公開日:2019.07.03 暮らし

車を持つ・持たない場合のお金の流れは?車の存在意義が変わってきている?

これまで、全6回にわたり、自動車関連費で押さえておきたいポイントを整理してきました。今回は、車が私たちの家計において、どのような意味を持つかについて考えていきたいと思います。
 
重定賢治

執筆者:

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

詳細はこちら
重定賢治

執筆者:

執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

明治大学法学部法律学科を卒業後、金融機関にて資産運用業務に従事。
ファイナンシャル・プランナー(FP)の上級資格である「CFP®資格」を取得後、2007年に開業。

子育て世帯や退職準備世帯を中心に「暮らしとお金」の相談業務を行う。
また、全国商工会連合会の「エキスパートバンク」にCFP®資格保持者として登録。
法人向け福利厚生制度「ワーク・ライフ・バランス相談室」を提案し、企業にお勤めの役員・従業員が抱えている「暮らしとお金」についてのお悩み相談も行う。

2017年、独立行政法人日本学生支援機構の「スカラシップ・アドバイザー」に認定され、高等学校やPTA向けに奨学金のセミナー・相談会を通じ、国の事業として教育の格差など社会問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

詳細はこちら

(1)

これは、FPの実務を通じて感じている、あくまでも個人的な見解です。車とマイホームはまったくの別物ですが、似ている部分がいくつかあるように感じます。
 
たとえば、以前お伝えした税金です。
 
車を買うときは自動車取得税がかかりましたよね。一方、マイホームを買うときには不動産取得税がかかります。また、車を持っているだけで、毎年、自動車税がかかります。これをマイホームに当てはめると、固定資産税ということになるでしょうか。
 
資産にかかる税金が自動車取得税であり、不動産取得税であり、自動車税であり、固定資産税であるということです。つまり、車も、家も、かつてはかなりの贅沢品だったということが伺えます。
 
しかし、国民生活が豊かになり、多くの国民がそれらの資産を手にするようになりました。おそらく、この過程で、車も、家も、豊かさの象徴になったんじゃないのかなと、個人的な見解ですが感じています。
 
今回、考えていきたいことは、この価値観が平成、そして令和というこれからの時代に向けて、変わりつつあるんじゃないかということです。
 

(2)

先日、あるご夫婦との面談で、「車は必要ないから持っていない」と言われました。その理由は、家が駅から近く、通勤も電車を利用。また、駐車場を借りると月1万5000円かかるので、車を持つメリットを感じないということでした。
 
かたや、郊外に住んでいるご家庭では車を日常的に使うため、車がなければ生活に困るという声を耳にしつつ、自動車運転免許証をいつ返納するかということを伺いながら、ライフプランを立てたりしています。
 
マイホームについても同じようなことがいえるんですが、前者のご家庭の場合、持ち家ではなく賃貸をあえて選んでいて、後者のご家庭では、持ち家が当たり前という考え方でした。
 
これを家計的に考えると、前者の場合、車や家を消費物と考えているため、そこに資産性を見出せないから、車はいらないし、家も借りればいいという発想です。
 
一方、後者では、車や家を消費物(使うモノ)だけでなく資産としても考えているため、車や家を道具と捉えながら、同時に一定の価値あるものと考えています。
 
どちらも間違いではありませんが、ここに価値観の変化の兆しがあります。前者のご家庭は都市部に住んでいて、後者のご家庭は郊外に住んでいるという違いを当てはめると、おそらく車も家も必要ないというご家庭では、それ以外の何かに価値を見出しているんだろうと思うようになりました。
 
家計簿と資産表でこれについて見えやすくすると、次のようになります。
 

 
前者は、車にも、家にもほとんどお金がかからないため純利益が多くなりやすく、そのお金を預貯金や有価証券などの流動性資産に回すことができます。負債もないため、純資産が流動性資産になり、お金に機動力が生まれやすくなります。
 
一方、後者は、車にも、家にもお金をかけるため純利益が少なくなる傾向があり、それにともない、資産に回す流動性資産は少なくなります。同時に、資産に動産と不動産が入ることで、その価値は生まれますが、負債を抱えることになり、純資産の機動力がそがれやすくなります。
 
車は、人によっては消耗品であり、資産性がないものと考えます。一方で、人生を豊かにし、資産性があるものと考える人もいます。正直、これに正解・不正解といった単純な答えはないと思いますが、どの地域に住むかによっても、その答えが変わってくるんだと思います。
 
家計簿・資産表で見た「家計にとって、車を持つことの意味」。マイホームと同じような視点で考えると、車の存在意義も、今後、変わってくるのではないでしょうか。
 
次回からは、保険に話題を移していこうと思います。
 
執筆者:重定賢治(しげさだ けんじ)
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
 

商品比較
商品比較


▲PAGETOP