校では、「今の高校を変わりたい」「小中学校の基礎から学び直したい」「毎日通学するのは無理」「病気や体調不良などの困難を抱えている」「やいたいことを集中して学びたい」「芸能やスポーツ活動と両立したい」などの生徒にはメリットがいっぱいです。
 
通信制は自学自習、レポート提出、スクーリングが基本で3年間での卒業が可能です。卒業までに74単位とる必要があります。年間で取れる単位の上限は高校によって異なりますが、仮に年間40単位が上限だとすると、2年間で74単位取り、1年間は大学受験の勉強に専念するということも可能です。
 
とはいっても自学自習は大変です。特に、レポートの作成は大変だと思います。そこで、通信制を補完する民間学習施設として脚光を浴びているのがサポート校です。レポートの作成など生徒たちの日々の学習支援や進路支援などを行います。
 

サポート校のデメリット

通信制高校とサポート校のダブルの学費がかかります。通信制高校の学費は月2回や週3回など通学日数により異なります。私立通信制高校の場合、1単位あたりの授業料は8千円程度です。
 
仮に、年間25単位履修すると、授業料は年間20万円程度かかります。ただし、就学支援金があり、1単位あたり4,812円支給されますので、25単位履修した場合には授業料が12万300円(1倍)減額されます。さらに、世帯所得に応じて最大2.5倍減額されます。なお、授業料のほか、特別講座費用、施設設備費、教育充実費などもかかります。
 
サポート校の費用も通学日数やコースによって変わりますが、1年間で30~60万円程度のサポート校が多いです。
 
また、任意の施設なので就学支援金や奨学金などの公的な教育費支援策が活用できません。法的な根拠がないので教育施設として不適切なものもある点は注意しましょう。
 

技能連携校はお得

通信制高校と関わりの深い教育施設に、技能教育施設(技能連携校)もあります。技能連携校は商業、工業など職業にかかわる専門科目と、英、国、数などの高校普通科目を同時に学ぶことができます。
 
たとえば、企業内学校のひとつであるトヨタ工業学園の高等部(愛知県豊田市)は科学技術学園高等学校通信科との技能連携で、卒業時には高卒資格が取れます。高等部在籍中は手当も支給され、卒業と同時にトヨタの正社員になれます。陸上自衛隊高等工科学校(神奈川県横須賀市)も、手当をもらいながら勉強できる学校です。
 
神奈川県立横浜修悠館高等学校(通信制)との技能連携で高卒資格も取得可能です。卒業後は陸上自衛隊に入隊します。防衛大学校や航空学生(防衛省関係機関の学校)等へ進むことも可能です。
 
Text:新美 昌也(にいみ まさや)
ファイナンシャル・プランナー。

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