最終更新日:2019.01.07 公開日:2018.09.29
暮らし

毎年、売上1兆円超え!ドラッグストア成長の秘密は「食べ物」だった?

これまで高成長を続け、わたしたちの生活になくてはならない存在になったコンビニエンスストア。ところが最近では、これまでのような高い成長は見られなくなり、客数も頭打ちになったという報道も見られるようになってきました。
 
その一方で、好調なのがドラッグストアです。小売業界ごとの売上で比べても、ドラッグストア業界の売上は高い伸び率となっています。その売上の内訳を見ていくと、ちょっとおもしろい傾向が見られるのでご紹介しましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

詳細はこちら
FINANCIAL FIELD編集部

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

詳細はこちら

売上増を支えているのは“ドラッグストアらしからぬ商品”

今回参考にするのは、経済産業省が公表している統計データ「ドラッグストア商品別販売額等及び前年(度、同期、同月)比」(※1)です。この統計データには、ドラッグストア業界全体の売上や、商品ジャンルごとの売上の推移などが載っています。
 
まずはこのデータの中から、ドラッグストア業界全体の売上額の推移を見ていきましょう。
 

平成26年 4兆9423億2600万円
平成27年 5兆4776億300万円
平成28年 5兆7729億3700万円
平成29年 6兆1623億8800万円

 
平成26年以降、ドラッグストア業界の全体の売上が年々増えていることがわかりますね。統計データからもドラッグストア業界が大きく成長していることが見てとれます。
 
では次に、ドラッグストアの売上のうち、ドラッグストア(薬の店)らしい商品ジャンルとして、「調剤医薬品」と「OTC医薬品」の売上額の推移を見てみましょう。
 

<調剤医薬品>

平成26年 3488億7400万円
平成27年 3765億8300万円
平成28年 3672億0900万円
平成29年 3977億5600万円
 

<OTC医薬品>

平成26年 7353億4000万円
平成27年 8045億4000万円
平成28年 8362億2300万円
平成29年 8769億9700万円
 
ちょっと数字が並んで読みづらいかもしれませんが、ここで言いたいのは、どちらの医薬品も売上額が増えているということです。では次に、商品ジャンルのうちの「食品」の売上額を見てみましょう。
 

平成26年 1兆2279億4100万円
平成27年 1兆3771億600万円
平成28年 1兆5166億6700万円
平成29年 1兆6609億9200万円

 
いかがでしょう? 「食品」の売上額も毎年増えているのですが、驚くのがその金額です。「調剤医薬品」「OTC医薬品」など医薬品の売上と比べて、「食品」は一ケタも上。なんと“一兆円超え”の金額で推移しているのです。「ドラッグストア(薬の店)」と言いながらも、実は今「食品」の売上額がとても大きいことがわかりますね。
 

売上の伸び率が高いのも「食品」!

続いて、売上額を前年と対比した「前年比」(1月〜12月)を見てみましょう。ドラッグストア業界の売上全体の前年比は次のようになっています。
 

平成27年 106.4%
平成28年 106.8%
平成29年 105.4%

 
前年比から見ても、ドラッグストア業界が成長傾向にあることがわかります。
 
「調剤医薬品」「OTC医薬品」の前年比は、約102%〜約106%の数値を示していますが、それと比べて「食品」の前年比はどうでしょう。その数値を抜き出すと以下のようになります。
 

平成27年 108.8%
平成28年 111.4%
平成29年 108.4%

 
「食品」も伸びていますが、医薬品を上回るほどです。
 

ドラッグストアならでは…食品を安く提供できる理由は?

ドラッグストアは「医薬品」をメインにしながらも、売上額は「食品」で増やしているように見えます。
 
先日放送されたNHKの報道番組では、比較的粗利の高い医薬品で収益を上げ、その分、食品を安値で提供できていると伝えていました(※2)。安い食品を並べることで、お客さんの“誘い水”にしているようです。またわたしたちの生活を振り返ってみても、「薬を買いに行ったときに、安いお菓子やカップ麺があってついつい買ってしまった」というパターンもよくあるように思います。
 
ドラッグストアの強さはしばらく続くのかもしれませんね。
 
(※1)経済産業省「ドラッグストア商品別販売額等及び前年(度、同期、同月)比」
 
(※2)NHK「おはよう日本」
 
Text:FINANCIAL FIELD編集部

商品比較
商品比較


▲PAGETOP