更新日: 2020.07.06 キャッシュレス
「キャッシュレス決済に賛成」の人が多数派に! お金の無駄遣いを防ぐためのコツとは?
しかし、今後もキャッシュレス決済の流れが進むことが予想される一方で、「キャッシュレスだとつい無駄遣いをしてしまう」という声も多いようです。
そこで今回は、キャッシュレス決済でも無駄遣いをせず、家計をしっかり守るためのコツについて具体的にお伝えしたいと思います。
「キャッシュレス社会に賛成」が多数派に
日々の生活の中で、以前よりもクレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードといったキャッシュレス決済を行う機会が増えたと感じる人は多いのではないでしょうか。
博報堂生活総合研究所が2019年11月に「お金に関する生活者意識調査」を行ったところ、現金決済よりもキャッシュレス決済の社会に賛成、という意見が全体の63%を占め、多数派であることが分かりました。
これは、全体の48.6%であった2年前の調査時に比べ、キャッシュレスに賛成の人が現金派を上回ったということになります。
キャッシュレス決済は使い過ぎてしまう?
キャッシュレスだと無駄遣いをしてしまいがち、という声もよく聞きますよね。
ビッグローブ株式会社が2019年3月に実施した「キャッシュレスに関する意識調査」によると、「現金とキャッシュレス、どちらがよりお金としての重みを感じるか」という質問に対し、「現金」と答えた人が56.7%、「キャッシュレス」は9.1%と、6倍以上の人が「現金」にお金の重みを感じている結果となっています。
キャッシュレス決済だと、お金を使ったという実感が乏しく、つい使い過ぎてしまうのかもしれませんね。
キャッシュレス決済で気をつけることは?
それでは、キャッシュレス決済での使い過ぎを防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。
1. 家計簿にはキャッシュレス決済でも使った日に正確に記録する
最近はスマホの家計簿アプリも浸透して、手軽に家計簿をつけられるようになりました。まずは家計簿をきちんとつけることがキャッシュレス決済に限らず、使い過ぎを防ぐ大きなポイントです。
例えばクレジットカード払いの場合、口座引き落としをされた日にまとめて家計簿に記載するという人もいるかもしれませんが、そうすると後で使い過ぎに気づくことになってしまいます。
キャッシュレス決済であっても、現金決済と同じように使った日に使った分だけ正確に家計簿に記録し、よく見直すことで使い過ぎを防ぐことができます。
2. キャッシュレス決済は3種類程度までに
キャッシュレス決済は種類が多いので、ついその数を増やしがちですが、増えるほど管理は難しくなります。
ポイント付与率や使い勝手をよく検討して、できれば2種類、多くても3種類程度に抑えるようにすると支出を把握しやすくなります。
ポイントが高く付くものを選びたくなりますが、それよりも日常的に行くスーパーなどで使用するものをまず1つ決め、次に頻繁に利用するお店で使えるものを選んだり、ネットで買い物をする機会が多い人は決済手段をできるだけ1つにまとめるなど、ご自身の生活の中で本当によく使うものに絞り込んでいくことで、結局は無駄なく最小限に抑えられるのではないでしょうか。
3. 「オートチャージ」機能は使わない
電子マネーなどではクレジットカードと連動して、残高が少なくなると自動的にチャージしてくれる「オートチャージ」機能が付いている場合があります。
通勤時などの交通機関でだけ使う交通系カードであれば、使用額はさほど増減しないのでオートチャージしてもいいと思いますが、それ以外ではいくら使ったか把握がしづらくなります。
できるだけオートチャージ機能を使わず、「チャージする額はいくらまで」とあらかじめ決めておき、チャージはその都度、手動で行う方が使い過ぎを防ぐことができます。
まとめ
今回はキャッシュレス決済で使い過ぎを防ぐ方法についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
消費税増税に伴うポイント還元事業は2020年6月30日で終了しますが、2025年の大阪・関西万博に向け、キャッシュレス決済比率を40%とする目標が掲げられています。今後も進むキャッシュレス決済。
その手軽さやポイント付与などのメリットも生かしながら、上手に家計を守っていきたいですね。
執筆者:藤丸史果
ファイナンシャルプランナー