公開日: 2020.01.05 暮らし

結婚前に話あっておきたい「お金の話」後悔しない為のポイントとは?

結婚後、日々の生活に必ず必要なのが「お金」です。しかし結婚前に、結婚後のお金について話し合わないカップルが多いのか、お金に関するご相談が絶えません。例えば、「金の話をするな」という男性は要注意。ぜひ、結婚前に話していただきたいのです。
 
【ご相談内容】
38歳女性A子、40歳になるフィアンセがいます。婚活アプリで知り合いました。私は不器用で、仕事と家庭の両立は難しいと思うので、お小遣い稼ぎ程度にパートで働こうと思っていました。しかし、先日彼に「結婚しても仕事は辞めないでほしい」と言われました。理由を聞くと「僕は結婚しても、これまでの(独身時代の)生活を大きく変えるつもりはない」とのこと。彼から言われたことは以下のような内容でした。
 
●趣味のツーリングを辞めるつもりはない。よって、妻を養うことはできない
●現在住んでいるマンションの家賃は高いが、バイク置き場があるので引っ越しはできない。そこは考慮してほしい
 
結婚後は彼の自宅(上記のマンション)に住む予定ですが、とても狭く、先日も「お前の荷物が増えて困る」と言われました。引っ越しの提案をしましたが却下。お金のことも話しましたが「お前はすぐに金、金という嫌な女だ」と言われてしまいます。
 
将来が不安です。彼のことは好きだし、結婚のチャンスを逃したくないのです。どうしたら良いでしょうか?
 
 
寺門美和子

執筆者:

執筆者:寺門美和子(てらかど みわこ)

ファイナンシャルプランナー、相続診断士

公的保険アドバイザー/確定拠出年金相談ねっと認定FP
岡野あつこ師事®上級プロ夫婦問題カウンセラー
大手流通業界系のファッションビジネスを12年経験。ビジネスの面白さを体感するが、結婚を機に退職。その後夫の仕事(整体)で、主にマネージメント・経営等、裏方を担当。マスコミでも話題となり、忙しい日々過ごす。しかし、20年後に離婚。長い間従事した「からだ系ビジネス」では資格を有しておらず『資格の大切さ』を実感し『人生のやり直し』を決意。自らの経験を活かした夫婦問題カウンセラーの資格を目指す中「離婚後の女性が自立する難しさ」を目のあたりにする。また自らの財産分与の運用の未熟さの反省もあり研究する中に、FPの仕事と出会う。『からだと心とお金』の幸せは三つ巴。からだと心の癒しや健康法は巷に情報が充実し身近なのに、なぜお金や資産の事はこんなに解りづらいのだろう?特に女性には敷居が高い現実。「もっとやさしく、わかりやすくお金や資産の提案がしたい」という想いから、FPの資格を取得。第二の成人式、40歳を迎えたことを機に女性が資産運用について学び直す提案業務を行っている。
※確定拠出年金相談ねっと https://wiselife.biz/fp/mterakado/
女性のための電話相談『ボイスマルシェ』   https://www.voicemarche.jp/advisers/781 

詳細はこちら
寺門美和子

執筆者:

執筆者:寺門美和子(てらかど みわこ)

ファイナンシャルプランナー、相続診断士

公的保険アドバイザー/確定拠出年金相談ねっと認定FP
岡野あつこ師事®上級プロ夫婦問題カウンセラー
大手流通業界系のファッションビジネスを12年経験。ビジネスの面白さを体感するが、結婚を機に退職。その後夫の仕事(整体)で、主にマネージメント・経営等、裏方を担当。マスコミでも話題となり、忙しい日々過ごす。しかし、20年後に離婚。長い間従事した「からだ系ビジネス」では資格を有しておらず『資格の大切さ』を実感し『人生のやり直し』を決意。自らの経験を活かした夫婦問題カウンセラーの資格を目指す中「離婚後の女性が自立する難しさ」を目のあたりにする。また自らの財産分与の運用の未熟さの反省もあり研究する中に、FPの仕事と出会う。『からだと心とお金』の幸せは三つ巴。からだと心の癒しや健康法は巷に情報が充実し身近なのに、なぜお金や資産の事はこんなに解りづらいのだろう?特に女性には敷居が高い現実。「もっとやさしく、わかりやすくお金や資産の提案がしたい」という想いから、FPの資格を取得。第二の成人式、40歳を迎えたことを機に女性が資産運用について学び直す提案業務を行っている。
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価値観の違いがボタンの掛け違いに

結婚後、「夫が家にお金を入れてくれない」「給与の額を教えてくれない」「共働きなのに家事の協力をしてくれない」……この手のご相談は後を絶ちません。そのような方が多いのがなぜでしょうか。そもそも「結婚相手を間違えた」のでしょうか。しかし、それだけでは解決も納得もできません。いったい何を「間違えた」のでしょう!?
 
昭和から平成の初期までは「結婚したらこうするべき」という一般的な価値観がありました。しかし、時代が進むとともに価値観は「多様化」してきたのです。
 
飛行機であらゆる国へ旅ができるようになりました。また、SNS等で、さまざまな価値観を共有できます。それらには「正しい or 間違い」の判断ではなく、「どれを選択し、取り入れるか」というスタイルに変わっています。例えば、女性は欧米の『レディファースト』を知り、「日本の男はなっていない!」と怒り、男性はアフリカ諸国の『一夫多妻制』を知り、「自然界の法則だ」と憧れ、「これぞ男の生きる道」と考えるかもしれません。
 
これらはあくまで一例ですが、このように、自分の都合が良い、自分が心地よい価値観を自分の未来地図に描くのです。
 
しかし、男女の仲において、お互いの価値観の違いがわかるまでには時間がかかるもの。恋愛中や婚約した相手の前では、目の前の幸せ(結婚)が大切ですから。しかし、それは泡のような愛。「結婚すること」自体をゴールにしてしまうから、結婚後にいろいろと問題が起こるのではないでしょうか。
 

共働きは6割超え

A子さんのお話を伺うと、結婚に大きな憧れがあるようです。38歳まで独身だったのがネックで、今の彼ともやっとマッチングできた。だから「どうしても結婚がしたい」という気持ちが強かったようですが、人生の幸せって何なのか、今一度考えていただきました。
 
人生100年時代、A子さん場合、結婚後の人生は67年間もあります。この67年間の幸せを描くのはA子さんご自身です。
 
ご相談を受けるなかで、A子さんは保守的な考えをお持ちのようにお見受けしました。
 
まず、仕事に関して。
 
平成29年(2017年)発表の国税調査によると、65%弱の家庭が共働きです。特に若い女性は晩婚化もあることから就労率は高く、20歳~29歳においては80%の人が働いています。これは昭和25年の調査以来、最高の値です。
 
A子さん世代の女性は73%弱働いています。平成22年度(2012年)の68%から5ポイント増。同調査から見ると、どうやら世間では女性が働くことも、共働きも当たり前です。そうすると、あながち彼の価値観が「変わっている」わけではなく、むしろA子さんのような専業主婦を望む女性が希少なのかもしれません(本当は働きたくない、と思っている女性はいるかもしれません)。
 
A子さんとフィアンセはまず、2人の「結婚後の夫婦の稼ぎ方」に関して価値観が大きく違うのです。A子さんのように専業主婦を望む女性は、「俺が稼ぐから、家をしっかり守ってほしい」という男性をみつけることが良策かもしれません。
 

自分の悩みを深掘りする

A子さんはさらに、部屋が狭いことをとても気にされていました。40平方メートルほどの部屋だそうです。部屋の中は、すでに長年独身だった彼の荷物が山積み。彼と相談し、多少は荷物を片付けてくれたそうですが、趣味に使用する洋服や小物は処分することがなかなか難しいとのこと。それはそうでしょう。だから彼は、今まで結婚はできなかった(しなかった)のではないでしょうか。
 
では、A子さんの荷物をどうするのか? A子さんが彼に聞いてみたところ、「定期的に実家に取りに行けば良い、シーズンオフのものは実家に持って行けば良い」と言うそうです。
 
ここで、結婚後にA子が彼にとってどのような位置づけにいるのか、予測しましょう。A子さんの家は東京でも最西。彼の自宅は最東。往復するにあったっては、相当な時間がかかります。結婚後そんなことができるのでしょうか? このままでは、A子さんはいつまでたっても“お客さま”状態です。それもあまり歓迎されていない。ちょっと寂しいですよね。初めてお目にかかった私でさえ、話を聞いていて切なくなりました。
 
ちなみに、彼の仕事はフリーのシステムエンジニア。自宅で作業をすることが多いそうです。もし、どうしても今の彼の自宅に執着があるなら、結婚を機に、近所にアパートを借り、そこに荷物だけ保管したらどうでしょうか。A子さんの荷物も置けますし、趣味等で使う荷物を整理したスッキリした部屋で仕事したほうが、効率も良いかもしれません。
 

自営業者の年金事情

A子さんの心配はさらに将来のことにもおよびました。
 
彼はかなり長い期間、個人事業者で国民年金に加入しています。「将来の年金のことを聞くと“金、金とうるさい”と言われるので聞けない」とのこと。平成31年度(2019年)の国民年金の満額受給額は、月額6万5008円・年額78万96円です。これをお伝えしたところ、A子さんは「そんなに少ないのですか……」とがく然とされていました。
 
短大を卒業してから今まで会社員として働いてきたA子さんのほうが、老後の年金額は大きいでしょう。もし彼が、夫婦の将来のためにお金を貯めることを考えなければ、A子さんの年金が老後資金として重要になってきます。
 
A子さんにおたずねしました。「夫婦の生活について考えてくれなかった相手に、自分の年金を差し出すことができますか?」と。彼女は無言でした。
 

結婚前のお金の話

「結婚前にお金の話はタブー」なんて誰が決めたのでしょうか? 結婚したら日々、お金は必要です。
 
もちろん、お金だけではありません。優しさ、思いやり、温かさ、心も同じように大切です。しかし結婚後、お金の問題でもめて離婚に至る女性のほぼ全員が「結婚前にお金の話をしておけば良かった」と後悔をしています。このような女性の元ご主人は、経済的な話をすると「金、金とうるさい」とおっしゃる方が多いようでした。
 
ですからA子さんには、結婚前にお金や生活のことでここまでもめるのであれば、彼との結婚についてもう一度考えてみてほしいと伝えました。また、家族や親しい友人などに相談してみてください、と。
 
A子さんにも、こういったことを今まで誰かに相談はしなかったのかおたずねしました。そうしたら「私は短大卒で、周りの友人は結婚が早くて今は子育てが忙しく、恋愛相談になんてのってもらえなかった」とのこと。また「みんな幸せそうで、恥ずかしくて相談できなかった」と。ですので、筆者のようなファイナンシャルプランナーに相談にきたそうです。
 

ご相談後のアドバイス

「自営業者の年金がそんなに低いとは思わなかった」、「私は“自分の幸せ”を優先にして良いのですね」……A子さんの言葉は印象的でした。女性にとって、ウエディングドレスを着ることや披露宴は幸せの絶頂、だと思います。しかし、結婚生活は長く続くのです。「恋は盲目」という言葉がありますが、結婚相手は地に足をしっかりつけ、選んでいただきたいです。
 
ご相談後、A子さんには下記のアドバイスをしました。
 
(1)夫婦のお金の稼ぎ方(その気持ちと理由をお互いが確認する)
(2)夫婦のお金の使い方(お財布を一緒にするのか、分けるのか)
(3)夫婦のお金の貯め方(将来のためにお金をいくら貯めるのか)
(4)将来のお金の増やし方(今の時代は資産形成です)
(5)老後のお金の見積もり(アラ40の結婚ではマスト)

 
「結婚前にお金の話をしても良いのですか?」
 
その答えは、“結婚したら必ずしなくてはならない話”です。
 
上記(1)〜(5)のようなことを話し合いましょう。ここでもめるなら、もしかしたら結婚しないほうが良いのでは? と筆者は思います。ただし、双方が我を通すのではなく、相手の意見を尊重し、受け入れるところは受け入れてくださいね。
 
執筆者:寺門美和子
ファイナンシャルプランナー、相続診断士

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