片づけの美学39 家族に片づけをしてほしいなら、やるべき4つのこと

配信日: 2019.02.06 更新日: 2019.06.28

この記事は約 3 分で読めます。
片づけの美学39 家族に片づけをしてほしいなら、やるべき4つのこと
あなたは片づけが好きで、よく片づけをしています。だけど、問題は自分以外の家族。彼らはガミガミ言わないといっこうに動かないという場合。
 
ちょっとした工夫で、あなたの気持ちと片づけ作業が少し楽になるかもしれません。
 
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

(1) 話をする 

家族は、あなたが何を求めているのか、わかっていないのかもしれません。
 
「片づけなさーい!」と毎日言って、ストレスを感じていませんか。一方、あなたが片づけ好きであればあるほど、家族は「お母さんのほうが得意なんだから自分でやればいいのに」とか「もう(自分としては)片づいているのに」なんて思っているかもしれません。
 
「片づけて」という言葉だけを一方的に伝えても、相手には全く届かないのです。
 
こちらの気持ちを伝え、相手の言い分や考え方も聞いてみましょう。
 
「自分のことは自分でできるようになってほしいから」「疲れているから協力してほしい」など、きっとそれぞれの思いがあるはずです。同じように、相手にも思いがあるのです。片づけについて、お互いの考えを共有してみましょう。
 
伝えたい家族が大人でも子どもでも、感情的にならずに冷静に伝えましょう。その際は、「いつもやってくれない」など、相手を批判するのではなく、「私はどのように困っている」と自分の気持ちを伝えるようにしてくださいね。
 

(2) ルールを決める 

家族が片づけをしないのは、「どこを片づければいいのかわからない」のが理由かもしれません。片づけが好きな人は、「全体がきれいになるまで」が当たり前かもしれませんが、片づけが苦手な人には難しい注文です。限られた場所だけを担当してもらう方がよいでしょう。そのために、片づけのルールを決めましょう。
 
1.片づけをする場所、「子ども部屋」「この棚」「このクローゼット」など
2.片づけをする時間・タイミング、「使ったらすぐ」「寝る前に」など
3.片づけの程度、「床にモノが全くない状態」「とりあえず中に入れたらOK」など
 
ルールは片づけが苦手な人が自分で決めるようにしましょう。
 
自分で決めたルールをどうしても守らないようなら、ご褒美をあげたり、逆にペナルティを設けたりするのも手です。その場合、ペナルティも本人に決めてもらいましょう。家族の特性を見て、ルールを守れるように楽しんでください。
 

(3) 片づけしやすい環境づくり

家族にも片づけをしてもらうには、片づけやすい環境を作ることがとても大切です。
 
●収納はシンプルにすること
 
・片づけが苦手な人にやってもらうので、極力シンプルな収納にしましょう。
・収納方法は家族の年齢によって工夫が必要です。
・大人の場合は、動線や高さに注意。面倒に感じると長続きしません。
・子どもの場合は、小学生以降はできるだけ自分で決めさせましょう。
・未就学児は置く位置を決め、繰り返し教えてあげましょう。
・未就園児は入れるだけのざっくりとした収納に遊び感覚で入れるで十分です。
・引き出しなどにはラベルをつけて、中身が何かわかりやすくすること。
・モノの量は少ないくらいのほうがいい。多い場合は厳選しましょう。
 

(4) 褒める

家族が片づけをきちんとしたら、たくさん褒めてあげましょう。相手が子どもでも、大人でも、褒められたらうれしいはずです。その際、「私もうれしい」「楽になった、ありがとう」と自分の気持ちも伝えてくださいね。「役に立てたんだ」と家族もうれしい気持ちになるはずです。
 
このように、家族が片づけをしやすい状態をつくることが大切です。気持ちも片づけ作業も楽になっていくといいですね。
 
執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)
美学のある暮らし 代表
 

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集