更新日: 2021.06.21 その他暮らし

【冬のボーナス】堅実にローン返済か貯蓄か。それとも将来に花を咲かすのか

【冬のボーナス】堅実にローン返済か貯蓄か。それとも将来に花を咲かすのか
冬のボーナスが出る方は、12月に受け取ったことと思います。大切なお金をローン返済に使うか、それとも貯蓄するか…使いみちに迷っていらっしゃる方もいると思います。どちらもご自身の将来に影響する、大きなお金を動かすことなので、慎重に検討された方が良いでしょう。
 
古屋禎之

執筆者:古屋禎之(ふるや よしゆき)

古屋FP事務所 代表
CFP(R)資格
1級ファイナンシャル・プランニング技能士

私は皆様の将来の夢を実現するため住宅・教育・老後等のご相談から不安を解消するファイナンシャル・プランニング業務を行い、素敵なライフプランをご提案しています。
相談業務から提案業務に不安解消から夢のある人生に、をモットーに活動中です。
2015年に日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」相談員に就任し、
現在は児童養護施設での子供たちへの金銭教育・生活困窮者家計相談支援業務・就学者支援業務にも力を注いでいます。

ローン返済をする

ローンの中でも、ショッピングローンや自動車ローンなどは比較的高金利ですので、真っ先に返済したいですね。
 
そして、ローンといえば住宅ローン。住宅ローンは繰り上げ返済することで、利息相当分が軽減され、総支払額が減少します。将来何があるか分かりません。だから未来の安心を買うという考え方ですね。
 
一括で返済できればとてもうれしいことですが、それほどボーナスは出ません。少しずつでも早めに返していきましょう。
 
繰り上げ返済には2つのタイプがあります。1つは、返済期間はそのままで、毎月の返済額を減らすタイプです。お子さんが高校生・大学生になり教育費がかさんでくる時期は、毎月の返済額を抑えられるため有効です。
 
もう1つは、毎月の返済額はそのままで、返済期間を短縮するタイプです。こちらはローン支払いを早く終わらせることができます。老後にまだローンが残っていると生活に大きな影響がありますので、とにかく早くローンを終わらせたい人向きです。
 
なお、同じ返済金額の場合、期間短縮型の方が返済額軽減型より総返済額が少なくなります。
 
元利均等型を選ばれている場合は、ローンを組んだ時点からできるだけ早めに繰り上げ返済した方が、より軽減効果があります。また、金融機関によっては繰り上げ返済に手数料が必要な場合がありますので、金融機関にご相談の上返済してください。
 

今回のボーナスから始める資産運用

最近の住宅ローン金利は以前と比べてとても低く、1%程度の方もいらっしゃるでしょう。それ以上の金利で運用できるのであれば、返済ではなく貯蓄や資産運用を検討してみるのもいいのではないでしょうか。
 
現在の普通預金金利は、年利0.001%程度です。この金利では、住宅ローン借入金利の方が高く、貯蓄では住宅ローン金利に到底及びません。そこで、今回のボーナスから資産運用を始めてみるのはいかがでしょうか。
 
まず、資産運用で一番注意することは、投資する商品は元本が保証されていないということです。預貯金の利息は低いですが、元本が保証されています。投資は元本が保証されていないので、日々の生活費や、学校の授業料などの生活資金には決して手をつけないでください。
 
もし元本が減ってしまったとしても、日々の生活には決して影響が出ない「余裕資金」で始めましょう。ボーナスをローン返済に使うか、貯蓄するかで悩まれている方は、そのお金は生活資金ではないでしょうから、その中の一部から始めてみましょう。
 
運用する商品は多種多様です。そしてリスクが均一ではありません。大小あります。一般的にリターンが大きいものはリスクが大きく、リターンが小さいものはリスクが少ないとされます。なので、最初はリターン・リスクが比較的少ない商品から選びましょう。
 
さらに、1つの商品に全額を投資してしまわないようにしましょう。もしもその商品が大幅に減額した場合、とても大きな損失を被ることになります。そこで分散投資を行いましょう。
 
分散投資には、まず1つの商品に集中投資をするのではなく、いろいろな投資先に分散する方法があります。また、一時期に投資するのではなく、何回かに分けて少しずつ継続して投資をしていく時間分散の方法もあります。
 
将来大きく育つ種になるよう、今回のボーナスから資産運用を始めてみましょう。
 
Text:古屋 禎之(ふるや よしゆき)
古屋FP事務所 代表
CFP(R)資格
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
 

 

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