更新日: 2019.06.28 その他暮らし
住みたい田舎トップに輝く「大分県豊後高田市」田舎トップには何があるのか
それでは、人気のある「田舎」とはどんなところでしょう?
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
「住みたい田舎」の「ちいさなまちランキング」では大分県強し
宝島社の『田舎暮らしの本』2月号では、「2019年版 住みたい田舎ベストランキング」が発表されました。
同ランキングでは、移住定住の推進に積極的な市町村を対象に、移住支援策、医療、子育て、自然環境、就労支援、移住者数などを含む220項目のアンケートを実施。663の市町村からいただいた回答をもとに、田舎暮らしの魅力を数値化し、ランキング形式で紹介しているとのことです。
また、同ランキングでは、「自然が豊かなところで田舎暮らしを楽しみたい人」と「都会の便利な暮らしも捨てがたい人」の双方のニーズに応えるため、人口10万人未満の「小さな町」と、人口10万人以上の「大きなまち」の2つのカテゴリーに分け作成したとのことです。ここでは、人口10万人未満の「小さな町」を見てみましょう。
■小さなまちランキング 総合部門
第1位 大分県 豊後高田市(ぶんごたかだし)
第2位 島根県 飯南町(いいなんちょう)
第3位 大分県 臼杵市(うすきし)
大分県強いですね!
「孫ターン奨励金」10万円、女子ターン奨励金10万円とは?
人気1位の豊後高田市。調べてみると、いろいろと魅力的なところのようです。しかし、やはり先立つものも必要。移住しようという人に、何か支援や助成があるのか、主なものを見てみました(それぞれ前提条件があるので詳細は自治体に問い合わせください)。
■大分県 豊後高田市
(1)「孫ターン」奨励金 10万円
豊後高田市に住んだことのない孫世帯が、祖父母の実家がある豊後高田市に引っ越してきた場合「孫ターン」奨励金がもらえます(前提条件あり)。
(2)起業チャレンジウェルカム支援事業補助金 75万円(伝統工芸、芸術など創作活動に関する事業は100万円)を限度に補助
豊後高田市に移住して起業しようという人には、起業にかかる経費の2分の1が補助されます(前提条件あり)。
(3)お帰りなさい住宅改修事業 改修費用の2分の1 40万円まで
進学や就職で豊後高田市を出て行った人が、豊後高田市の自宅に定住しようとUターンするとき、自宅の改修費用の2分の1、40万円まで補助されます(前提条件あり)。
(4)ムーブイン就労家賃支援応援金 2年間アパート家賃を7万2千円まで補助
豊後高田市以外の場所に住んで、豊後高田市で働いている人が転入してきて、アパートを借りた場合、年間3万6000円の補助が最大2年間受けられます(前提条件あり)。
(5)★ウェルカム★未来の高田っ子応援金 移住子育て世帯に10万円
県外から移住してくる子育て世帯に10万円が支給されます(前提条件あり)。
(6)女子ターン奨励金 豊後高田市に移住する女性に10万円
豊後高田市に移住して農業や起業をめざす女性に10万円が支給されます(前提条件あり)。
さまざまな助成制度がありますね。気になるのが(4)のアパートの家賃年間3万6000円の補助というところですが、大手賃貸サイトを見てみると、1Kのアパートだとだいたい月3~4万円。1LDKや2DKだとだいたい月4.5万円~5.5万円程度の物件が多いようです。なので、毎月3000円程度の補助はありがたいかもしれません。
ただし、豊後高田市に限らず、こうした移住支援の助成や補助については「定住」、つまり住民票を移して税金を払うことが前提になっていますので、2拠点居住などは対象外がほとんど。逆に、こういう補助の多い地域に転入して、都会を仮住まいにして2拠点居住という方法はないものですかね。
出典
※『田舎暮らしの本』が発表する2019年版「住みたい田舎」ランキング発表!
執筆者:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家