片づけが苦手・・いらない不用品をお金に換えて一石二鳥
配信日: 2019.02.23 更新日: 2019.06.28
そんなあなたに朗報です。ついつい片づけそびれている、その不用品。お金に換えられるかもしれません。ものを詰め込んだクローゼットや押し入れ。実は宝の山かも…?
目次
(1):リサイクルはいまや常識。不用品はお金に換える。
リサイクルやエコといったものは、いまや常識となりました。限りある資源のために、ゴミの分別や処理方法を意識することは、現代人として当然のこと。ゴミ問題に対する意識改革や技術開発は、日本だけでなく世界中で行われています。
「ゴミを出さない方法」の中でも注目したいのが、ネットオークションやフリマアプリの利用。買い取り業者も多岐にわたり、さまざまなものを買い取ってくれます。みなさんの中にも、このようなサービスを利用したことがある人は多いのではないでしょうか。
昔はリサイクルというと、「資源の再利用」というイメージが強くありました。しかし、今の時代、リサイクルをする際はネットや専門業者を利用し、不用品をお金に換えるというやり方が選ばれているようですね。
(2):売ることを意識した買い物。不用品→お金は新しい常識に。
ゴミを出さないことが意識される現代。「買い物」の仕方にも変化が見られています。2018年の11月、株式会社エコリングでは全国の20代~30代の男女1258人に対し、アンケートを実施。
「12月の給料(冬のボーナス)の使い道」の中で、「物の購入をする場合、何の購入を考えますか?」と聞いたところ、『ブランド品(洋服・鞄・靴など)』が36.77%と最も多く、次いで『家電製品(31.61%)』『家具(7.74%)』となりました。
やはりボーナスの使い道となると、みなさん奮発されるようですね。
次に「ブランド品(靴・鞄・洋服など)をどう処分していますか?」という質問では、半数以上の人が「売る」と回答。対して「捨てる」と回答した人は32.74%。「あげる(無料で)」と回答した人は8.15%となりました。
また、「売る」と回答した人のうち、51.43%が「フリマサイトやアプリ」、47.75%が「リサイクルショップ・質屋」を利用していることが分かりました。
ブランド品を購入する予定のある人の半数以上が、ブランド品の処分について「売る」と回答しています。もしかしたら、“使い終わったあとのこと”を意識して買い物をしているのかもしれませんね。
「売ることを想定して買う」という考えは、新しい常識になりつつあるのではないでしょうか。
(3):あなたの家に眠る“かくれ資産”。その額なんと●十万円!?
さて、実際に不用品を売ったら、いくらになるのでしょう?株式会社ドリルが主体となっている『みんなのかくれ資産委員会』は、株式会社ニッセイ基礎研究所の監修と株式会社メルカリのデータ提供により、日本の“かくれ資産”について調査しました。
“かくれ資産”とは、一般家庭内にある不用品の査定額のこと。
その結果、日本の一般家庭に眠るかくれ資産の総額は推計37兆177万円。1世帯あたりの平均かくれ資産は、約70万円となったそうです。これは、厚生労働省が発表した2017年の年間賞与支給額平均74万7156円に迫る金額です。
同社では「“金融資産”“不動産”に続く第三の資産として、今後さらなる活用が見込まれる潜在的資産と言える」と分析しています。さらに、これを国民1人あたりで割り出すと、28万1277円となります。これは平成29年度の、労働者1人あたりの平均月収31万7844円とほぼ同水準であることが分かりました。
なお、28万円の内訳としては、「服飾雑貨」が11万7159円で41.7%。「書籍・CD・ゲーム類」が6万1050円で21.7%。「家具・家電・雑貨(18.2%)」5万1211円、「ホビー・レジャー(14.0%)」3万9322円と続きました。
服や本、CDを売ってこれだけのお金が手に入るかもしれないなんて、驚きですね。
また、「かくれ資産を売った額」を自身で予想してもらったところ、平均して8万8169円という金額になったそうです。実際の1人あたりのかくれ資産の平均は28万1277円なので、自分で予想した額の3倍以上にのぼります。
自宅には、自分で思っているよりも高値で売れるものが眠っているのかもしれませんね。
(4):掃除や片づけをして年間5万円をゲット!
同調査で「昨年1年間でかくれ資産を現金化した金額」を調査したところ、手段によって現金化した金額に差があることが分かりました。
・リサイクルショップ 平均2万2312円
・フリマアプリ 平均5万6701円
・オークションサイト 平均7万2630円
リサイクルショップよりも、アプリやオークションサイトを利用した方が、高額で売ることができるようですね。ただし、ネットのサービスは店員がいない分、売買相手と直接取引をしなければならないというデメリットがあります。個人と個人でのやり取りなので、どうしてもトラブルが発生してしまう可能性があります。
実店舗に持っていけば店員とのやり取りになるため、トラブルになる可能性は低くなります。しかし、お店に持っていく手間がかかったり、提示された買い取り金額が予想より低いなどのデメリットがあります。
いずれの場合も、利用する際は事前によく調べてから利用するようにしましょう。ルールやマナーを守った利用を心がければ、これほど心強いツールはありません。うまく使いこなして“かくれ資産”を本当の資産に換えていきたいですね。
飽食や浪費の時代はもうおしまいです。ゴミは捨てるものではなく、出さないもの。不用品はリサイクルやフリマへ。買ったものは、売るときのことも想定して大切に使いましょう。ゴミを減らして、お金もゲット。こんなにうれしいことはありません。
出典
株式会社エコリング お給料とほしいものに関する意識調査
みんなのかくれ資産調査委員会 日本のかくれ資産の算出
執筆者:畑美雪(はた みゆき)
フリーランス・ライター